大晦日はコミケの会場にいた。東京ビッグサイト。
 「まぐまvol.20 手塚治虫と戦後70年」に寄稿したので、販売の手伝いをしたというわけ。
 8時ちょっと過ぎに会場に着いた。
 コミケの手伝いはこれで2度めだ。一度めは「石ノ森章太郎スピリッツ」のとき。夏だった。何年前になるのだろうか。とんでもなく暑かった! 今度は寒い……
 「まぐま」発行人、studio zeroの小山さんは慣れたもので、防寒は完璧だ。知らない僕は隣でブルブル震えていた。
「開場になれば人があふれて温かくなるよ」
 確かに尋常でないお客さんで会場は埋まってしまった。トイレに行くのも大変なのだ。

 「まぐま」のブースは評論関係の雑誌が並ぶ。隣は特撮関連を扱っていて、今回の目玉は「帰ってきたウルトラマ〇娘 大ピンチ」 
 ピンチシーンの新マンを女の子にしてみるとこんなにそそる?

Ul

 帰マンの格闘シーンについて一部で語られる話題だが、本当に描いてしまったのか。やっちまったなぁ! 最初立ち読みしておしまいにしようと思った。買っちゃったよ。だって笑えるんだもん。
 AVの企画としてありかも……なんて考えてはいけない!

 その隣も特撮本を扱っていて、秋葉原の書泉ブックタワーの特撮本コーナーでよく目にするシリーズだ。特撮関係者のインタビュー集で、最新刊は「僕らを育てたウルトラQのすごい人 西條康彦インタビュー」。
 開場になってすぐどんな本があるか覗きに行った。前述の本を手にとった。
「〇〇がサインしますよ」
 〇〇のところがよく聞こえなかった。
「西條さんがサインします」
 もう一度言われて、テーブルに並んでいる二人の男性を見た。向かって右の男性が西條康彦さんだった!
 思わず頭を下げると握手を求めてきた。うれしい! よく見ると一平くんと同じキャップをかぶっているではないか。
 本は即購入した。

saijoinntabyu.jpg

 左隣の一角ではイラストレーターの開田裕治氏のグループが「特撮が来た」を販売していた。こちらは終了近くに訪れてバックナンバーを確認。「フランケンシュタイン対地底怪獣」の音楽が特集されていたので「特撮が来た30」を購入した。

tokukita-30.gif

 まぐまブースでは新刊「まぐまvol.20 手塚治虫と戦後70年」のほかにバックナンバーも販売。「まぐまvol.18 石ノ森章太郎スピリッツ」が相乗効果で売れて、発行人が驚いていた。トキワ荘シリーズとして、次は藤子不二雄か赤塚不二夫か。
 「まぐまPB4 夕景工房 小説と映画のあいだに」も並べられた。売れなかったけれど。まあ、一人手に取ってくれた人がいたのでいいとしよう。
「自分が書きましたって言わなきゃ、もっとアピールしなきゃダメだよ」
 な、ことできないよ、恥ずかしくて。

 前回同様打ち上げは大井町の居酒屋で。参加者は別のブースで出店していた小山さんの友人二人。まぐまの執筆者でもある。
 14、5歳下。
 この世代は特撮にはあまり興味がないらしい。夢中になった特撮番組がないのだ。

 帰宅してTVつけるとまだ紅白歌合戦をやっていた。
 何とかレベッカに間に合って安堵した。
 白組のトリが近藤真彦。紅組のトリは松田聖子だから時の流れを感じてしまう。80年代のアイドルたちがベテランになったということなのだ。
 男が脱毛をし始めたのが80年代になってからだが、そのきっかけを作ったのがマッチだった。
 それまで胸毛は男の勲章だった。ところがたのきんトリオのマッチは胸毛どころか腋毛もなかった。
 最初、世間一般はマッチにムダ毛がないことがおかしいという雰囲気だった。ところがあっという間に認識が逆転した。
 つまり男のムダ毛はかっこ悪い、と。
 男のムダ毛処理の広告が目につくようになったのはマッチの登場以降なのである。




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Comment
No title
こんばんは。

都会のコミケも一度は行ってみたいのですが、東京はなかなか敷居が高いです(移動の予算捻出も結構大変ですし)テレビで紹介されていたのを何度か見てあの熱気はなんとなくわかっているつもりですが、実際の現場はもっとすごいのでしょうね~(-_-;)

「僕らを育てた」シリーズは何冊か「特撮博物館」が四国・愛媛に来た時に物販会場で買ったのとアマゾンで買ったものがありましたけど、西條さんのやつは面白そうですね。
しろくろshow さん
反応していただいてありがとうございます。

コミケに初めて参加したとき自分には合わないと思いました。とにかく人が多いんです。

この手のイベントには「まぐま」で参加しているんですが、他の即売会(?)に比べ、とにかく大きい。

まぐま発行人に聞きましたが、東京ビッグサイトのすべての会場を一つの主催者が使用するのは、コミケだけとのことです。

会場内で見かける女装男が単なるコスプレか、そうでないか、当てる遊びをしていました。

「僕らを育てた」シリーズを販売しているコーナーはいつもゲストを呼んでいると今回思いました。
前回は、原題「最後の恐竜」、邦題「極低探検船ポーラボーラ」の監督小谷承靖氏でした。
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プロフィール

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Author:kei
新井啓介
ライターの・ようなもの
まぐまPB「夕景工房 小説と映画のあいだに」(studio zero/蒼天社)
「僕たちの赤い鳥ものがたり 1978-79」(文芸社)
神保町で働いています。

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