昨年の夏、朝はゆっくりできたのできちんと朝食をつくって食べてから出勤していた。
 毎日のようにつくっていたのが冷やし中華。それもダイエットするためこんにゃく麺を使用して。スーパーに行くとラーメン風、蕎麦風、うどん風とさまざまなこんにゃく麺が売っているのだ。
 具の中で少々面倒なのが錦糸卵だが、毎日つくっていると慣れた。調味料はまったく使わず卵のみを使用。それで十分だった。それからハムの代わりにサラダチキン。これがうまいのなんの。

 そんなわけで、BC二十世紀の賄い料理で、久しぶりに冷やし中華に挑戦した。
 具の量を考えて3人前作ることに。某日曜日、一緒に働くW嬢と同じフロアの@ワンダーで主にネット販売商品の写真撮影に精をだすK嬢、そして僕の3人。
 前日にインスタントの麺を買っておいた。僕はごまだれが好きだ。市販のはだいたい3袋入っているので、二人に声をかけたのだが、W嬢はしょうゆ味がいいという。ごまだれとしょうゆ味の二つを購入。
 とにかく具が多かったので、「具だくたん冷やし中華」と命名した。

 翌日、また冷やし中華をつくった。
 前日を同じものでは味気ない。きゅうりを炒めてみたらどうか。もやし&ハムと炒めて卵でとじた。それを麺のうえに。「ゴーヤチャンプル風冷やし中華」と命名した。

 別の日、やはり同じフロアの@ワンダーで働くS嬢にラーメンをつくった。野菜はこちらで調達するから麺だけ用意してと伝えていたら、「ちょうど2食分あった!」と自宅から「昭和の醤油ラーメン」を持ってきた。あの北原照久氏が監修している。醤油味だけど、とてもこってりした味だ。
 食べ終えたS嬢は「おいしかった!」と言って、こう続けた。「かっこいいおじさんにつくってもらったって自慢しちゃおう」
 あの、Sさん「おじさん」は余計だと思うよ。確かにおじさんだけどさ。


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具だくさん冷やし中華

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ゴーヤチャンプル風冷やし中華

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昭和の醤油ラーメン




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 「22年目の告白 ~私が殺人犯です~」はとても面白かったが、ぜったいありえない話だと書いた。それよりもっとありえないのが「フェース/オフ」だ。ニコラス・ケイジとジョン・トラボルタ。全然違う体型ですからねぇ、いくら顔をすげ替えてもすぐわかるってもんだ。

     ◇

1998/03/03

 「フェース/オフ」(丸の内ルーブル)

 最初この映画のプロット(顔の交換で善と悪が入れ替わる)を知ったとき、役者冥利につきるストーリーだと思った。
 主役と敵役が演じられるのである。二人の役者が同じ役をやるわけだから、お互いの演技力が評価される危険もあるが(だからこそ役者冥利なのだ)。

 もとは遠い未来を舞台にしたものだったという。ジョン・ウー監督がメガホンをとるにあたって、現代の話に変えた。
 その違和感が顔の移植手術とハイテク技術で管理された刑務所に残ったきらいがある。
 この映画を楽しめるかどうかは顔の移植をすんなり受け入れられるかどうかで決まると思う。未来だったらありえるかもしれないと軽く流してしまうこの部分に対して、現代の話になるといろいろと批判したくなる。(ヘアスタイル、体格の問題等。ジョン・トラボルタ扮するFBI捜査官が任務のため、ニコラス・ケイジの悪人に変身する際、そこらへんの問題は台詞でクリアされているが、その逆はどうも納得いかない。)
 とはいうものの、その後の展開はグーの音もでない。まいった。展開もアクションも文句ない。見せ場が何度でてくることか。緊張の連続である。
 テレビ朝日の某アナウンサーが涙がでてきたというスローモーションの殺戮シーンは「オーバー・ザ・レインボー」の歌声とあいまっておとぎ話のような夢の空間を作り出した。涙はでないがうっとりはした。
 「レザボアドックス」のクライマックスをいただいた二重三重(四重、いや五重か)のピストルによる対峙に快哉。敵の(というか真の主人公にとっては味方の)元愛人の犠牲によって、このピンチを脱出するが、死に際の愛人の言葉がせつない。
「子どもの面倒をみて。悪の道に走らせないで」
 小さい子どもがからんでくるとどうも涙腺がゆるくなる。
 次々とアクションが展開され息つく暇がない。モーターボートのチェイスシーンは「スピード2」をはるかに超えていた。
 ちんぴら風情が似合うトラボルタがなぜ善人役なの?という疑問が映画を観れば氷解する。彼こそ悪人なのだ。
 観終わって言いしれぬ感情が全身を包んだ。アクション映画特有のカタルシスだけでない何かだ。



 だめだ、ダメだ、全然ブログが更新できない。
 前項なんて何日かかって書き上げたか。
 反省。
 なんとか体制を立て直さなければ!

          * * *

 先日(先週か)、テレビ東京「午後のロードショー」で「メン・イン・ブラック」が放映された。BC二十世紀におけると学会イベントを紹介した際、話題にした映画だ。
 劇場で観たのは19年前になる。今はなき新宿ミラノ座で。

     ◇

1998/02/02

 「メン・イン・ブラック」(新宿ミラノ座)

 地球には数多くのエイリアンがすでに滞在していて、それを秘密裏に管理する団体がある。その中の不法侵入・不法滞在するエイリアンを取り締まる男たちふたりの活躍を描いた映画である。
 なんてかっこつける必要はないか。
 大いなるホラ話、バカ話なのだ。巨大バッタ出現!とか手のひらに乗るミニクジラとか、いかにも嘘っぽい写真とともに紹介する海外の大衆紙(日本でも「ムー」などが転載・特集本なども発売)のいかがわしい世界を一流のSFXで表現したといえようか。
 実際映画の中でエイリアンの情報源が街の露店で売っている大衆新聞紙だというエピソードがあり笑ってしまう。

 夜、村中を飛行するトンボの目線でカメラが縦横無尽に動く冒頭のクレジットバック、とある農家の一軒家の向こう側の夜空に流れる小さな流星、それがだんだんとこちら側に接近してきて巨大な火の玉になったかと思うと庭先に駐車していた自家用車に衝突するシーンが印象的だった。
 しかしその他の驚異的なSFXシーンはもう感覚が鈍感になってしまって何も感じない。「CGじゃん、デジタル合成じゃん」と思えばすべてが納得できるのだ。
 このカットはどうやって撮影したのだろうといろいろ想像できた一昔前の特撮映画がなつかしい。  




 承前

 K監督から携帯に電話があったのが先々週だった。最初は7月26日に予定されている「ウルトラセブン」上映イベントに関することかと思った。
 K監督が申し訳なさそうに言う。
 某国営放送の、某番組の再現フィルムの撮影をするんだけど、予算がないので、エキストラ(の一人)で出演してもらえないだろうか。ちなみに、実際はデジタル撮影だが、便宜上「再現フィルム」としておく。
 撮影は11日の月曜日。場所は埼玉県入間市の某施設。

 月曜は仕事だ。とはいえ、K監督の頼みなら断れない。いや、撮影自体に興味があるので、なんとか参加したい。集合は15時だというから、13時ごろに店を早退すればいい。月曜はそんなに混まないし、一緒に働くW嬢一人にまかせても大丈夫だろう。W嬢の了解も得た。スケジュール帳にメモもしたら、11日は火曜日だということがわかった。K監督に確認すると、撮影は火曜日だという。
 だったら、個人的な定休日なので、気兼ねなく参加できる。
「その日は休みなので、午前中から参加して撮影を見学してもいいですか?」
 K監督にお願いした。
「いいけど、なら、見学ではなく、撮影の手伝いしてくださいよ」
「了解でーす」
 スタッフは現地に9時集合ということで、僕も同じ時間に合流した。

 著名人(主に芸能人)の家族の歴史を描くこの番組。今回のゲストは、世界的な超スーパーグループのメンバーと結婚、グループを解散させた張本人として、ファンには恨まれているあの女性(と息子さん)。再現フィルムは彼女の祖父が主人公で、祖父と若かりしころの父親の関係が描かれる。
 
 撮影の手伝いは記録だった。スクリプターと呼ばれるものだ。まあ、本当のスクリプターは、カットごとに事細かくチェックしてノートに記載するのだろうが、僕の場合は、カットナンバーとテイク数、OKかNGか、NGならその理由、を書けばいいもの。

 撮影は集合後、すぐに始まった。
 ロケセットとして使用されている建物は、旧石川組製糸西洋館。かつての製紙会社の迎賓館は大正10年に建てられた由緒ある建築物で、今は一般公開されている。この建物を終日借りての撮影だ。
 この建物のいくつかの部屋を、主人公が留学した米国の大学の教室、社会人になってからの演説をするホール、会社の執務室、会議室に見立てて、撮っていく。
 主要な人物は、プロの役者さんが演じているのだが、その他は監督の友人、知人が呼ばれて扮している。
 皆さん、用意された衣装を着るとそれらしく見えるから不思議なものだ。エキストラは外部の人だけではなく、スタッフも演じている。当然のことだろう。
 驚いたのは助監督のIさんである。現場で動き回るIさんは、Tシャツに短パン姿の、夏の撮影現場で目にするスタッフのあるべき恰好。顔の下半分は白い髭に覆われている。このIさんが内トラとしてスーツに着替えたら、見違えるほど立派な紳士に変身してしまったのだ。
「Iさん、すごい! 浮浪者から大学教授まで演じられますよ」
 叫ばすにはいられなかった。
 
 撮影は、監督自身が描いた絵コンテに沿って、ほぼ順撮りで行われる。
 再現フィルムのシナリオ(台本)はどうなっているのだろう?
 スタッフが使用しているのは絵コンテのほかに、撮影するカット(NO.や登場人物が記されている)をとりまとめた一覧表があるが、番組そのものの台本もあった。台本というか、スクリプトみたいなものだ。横書きでびっちり書き込まれている。
 スタジオにおけるゲストの対応が書かれていて、その会話の中で、会話にでてくる話題に沿って再現フィルムが挿入される。

 昼食後、僕がエキストラで出演するカットの撮影になった。主人公の会社の会議のシーン。幹部の一人だ。
 最初に衣装さんから名前を呼ばれ、着替えようとしたら、K監督からその前に撮影するカットの記録について指示があった。
 そんなわけで、着替えは後回し。一番最後になった。

 準備万端、さあ撮影となった。ところが僕自身の着替えがまだだった。あわててスーツを着たのだがネクタイが締められない。会社辞めてからネクタイを締めたことないから、締め方忘れた。あたふたしていたら、カメラの角度ではネクタイは見えないから締めなくていい、上着だけ着て! となった。
 主人公を中心に3人がメインになるので、その他大勢(といっても4人だけど)は写っていれば御の字ということで。カメラ位置を変えて3カット撮影。
 撮影終えてから、ネクタイを締めて記念撮影する。

「出番終わったから、帰ってもいいけど……」
 K監督が訊いてきた。
 スタッフとして参加しているのだから「はい、そうですか」と帰れるわけがない。
 終了までお手伝いします!

 本当なら撮影は夜7時を過ぎる予定だった。夕食の弁当も用意されていたらしいから。
 ところが、予想以上に撮影が順調で5時に終わってしまった。
 そんなわけで5時過ぎには帰宅の途についた次第。ボランティアのつもりだったから、帰り際に寸志(交通費)をいただいて喜んだ。その額は来るときにチャージしたのと同じ。ラッキーってなもんで、赤羽の居酒屋にしけこんだ。そこで気がついた。「番組の放送日、聞くの忘れた!」



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旧石川組製糸西洋館 全景

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建物は国登録有形文化財です

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撮影準備中 後姿がK監督
会議のシーンはこの部屋が使われています

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再現フィルムのラストはこの部屋を主人公の執務室として撮影されました

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この衣装で会議のシーンに出演しました
たぶん、ほとんど写っていないと思います




 先週の七夕の夜、ブックカフェ二十世紀はイベントだった。
 今年、と学会は創設25周年。それを記念して9月に本大会がある。そのプレイベントがBC二十世紀が開催された。
 「新耳袋」シリーズで有名な中山市朗氏とと学会の本でお馴染み、疑似科学ウオッチャーの皆神龍太郎氏のトーク、MCは唐沢俊一氏。
 題して「と学会25周年記念大会プレイベント第1弾 トンデモの歴史に新たな1ページを開くか? UFOは◎◎◎◎だった!?」。
 長い!

 トークはとても楽しく面白かった。
 UFOにまつわる怪談話がメインだったのだが、このトークで映画「メン・イン・ブラック」が都市伝説を基に作られていることを知った。僕は、あの映画、オリジナルだと思っていたのだ。発想がおもしろいなぁと。ところが、このMIBの都市伝説、日本にもたくさんあるのだ。これには驚いた。単なる無知の極みなのだが。

 イベントが終了して後片付けが終わったのが23時過ぎ。
 西川口の駅に着いたのは24時を回っていた。
 眠くてしかたなかった。
 駅からアパートまで二十数分かかる。
 早朝、この距離は全然気にならない。すいすい歩いて駅に向かう。帰宅時、それも睡魔に襲われているときは地獄の行程だ。最近は途中でもう歩けないと、公園のベンチで30分ほど仮眠をとるようになった。
 この日は、駅を降りたときから眠くてしかたなかった。電車に乗っているときだって眠いのだけれど(実際、寝てたし)。

 駅前から伸びている大通り、新オートレース通りの1本左に入った商店街を歩ていた。しばらくてして顔面に衝撃を受けた。一瞬、何がなんだか、わけがわからなかった。
 少しして、街灯の柱に正面衝突したことを理解した。鼻が痛くて触ってみると血が。鼻血だと思ったら、その血は眉間から流れている。眉間が切れていたのである。ポケットティッシュで何度も拭くが止まる気配がない。どうやって切れたのか? 顔面が柱に正面衝突したのだ。眉間だけの傷ですんだのは不幸中の幸いか。
 眼鏡が壊れてないのが不思議である。
 帰宅して、傷の手当をしながらいろいろなことが頭をよぎる。
 一番大事なことを忘れていた。
 来週の火曜日(11日)、某番組の再現ドラマの撮影でエキストラを頼まれているのである。
 こんな傷があって、大丈夫だろうか?

 この項続く




 今日は読書、というか図書館の有効利用についてお話しします。

 私は学生時代から本が好きでして、読書にいそしんできましたが、年間に読む冊数なんてたかがしれていました。
 本を買って読むわけですから、こずかいには限りがありますし、本当に好きな作家の本とか、実用的な本しか買えません。それでもけっこうな本がたまってしまいました。

 結婚してから特に家のスペースの問題からこの蔵書の問題は切実になりまして、かみサンの助言もあって図書館を利用するようになりました。
 無料で本を読めるというのは、それまで興味があっても手をださなかった様々なジャンルの本が読めるようになって、自分の世界が広がった気がしました。本は2週間で5冊借りられます。

 で、皆さんにも図書館利用をお勧めするわけですが、何がいいかといいますと、もし棚に目当ての本がなくても、リクエストができるところです。
 たとえば、本社の裏にある羽田図書館を例にとりますと、もし羽田になくても同じ大田区内の図書館から取り寄せてくれるのです。どこにもない場合だったら購入もしてくれます。

 私の場合、地元の川口中央図書館と羽田図書館をもっぱら利用して、話題になっているミステリだとか、読みたいけれど購入してまで読もうと思わない高価な本などを読み漁っております。
 本に興味がなくても、ビデオやCDも貸し出ししています。本にくらべて種類は少ないですが、とりあえず有名どころの映画やアルバムは取り揃えていますから、借りない手はありません。返却予定日に返却できなくても、後で催促はされますが、延滞料金をとられる心配はありません。

 ということで、皆さん、図書館を大いに利用しましょうということでした。




プロフィール

kei

Author:kei
新井啓介
ライターの・ようなもの
まぐまPB「夕景工房 小説と映画のあいだに」(studio zero/蒼天社)
「僕たちの赤い鳥ものがたり 1978-79」(文芸社)
神保町で働いています。

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