承前

 雑誌「en-taxi」は今発売している号で休刊になる。先日書店で立ち読みして知った。
 立川談春が前座時代を振り返ったエッセイ「談春のセイシュン」はこの雑誌に連載されていた。
 立川流の若手人気噺家が〈本書く派〉の仲間入りをしたのか、ぐらいの認識で真剣に読んだことはなかった。
 連載が終了し、「赤めだか」と改題されて出版されると、人気を呼んでベストセラーになった。賞も獲った。

 落語もできる小説家、立川談四楼ファンとして何かモヤモヤした気分だった。
 立川流の文筆家第一号の談四楼師匠は処女作「シャレのち曇り」以降何冊も上梓しているがそれまでヒットに結びついたものがなかった。皆内容は面白いのに。
 そんなところに弟弟子が初めて書いたエッセイがベストセラーとなりおまけに受賞までしてしまうのだ。
 志の輔、志らく、談春を立川流の三羽烏と呼ぶ(見る)向きがある。談笑を入れて四天王か。

 談春師匠は一度だけ生の高座を観る機会があった。
 ああ、立川流の志ん朝なんだなと思った。その口跡に聞き惚れてしまうが追いかけようとはしなかった。マシンガンのごとくギャグが炸裂する志らく落語が好きだし、それ以上に談笑落語に興味がある。
 ただ、僕の場合、メインの愉しみは映画で落語は余興(?)なので、談四楼師匠以外は追いかけるつもりはない。本格的に高座を観ようとしたらいくらこずかいがあっても足りっこないし。

 そんなことはともかく。
 単行本「赤めだか」は2009年に読んでいる。
 感想は〈感動が押し売りでないところがいい。目頭が熱くなるようなくだりのあと、ふっと落として笑いに転化させる。著者の照れだろうか?〉。

 「赤めだか」がTBSでドラマ化された。
 談四楼師匠の「ファイティング寿限無」はむちゃくちゃ面白い小説で、アクションもかなりあるから映画化されないかかなり期待していた。映像化の話は聞こえてこない。
 どこまで間がいいんだ。
 談四楼師匠がドラマ「赤めだか」に触れて、ツイッターでそう呟いていた。同感。

 さて、スペシャルドラマ「赤めだか」。
 演出が一種独特で見ごたえがあった。
 既成の音楽の使い方が印象的。
 演出はタカハタ秀太。TBSの社員ディレクターだろうか? 脚本が八津弘幸だから福澤克雄一派か。

 たけしはいつものたけしの演技なのだが、ちゃんと落語界の風雲児、異端の才能を持つ噺家を体現していた。立川談志だといわれると困ってしまうが。
 予想通り志の輔(香川照之)以前の弟子たちは無視されていた。
 とはいえ、ドラマの中でも談志は落語協会を脱退しているのだ。

 主演の二宮和也を筆頭に弟子たち(志らくの濱田岳、関西の宮川大輔、談かんの柄本時生)が好演。ダンボール役の新井浩文、藤木悠と親子を演じたらぴったりだなあ。藤木悠は亡くなっているけれど。落語も自然と聞ける。
 
 談志の自宅は現志らく邸をロケセットとして使用していた。撮影が大変だったろう。




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今年もよろしくお願いします! BSでやっていました「地球劇場」を見てました。谷村新司さんがMCで南こうせつさんがゲストでして、なかなか中身の濃い全盛期40年前あたりの話が興味を引きました。こうせつさんからのリクエストで谷村さんのまだアマチュアの時の曲が演奏されたのですが、「松田幸一さんを呼びました」という紹介があり、一緒に演奏されてましたが、松田幸一さんは確かデビュー前の赤い鳥初期のメンバーでなかったでしょうか? 松田さんが抜けて大川さんが入ってというお話を聞いたことがありました。初めて松田幸一さんを見ました・・ この番組に紙ふうせんも呼んでくれないかな~ 
ジンギスカン さん
本年もどうぞよろしくお願いします。

松田さん、赤い鳥のメンバーでしたね。
コンテストに出場することになって脱退したらしいです。
私、名前だけで顔知りません。
「地球劇場」って音楽番組ですか?
赤い鳥・紙ふうせんとアリス、谷村新司って、なんか結びつきません。
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プロフィール

kei

Author:kei
新井啓介
ライターの・ようなもの
まぐまPB「夕景工房 小説と映画のあいだに」(studio zero/蒼天社)
「僕たちの赤い鳥ものがたり 1978-79」(文芸社)
神保町で働いています。

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