今週は映画づいていた。

 8日(火)は角川シネマ有楽町にて「FOUJITA」を観賞。
 小栗康平監督は群馬出身、同郷なのだから小栗監督作品にもっと親しんでもいいような気がするが、昔から苦手ときている。
 理由は簡単。TVの特撮ヒーロー番組で監督デビューしているにもかかわらず、その事実を自身のフィルモグラフィーから消していることを知って、腹をたてた、それ以来。

 「FOUJITA」は美術(風景、衣装、家屋、小道具、その他)に堪能する映画ではないか。特に舞台が日本に移ってから。もううっとり。たまに意識がなくなったりして。だから、ラストに登場するCG仕様の狐に唖然。なぜ?

 前半のフランスシーンには芸術の街らしくヘアヌードが当たり前のようにでてくる。
 その昔、60年代だから大昔になるか。確か「太陽がひとりぼっち」だったと思うが、劇中に女性の裸をあしらったボールペンがでてきて、ヘアが写っていた。これが映倫で大問題になった。小林信彦のコラムで知ったことだ。
 半世紀近く経ってやっとそんなバカなことで騒がなくなったというわけだ。

 小学生のころ「太陽がひとりぼっち」の主題曲が大好きだった。放送部員になったとき、いつもレコードをかけていた覚えがある。

 エンディングロールでなんとか編集(よく覚えていない)・岡本泰之なるクレジットを見た。あの岡本さんだろうか?


 10日(木)は丸の内ピカデリーで「マイ・インターン」。この映画、TVでLiLiCoがこの秋公開される映画の中で一押しだと言っていた。

 だから観たわけではない。 
 SMCの特典、誕生日にもらった1,100円クーポンが13日で切れてしまう。何か観ようと思った。地元、MOVIX川口で19時10分からの「劇場霊」にするつもりだったが、退社してから急いでも間に合うかどうか心もとなかった。評判もあまりよろしくない。で、すぐに行ける丸の内ピカデリーの「マイ・インターン」にしたというわけ。

 「プラダを観た悪魔」の姉妹編みたいな映画だった。あちらがメリル・ストリープならこちらはロバート・デ・ニーロだ。
 まあ、ファンタジー映画ですな。とはいえ、ラストでさわやかな気持ちになるのは間違いない。始終音楽が流れていたような。
 製作、脚本、監督はナンシー・マイヤーズ。女性監督なのか。


 11日(金)はヒューマントラストシネマ渋谷で「アウターマン」。特撮仲間のSさんと。
 河崎実監督作品に対しても偏見があった。過去観ているのは「電エースに死す」しかない。しかし、これは面白い。「ギャラクシー・クエスト」の日本版、特撮ヒーロー版か。

 ウルトラ(マン)シリーズに関する小ネタが全編にわたって挿入されていて思わず笑ってしまう。
 劇中にTVのコメンテーターとして3人の評論家が登場する。山田敏太郎 を演じるのは 山口敏太郎、同様に池田現象は池田憲章。この2人のもじりはわかった。もう一人、ダニエル・ウィンダムだけ知らない存在だった。クレジットでダニエル・アギラルなる人だと知って一人大笑い。

     ◇

 【おまけ】

2007/01/13

 「プラダを着た悪魔」(新宿アカデミー)

 ジャーナリストを目指すヒロイン(アン・アサウェイ)が、業界に多大な影響を及ぼす権威を持つファッション雑誌編集部で働きだし、性格の悪いカリスマ編集長(メリル・ストリープ)の下で右往左往する話。
 ファッション(というかブランド)にほとんど興味を持たない男が、巷の評判を気にしてチェックした次第。

 編集長の傍若無人な性格を毎日の出社風景の連続で描写したり、垢抜けないヒロインが徐々に華麗なファッションに身を包んでいく様子を1日にまとめてしまうシーンに、スタッフの苦労がしのばれた。とっかえひっかえ服を着替えながら撮影するのだから。垢抜けないと書いたが、あくまでも映画中のこと。個人的には充分好みだ。
 ベストセラーの映画化というが、そんな小説があるなんて、まったく知らなかった。




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新井啓介
ライターの・ようなもの
まぐまPB「夕景工房 小説と映画のあいだに」(studio zero/蒼天社)
「僕たちの赤い鳥ものがたり 1978-79」(文芸社)
神保町で働いています。

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