「僕たちの赤い鳥ものがたり 1978-79」(文芸社)が10月15日に発売されます。
 書名だけだとどんな内容かわからないでしょう。
 赤い鳥って何? 青い鳥なら有名な童話があるけれど、なんて思う人がいるかもしれません。
 そこで、私家本を読んだ方2名の感想(メールをいただきました)を転載いたします。

 まずは、映像作家、プロデューサーの佐久間孝さん
 2000年代前半、ある出会いからインディーズの映画団体の映画を知り、ハマりました。佐久間さんはその団体の主宰者でした。「まぐま」のインディーズ映画特集では一緒に編集を担当していただきました。同世代です(年齢的には少し上)。

     ▽
送っていただいた「僕たちの赤い鳥ものがたり」ありがとうございました。
文中に出てくる映画、小説がもろかぶっていたり、テレビ洋画劇場で育った人が持つオリジナル音声への違和感(池田昌子の声)など、うんうんと頷きながら1週間程前に大変面白く読みました。
青春グラフィティとしてはかなり順目な内容が、赤い鳥情報が入ることで豊かに膨み、本当の終わりにあるその後の5人の行方がピシャリと決まって余韻を残します。

赤い鳥の音楽の部分は代表曲以外はまったくわからないので、図書館でベストを取り寄せ作業中に聞いています。
     △


 続いて、その佐久間さんが始めたインディーズ映画の作家を特集上映したイベントで知り合った映像作家の飯野歩さん。すぐれた才能の持ち主です。文中にもありますが、飯野さんは一世代下になります。

     ▽
とても面白く読ませて頂きました。

僕にとっては「赤い鳥」というのはあまりピンとこないグループでしたので、最初はどのくらい興味が持てるかなとも思っていたのですが、主人公を含めた5名の青春物語だったので、すぐに内容にのめりこんで行きました。

これはどこまでが事実でどこからがフィクションなんでしょうか(笑)。
などと、考えながら読んでいたところもありましたが、世代の差はあれども(新井さんとは丁度一回り違うということが判明しました)、
やはりああいった時期に思うことは普遍的なんだなぁと、我がことのように感じながら、最後まで読ませて頂きました。

新井さんの文体はとても読みやすいものなので(それはブログ等でも感じていたのですが)、それこそアッという間に一気に読んでしまいそうなくらいでした。
ただ、ちょっともったいなかったので、各章ごとに分けて読むようにして、最後の章は年末年始を挟んで、ちょっと間を空けて読むことになってしまったんですが、そのくらいのペースは実はこの作品を読むにあたり、とても良かったと感じました。

一年の物語なので、一気に読んでしまうより、少しずつ休みを入れて読んだほうが終わりの方で実感というか、それこそ「一年経ったんだなぁ」と思うことが出来ました。

最後の方は、5人の関係性に感情移入して自分も仲間の一人になったような思いで読んでいたので、ちょっとしたことからズレていってしまう過程が切なかったですね。
でも、あの頃は(いや、今もかもしれないですが)そういったことが本当にありましたので、いろいろな感情を呼び起こされました。

などといろいろ書いてしまいましたが、とても面白かったです。
今度会う機会があれば、ぜひいろいろお話を聞かせていただきたいです。
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 それから、やはりインディーズ映画の上映会で知り合った、日曜監督・下倉功さんは読了後、電話をもらって感想を伺いました。続編を読みたい! でした。下倉監督はサラリーマンの傍ら、日曜日に映画を撮っています。最近大けがをして映画の方は休んでいますが、早く復活してほしいものです。


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 「僕たちの赤い鳥ものがたり 1978-79」は、以下のお店に配本されるとのことです。
 もし店になければご注文お願いいたします。

●埼玉
  フタバ図書 GIGA大宮店
  リブロ ビオニウォーク東松山店
  須原屋 川口前川店
  リブロ 新所沢店
  リブロ ららぽーと富士見店
  須原屋 蕨店
  多田屋 稲毛店
  
●東京
  丸善 丸の内店
  あおい書店 中野本店
  東京旭屋書店 池袋店
  三省堂書店 池袋本店
  
●神奈川
  住吉書房 東戸塚店

●愛知
  こみかるはうす 藤が丘店
  本のメグリア 本店

●大阪
  田村書店 吹田佐井寺店

●福岡
  紀伊國屋書店 久留米店
  紀伊國屋書店 福岡本店




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 一昨日は、BC二十世紀で「シネマDEりんりん」だった。今回、軽食類をケータリングにしたのだが、注文数を最終確定してから10名前後の方が参加表明された。もう発注はできないので自分たちで1、2品増やそうと食材買いに翻弄された。うれしい誤算というやつだ。
 まあ、翻弄は大仰だけれど。料理が揃うまでは冷や汗たらたらだったのは事実。お客さんに「何、このメニューの少なさ」なんて思われたくない。そんな中、どっしりと構えて追加作業に精をだしたHさん。いやはや助かりました。
 会も大成功だった。
 詳しくはまた。本当か?

 昨日はBC二十世紀毎月恒例となった「日曜ぶらり寄席」。

  立川寸志 「宿屋の富」「ちはやふる」

 「ちはやふる」のオリジナルのサゲに大笑い。これは素晴らしい!

 懇親会は前回同様少人数で。
 途中から「シン・ゴジラ」の話になって、大いに盛り上がった。

          * * *

 翌16日(金)は経堂のさばのゆ「雑把亭 立川談四楼独演会」。
 
  立川語楼  「子ほめ」
  立川只四楼 「初天神」
  立川談四楼 「目黒のさんま」「抜け雀」

 「目黒のさんま」「抜け雀」、どちらも、4、5年ぶりに聴いた。いいなぁ。
 昨年はなぜか秋に「目黒のさんま」に巡り合わなかった。よろこびもひとしおだ。
 「抜け雀」は硯をするしぐさにいいつもうっとりしてしまう。



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いつのころからどの落語会も会が終わると
その日の演目が貼り出されるようになった

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この日は松尾貴史さんがいらっしゃっていた
師匠とのツーショット
言葉に関して、とても考えていて感激しました!

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こんな感じでゆるい打ち上げがあります
これも楽しみ







 承前

 ZZのトーク&ライブが終わって、新橋駅で電車に乗った。23時過ぎ。帰宅するときはいつも京浜東北線の車両の後ろから5両め、一番うしろのドアに乗り込む。西川口駅では降りれば改札口に向かう階段が一番近いからだ。
 車両がけっこう混んでいたので4両目との連結部分の扉部分へ。扉にもたれかかって本を読み始めた。

 次の駅で中年男が乗り込んできたのだが、その際、4つめのドアのすぐそばに立っていたサラリーマンにぶつかったらしい。どこがどうあたったのか、僕の位置からは見えなかったのだが、サラリーマンが中年男に文句を言う。かなり高飛車な態度な物言い。案の定中年男はあやまらないで言い争いが始まった。

 白髪まじりのサラリーマンと短髪角刈りのガテン系男。
「その言いぐさはなんだ」と男。「自分の方が若輩者だが、無礼を働いたのはあなたなのだからあやまれと言っているんだ」とサラリーマン。
 そのやりとりが延々と続く。乱闘になるのではとハラハラしていたのだが、お互い手はださない。

 年齢が問題になって、男が言った。
「じゃあ、あんたいくつなんだい、俺は昭和40年生まれだよ」
 サラリーマンが応えた。
「……昭和39年」
 男がドヤ顔になって叫んだ。
「はあ? 俺の方が若いじゃねぇか」
 男の態度が急変した。俺の方が若いを連発する。サラリーマンが何か言うが、聞く耳持たない。
 電車が駅に到着して、ドアが開くとサラリーマンが出ていった。どうやら隣の車両に移ったようだ。

 僕は途中から笑いをこらえるのに苦労した。
 男のあのドヤ顔はなんだろう。学生時代、それも小学生や中学生ならともかく、成人してからの1歳違いが何だというのだ。
 五十歩百歩じゃないか。
 目くそ鼻くそを笑う、とも言うな。




 先週は二日続けて落語会へ足を運んだ。

 休みの15日(木)は新橋ZZ「ライブ&トーク『第四次日独同盟結成』」へ。
 先月15日にあった立川流日本橋亭昼寄席の招待券を談之助師匠からいただいたのだが、談四楼師匠の独演会とかちあって行けなかった。チケットを無駄にしたくなくて、誰か行けないか、何人かの落語好きにあたったのだが皆予定があってダメだった。
 申し訳なくて、休みの日に開催される談之助師匠がレギュラーで開催している新橋ZZのライブ&トークに足を運んだ次第。

  立川談之助  「笑点」あれやこれや
  大本営八俵  スタンダップコミック

   〈仲入り〉

  立川談之助  「六尺棒」
  立川談之助・大本営八俵  トーク

 談之助師匠の笑点秘話。知らないことばかりで勉強になった。
 この番組、談志家元の企画で当時大人気だった三浦綾子の小説(&ドラマ化作品)「氷点」のもじりであることを知っているのは50代以上か。
 家元が司会しているときは観ていたのだろうか。まったく記憶にない。ただ、ショートリリーフ(結果的にだが)の前田武彦はしっかり覚えている。三波伸介のときが一番面白かった。
 三波伸介が急死して、レギュラーから離れていた圓楽が司会として復帰するが、いまいちの感じがして仕方なかった。
 もう何年も前になるが、圓楽の司会ぶりを振り返って昔のVTRを観る機会があった。これが大爆笑ものだったのだ。
「圓楽さんの司会、こんな面白かったの?」 
 「笑点」、司会が代わるたびに劣化している、ってこと?

 大本営八俵さん。これまで名前を活字で見るだけだった。容貌は(水道橋博士+たむらけんじ)÷2って感じか。
 面白い! 
 帰国子女の方が八俵さんの芸を見て、アメリカのスタンダップコミックそのもの、と指摘したそうだが、まさしくそうだと思った。頭脳明晰で歴史好き。一人「犬神家の一族」。好きだぁ。
 漫才コンビ「米粒写経」の片割れだという。
 相棒は誰だと思ったら、サンキュータツオだって。そうなの?! 知らなかった。
 米粒写経の単独ライブ、観に行きたい。




 あなたのブログが閉鎖されて何年経つでしょうか。
 その後、ツィッターを始められて、相変わらずショーケンを追いかけていましたね。私はツイッターに興味がなくて、ブログのときみたいに訪ねることはなかったのですが、ときたま、どうしているかなと覗いていました。
 で、「やってる、やってる」とつぶやいていました。ジミー大西のように。

 ところがあるときからツィッターが閲覧できなくなりました。登録しなければ閲覧できないようになっていたんです。
 また、何かあったのでしょうか? 
 私が個人的なことで引きこもって3年ばかり。やっと元気になってわかったのですが、ツィッター自体なくなっていました。閉じてしまったんですか?

 この項を書いたのは、どうしても伝えたいことがあったからです。
 実は私、今年の2月から正式に神保町のブックカフェで働きはじめました。母体は@ワンダーという古書店で、ビルの1、2階で営業しており、2階の半分がブックカフェのスペースとなっています。後の半分は@ワンダーの文学・文庫コーナーだったんですが、最近レイアウトを変更してサブカルコーナーがぐっと増えました。

 本日、リニューアルされて設置されたガラスケースを観ていると、昭和40年代の「NHKグラフ」がたくさんあったんです。もしかしてと昭和47年のところを探すとありました。「明知探偵事務所」特集の号が。表紙は夏木陽介です。即購入ですよ。
 ワクワクしながら中を見ました。いました、いました、ショーケンが!
 原作にはないオリジナルキャラクターで登場したショーケン、名前はタカシだったんですね。怪人二十面相が米倉斉加年なのは覚えていました。高橋長英がレギュラーだったことも記憶にありましたが、佐藤蛾次郎はまったくの忘却の彼方……。
 ショーケンはこのドラマの後、「太陽にほえろ!」のマカロニ刑事役で役者として人気沸騰になるんですねぇ。
 中学1年、まだ12歳でした。

 もし、このブログを見たら、連絡いただけますか。
 よろしくお願いいたします。


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 すごいなぁ。「シン・ゴジラ」人気。
 朝日新聞が取り上げて驚いたのだが、なんとあの「週刊金曜日」が特集しているのであわてて購入した。

 BC二十世紀では、週刊金曜日編集部とコラボしてトークイベントに取り組みはじめたのだが、これまでこの左系週刊誌を読んだことがなかった。編集委員のあの人やあの人が苦手なもので。

 購入したのが一昨日の夜で、昨日特撮仲間のSさんに携帯メールで知らせた。
 しばらくして返信があった。書店で件の雑誌を探したがないので、レジで店員に訊いたところ、持ってきてくれたので、内容を確認する暇もなく買わざるをえなかった。「特撮秘宝」最新号(シン・ゴジラ特集)と子どもの絵本を持っていたからだとか。別に買う本があるのなら、逆に中だけ確認して返却することもできるだろうと僕は思うのだが、まあ人それぞれということで。

 で、読んだ感想は「糞だった!」。
 まあ、Sさん右系だからな。
 二人で呑むとき、最初の話題は当然特撮なのだが、やがて原発、政治の話になり、安倍政権について徹底討論になるのが最近の傾向だ。

 ちなみに週刊金曜日の特集のタイトルは「シン・ゴジラと核」。
 僕はまだ読んでいません。


SHINGODZILLA




 Amazonにて予約始まったみたいです。
 ぜひ、ご購入のほどお願いいたします。

 版元からは、Amazonに予約するより書店に注文した方が手元に着くのが早いということですが、とりあえず連絡ということで。




 昨日(13日)は休み。
 午後、丸の内ピカデリーで「スーサイド・スクワット」を鑑賞する。この秋一番の期待の映画だった。
 悪の軍団の活躍が、往年の洋楽ヒット曲(予告編ではクィーン「ボヘミアン・ラブソディ」が始終流れていた)をふんだんに流しながら描かれている、と思ったからだ。

 もう一つ、ヒロインのハーレ・クイン(マーゴット・ロビー)に注目した。
 例の件で叩かれまくられたベッキーが完全にふりきれて、それまでの良い子キャラをかなぐり捨てワルキャラに変貌した姿に見えてしかたなかった。
 音楽とヒロイン。この二つでこの映画の公開を待ちわびていた。

 映画は、冒頭、ウィル・スミス扮するデッドショットが登場すると、バックに「朝日のあたる家」が流れ、ハーレ・クインに代わると、また別の曲がかかり、とキャラクターごとにテーマ曲が用意されているのかとうれしくなった。が、進むにつれて単なるアメコミ映画化作品になっていき、何度か意識が遠のいた。アクションやヴィジュアルはもう見飽きてしまっているのだ。ハーレ・クインがいなかったらどうなっていたか。
 残念。

 ウィル・スミスが出演していることにも驚いた。〈オレさま映画〉以外には興味がないと思っていたので。

 アメコミには興味がない。にもかかわらず、実写映画化作品はよく観る。で、マーベルとDC、二つのブランドのうち、DCの方が自分の好みであることが分かってきた。
 このことを、アメコミに造詣の深い方に言うと、「ざっくりとした印象ですが、マーベルは東映、DCは円谷プロなんですよ」と教えてくれた。

 「荒野の七人」のリメイク、「マグニフィセント・セブン」の予告編でも「朝日のあたる家」が使用されている。単なる偶然か。まさか、アメリカで「朝日のあたる家」ブームが起こっているとか。
 ちなみに、この歌は娼婦の話。原題「House Of The Rising Sun 」は本当なら「朝日楼」とでも訳すべきなのだ。とずいぶん昔に教わった。 




 その2から続く

 ゴジラシリーズの第一弾、「ゴジラ」が公開されたのは1954年(昭和29年)。僕が生まれる5年前だ。当然のことだが、当時の情況は後年書籍等で知った。

 よく語られるのは、公開時はゲテモノ映画として評論家筋の受けが悪かったということ。識者の中で唯一この水爆大怪獣映画を評価したのは小説家の三島由紀夫だった。曰く「原水爆の恐怖がよく出ていて」「文明批判の力を持っている」(ウィキペディア)。

 評論家の受けは悪かったが、映画は大ヒットした。劇場はとんでもない混雑ぶりだったらしい。
 当時の人たちは「ゴジラ」の何に期待して観に劇場に足を運んだのだろうか?

 「ゴジラ」公開時のことを記した文章で、「ゴジラ」を観た人が「ゴジラがかわいそう」「なぜゴジラが殺されなければならないのか」といったゴジラに感情移入してしまう感想を述べている。
 一人、二人ではない。皆がそう語るのである。

 眉唾ものと思ってしまう。どうしても信じられない。

 水爆大怪獣映画と喧伝されているのである。多くの人は、巨大生物が東京を襲う、そんな破天荒な物語、これまで見たことがないヴィジュアルに惹かれて劇場に足を運んだに違いない。
 その期待には応えてくれた。しかし、ゲテモノ映画と識者に言われているのである。マスコミ(新聞、雑誌)のインタビューに対して単純に面白かった! 特撮に迫力あった! ではちょっと恥ずかしい。映画の感想としてはもう少し格を持たせたい。理由づけがほしい。そこで三島由紀夫の批評である。原水爆の恐怖、文明批評。そこを強調しておきたい。ゴジラも原水爆実験の被害者、ゴジラに感情移入した……

 その昔、「エマニエル夫人」を観に多くの女性たちが劇場に足を運んだ。彼女たちの感想が皆一緒だった。「映像がとても美しい」
 嘘でぇ、シルビア・クリスティルの奔放なセックスが目当てだったのだろうが! エロシーンを観たかったんだろう? でもそんな本音は言えないから建前を述べてしまう。実際、映像はとても素晴らしいものだったから。

 この傾向は特撮のTVシリーズ、「ウルトラマン」「ウルトラセブン」「帰ってきたウルトラマン」を語るときにも見受けられる。
 「ウルトラマン」(「故郷は地球」)、「ウルトラセブン」(「超兵器R1号」「ノンマルトの使者」)、「帰ってきたウルトラマン」(「怪獣使いと少年」)と、社会的な問題をテーマにしたエピソードを紹介し、どれだけ作品に深みがあるかを強調する。
 確かに高名な文学者に〈破壊者ウルトラマン〉などと批判されたら、その手のエピソードを持ち出して反論したくなるけれど。

 小学生のときに初めて「ゴジラ」を観たとき、僕もラストでしみじみとなってしまった。しかしそのしみじみ感は果たしてゴジラへの感情移入だったのか。上記の感想は、自分の感情と同じものなのか、否か。

 大人になって再見してわかった。ラストの感情は芹沢博士の死に対してのものだったのだ。この文章を書く前にもう一度DVDを観て確認した。印象は変わらなかった。

 ゴジラは原水爆の放射能を浴びているにもかかわらず生きている。その生命の神秘を解明するためにも抹殺していけない。そう主張するのは山根博士(志村喬)だが、映画が進行するにつれてそれが難しいことがわかってくる。
 イグアナが巨大化しただけの生物だったらそれも可能だろう。しかし相手は巨大なだけでなく口から白熱光(放射能)を吐くのである。こんな生物をどう飼育するというのだ。どう研究するというのか。
 主人公の尾形(宝田明)は、ゴジラを抹殺すべきだと主張し、山根博士と対立する。このときも主人公の言い分の方が理にかなっていると思えた。以降、山根博士は孤立してしまうのだ。

 ギャレス版「GODZILLA ゴジラ」が公開される前、「ゴジラ」のデジタルリマスター版が一部の劇場で上映された。僕は日時が合わなくて劇場で押さえられなかったのだが、これを観たある方がラストで新たな発見をして驚いたと言っていた。
 山根博士がラストでつぶやく有名なセリフ「これが最後のゴジラとは思えない、人類が核実験を続ける限り再びゴジラが現れるだろう」。このセリフのあと、後方の、オキシジェンデストロイヤー作戦(?)に従事している男が、博士の言葉に耳をかたむけずそっけなくその場を離れてしまうというのだ。
「山根博士ってまったく相手にされていないんだよな」

 ゴジラにはどんな武器も通じない。一つだけ望みがあった。芹沢博士が発明したオキシジェンデストロイヤーである。水中の酸素を破壊するオキシジェンデストロイヤーならばゴジラを抹殺することができる。尾形とヒロインの恵美子(河内桃子)が、その使用の許可を得ようと芹沢博士を説得するが首を縦に振らない。これが公になれば、世界の為政者が原水爆に代わる兵器として利用するようになるというのが芹沢博士の理屈だ。
 芹沢博士はふたりにこう反駁する。
「もしもいったんこのオキシジェン・デストロイヤーを使ったら最後、世界の為政者たちが黙って見ているはずがないんだ。必ずこれを武器として使用するに決まっている。原爆対原爆、水爆対水爆、そのうえさらにこの新しい恐怖の武器を人類の上に加えることは、科学者として、いや、一個の人間として許すわけにはいかない」

 しかし最終的にはふたりの願いを聞き入れて、すべての研究データを消去したうえ、自分の生命と引き換えにゴジラを葬りさる。
 芹沢博士の葛藤、心情にくるものがあったのだ。

 今回DVDを見直して僕自身も気がついたことがあった。
 気づいたというか、ラスト、こんなことを考えたのだ。
 芹沢博士が、もし、恵美子とつきあっていたら、恋仲であったらそれでも自分を犠牲にしてオキシジェンデストロイヤ―を使用したのだろうか?

 この項続く




 やばい。ブログが更新できない。

 先週3日(土)、仕事を終えてから東京駅で新幹線こだまに飛び乗り三島に向かった。その日は紙ふうせんFCの交流会があった。交流会には参加できなかったが、とりあえず皆が泊まるホテルには宿泊しようと思ってのこと。
 というのは、翌日、午後3時半から紙ふうせんが出演する「青春のコンサート」が開催されるので前のりしたというわけ。
 コンサートは小室等、清水国明の司会、紙ふうせんのほかには大野真澄、さとう宗幸が出演する。

 コンサートまでは仲間と三島の街を散策した。いいよ~、せせらぎの街・三島って!
 散策とコンサートの詳細は項を改めて。

 日曜日を休んだので、火曜日は出勤(シフトを変更してもらった)。

 昨日8日(木)は、下北沢で観劇。
 シネりんのメンバーである浅川芳恵さん(通称シートン、なぜシートンなのか知らない)が主演する、マニンゲンプロジェクトvol.12「味がしなくなったガムみたいな」。

 それほど芝居をみているわけではないが、けっこう斬新な作りだった。素直に観ていられた。
 何度も笑った。泣かされそうにもなった。この泣かせのくだりが新鮮だった。悲しいとかうれしいとかの感情ではない。現実を突きつけられて思わず涙しそうになったのだ。これは初めての経験だった。
 主演のふたりはもちろんだが(間の取り方とか)、登場人物の本音を代弁する男女に注目した。特に男性。
 明後日(11日・日)が千秋楽。




 昨日、10月に発売される「僕たちの赤い鳥ものがたり 1978-79」が届きました。
 やっと完成したんです。

 以前も書きましたが、限定100部出版した私家本「僕たちの赤い鳥ものがたり」を大幅に加筆訂正しています。
 まず、プロローグとエピローグを除いて日記形式でなくなりました。
 日記ではあるのですが、表記を改めました。月ごとにまとめ、日にちだけ下の方に記載。日付のある小説、という認識で、人物造形、描写を掘り下げています。

 第二章と第三章の間に挿入していた「体験的赤い鳥ヒストリー」を最後にもっていき、「体験的70年代フォーク論」と並べています。編集担当から、せっかく物語に集中した気持ちが中断されてしまうという意見に従った結果です。

 私家本を購入された方も、もう一度読んでみてください。
 同世代、プラスマイナス5年の世代だったら、ぜったい面白いと思います。
 あとは、若い世代がどう反応してくれるか。
 青春時代の、恋愛の、あの切なさ、苦さは普遍的なものだと思うのですが・・・・・・。

 10月15日に文芸社から〈文芸社コレクション〉の1冊として発売されます。
 この日は、私の57回めの誕生日です。
 誕生日のお祝いとしてご購入されたら望外の喜びであります!
 この手のお願いは最初で最後です。
 お願いします。

 これで、やっと次の小説に進めます。
 「明日を知らない少年たち 1970-1974」
 来年の3月までには執筆したいと考えています。

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 すいません。
 「シン・ゴジラ」の感想、続きが全然書けません。

 毎日が忙しくて、帰ってくると何もできない。ただボーっとTVを見てたり、酒呑んで少々いい気分になってPCの画面を開くのだけれど、少し経つとそのまま横になって……寝てしまう。起きると4時ごろ。朝風呂に入って、またキーボードを叩いて少し文章を綴って、けれど、中途半端で結局完成できないで出勤時間がきてしまうというパターンだ。

 休みの日は、休みの日でやることがたくさんあって、PCに向かえない。

 台風が首都圏を直撃するかもしれない、と大騒ぎになって、東北に上陸した日(30日 火)は、トイレのタンクの修理で水道屋が来るので、朝から大掃除。水が流れっぱなしという状態が長く続いていて、使用するたびに元栓を締めていたのである。本当は、先方の都合(某所の工事があるとのことだった)で、来週の予定だったのだが、台風の影響でその工事が延期となり、来られることになった次第。

 午後はI歯科へ。年に一度の歯石取り。歯周病治療の一環で、もう何年になるのだろう。毎週一回、けっこう通うことになる。

 まぐまの同人だった荻原真さんから新刊が送られてきた。
 【宮崎駿の「半径300メートル」と『風立ちぬ』】(国書刊行会)

 昨日も休みだったが、朝から外出した。
 図書館に本とCDとDVDを返却し、まだ読了していない2冊、結局観られなかったDVDを借り直す。

 それからTOHOシネマズ新宿で映画をはしご。

 11時30分~ 「ゴーストバスターズ」
 14時20分~ 「シン・ゴジラ」

 「シン・ゴジラ」は5回めである。記録更新中!

 映画鑑賞後、区役所前にある居酒屋「清龍」へ。冷酒をちびりちびり肴はさんまの塩焼き。
 小1時間ばかり時間をつぶしてから東中野へ。
 19時から東京演劇集団風の『母が口にした「進歩」その言葉はひどく嘘っぽく響いていた』を観劇する。
 空間の使い方が面白い。これ劇団専用の小屋ですよね。うらやましがる劇団、いっぱいいるだろう。
娼婦が口ずさむ歌(メロディー)が印象的だった。観終わって駅に向かっている最中ずっとハミングしていたほど。少々驚きだったのが、その娼婦の歌い方(?)。ひとりで歌っているのに、ユニゾンのように聞こえたのだ。

 帰宅したのは23時近く。
 今日こそはとPCに向かったのだが、眠気が襲ってきてあえなくダウン。
 で、朝の4時に起きて、以下、略。


 【追記】

 訃報が続いている。

 ジーン・ワイルダー
 レイ・ハリーハウゼン
 梅津栄
 松山善三

 年齢を考えれば仕方ないのだが、やはり寂しい。

 合掌




プロフィール

kei

Author:kei
新井啓介
ライターの・ようなもの
まぐまPB「夕景工房 小説と映画のあいだに」(studio zero/蒼天社)
「僕たちの赤い鳥ものがたり 1978-79」(文芸社)
神保町のブックカフェ二十世紀で働いています。さまざまなイベントを企画、開催していますので、興味あれば一度覗いてみてください。

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