2016/01/28

 「ゴジラ東宝チャンピオンまつりパーフェクション」(電撃ホビーマガジン編集部/KADOKAWA/アスキー・メディアワークス)

 このムックは書店で見かけるたびに立ち読みしていたのだが、図書館で見つけ借りてきた。書店ではパスしてしまうページがじっくり読めた。

 東宝特撮怪獣映画は最初父に連れられて観ていた。小学生の高学年になると友だちと一緒に観るようになった。チャンピオンまつりは友だちと一緒に観た方だ。チャンピオンまつりの第一弾はしっかり覚えている。「ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃」は69年の冬休みの公開。というと、うちの郷里では春休みに上映されたのか。だったら5年になる春休みだ。とてもがっかりした。この映画は大人に、それも親にならなければ良さなんてわからないだろう。「帰ってきたウルトラマン/ウルトラ5つの誓い」と同じだ。

 東宝チャンピオンまつりは1969年から始まり1978年に終了した。
 僕が小学4年生から大学受験に失敗して東京の予備校に通いはじめたころまでということになる。
 「地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン」で卒業して、以降は足を運ばなかった。

 70年春期の「キングコング対ゴジラ」はなぜか「キングコングの逆襲」に差し替えになった。当初、クラスの友だちと「キングコング対ゴジラ」を初めて鑑賞できるとあって感激しながらどちらを応援するか話し合っていたのに、実際上映されたのは「キングコングの逆襲」。ちょっとがっかりしたのだが、映画そのものには感動して、1日中映画館にいて繰り返し観た。

 「ゲゾラ・ガニメ・カメーバ 南海の大怪獣」は「南海の大決闘」以降のゴジラ映画にうんざりしていた僕にはとても新鮮で実際映画はよくできていた。

 「怪獣大戦争 キングギドラ対ゴジラ」は「怪獣大戦争」の短縮版。とはいえ僕にとっては初めて観た映画なのだが、初めて感銘を受けなかった怪獣映画なのである。シェーするゴジラは嫌だったし、宇宙空間に怪獣は似合わないと思った。

 チャンピオンまつりの歴史をまとめると以下のようになる。
 
 ■1969年 冬期
 「ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃」
 「巨人の星 行け行け飛雄馬」
 「コント55号 宇宙大冒険」

 ■1970年春期
 「キングコング対ゴジラ」
 「巨人の星 大リーグボール」
 「アタックNo.1」
 「やさしいライオン」

 ■1970年夏期
 「ゲゾラ・ガニメ・カメーバ 南海の大怪獣」
 「巨人の星 宿命の対決」
 「アタックNo.1 涙の回転レシーブ」
 「みにくいアヒルの子」

 ■1970年冬期
 「モスラ対ゴジラ」
 「柔の星」
 「アタックNo.1 涙の世界選手権」
 「昆虫物語 みなしごハッチ」

 ■1971年春期
 「怪獣大戦争 キングギドラ対ゴジラ」
 「アタックNo.1 涙の不死鳥」
 「みなしごハッチ お月さまのママ」
 「いなかっぺ大将」
 「ムーミン」

 ■1971年夏期
 「ゴジラ対ヘドラ」
 「帰ってきたウルトラマン」
 「みなしごハッチ 傷だらけのバレリーナ」
 「いなかっぺ大将 猛獣の中にわれ一人だス、オオ!ミステークだス」
 「日本むかしばなし わらしべ長者」

 ■1971年冬期
 「ゴジラ・モスラ・キングギドラ 地球最大の決戦」
 「帰ってきたウルトラマン 竜巻怪獣の恐怖」
 「みなしごハッチ 忘れな草に願いをこめて」
 「いなかっぺ大将 猫も歩ければ雀に当たるだス、当たるも当たらぬも時の運だス」
 「マッチ売りの少女」

 ■1972年春期
 「地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン」
 「ミラーマン」
 「帰ってきたウルトラマン 次郎くん怪獣にのる」
 「かしの木モック」
 「みなしごハッチ ママにだかれて」
 「天才バカボン 夜まわりはこわいのだ」

 ■1972年夏期
 「ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘」
 「ミラーマン 生きかえった恐竜アロザ」
 「赤胴鈴之助」
 「天才バカボン 別れはつらいものなのだ」
 「かしの木モック ぼくはなかない」

 ■1972年冬期
 「ゴジラ電撃大作戦」
 「怪獣大奮戦 ダイゴロウ対ゴリアス」
 「パンダコパンダ」

 ■1973年春期
 「ゴジラ対メガロ」
 「飛び出せ!青春」雨ふりサーカスの巻」
 「パンダコパンダ 」
 「ジャングル黒べえ」

 ■1973年夏期
 「怪獣島の決闘 ゴジラの息子」
 「レインボーマン 殺人プロフェッショナル」
 「ウルトラマンタロウ ウルトラの母は太陽のように」
 「科学忍者隊ガッチャマン 火の鳥対火喰い竜」
 「おもちゃ屋ケンちゃん よそではいい子」
 「山ねずみロッキーチャック ロッキーとポリー」

 ■1973年冬期
 「キングコングの逆襲」
 「侍ジャイアンツ ほえろバンババン」
 「ウルトラマンタロウ 燃えろ!ウルトラ6兄弟」
 「山ねずみロッキーチャック がんばれチャタラー」
 「エースをねらえ! テニス王国のシンデレラ」
 「科学忍者隊ガッチャマン 電子怪獣レンジラー」

 ■1974年春期
 「ゴジラ対メカゴジラ」
 「新造人間キャシャーン 不死身の挑戦者」
 「侍ジャイアンツ 殺生河原の決闘」
 「アルプスの少女ハイジ」
 「ウルトラマンタロウ 血を吸う花は少女の精」
 「ハロー!フィンガー5」

 ■1974年冬期
 「燃える男長島茂雄 栄光の背番号3」
 「モスラ」
 「海底大戦争 緯度0大作戦」

 ■1975年春期
 「メカゴジラの逆襲」
 「新八犬伝 第一部芳流閣の決斗」
 「アグネスからの贈りもの」
 「アルプスの少女ハイジ 山の子たち」
 「はじめ人間ギャートルズ マンモギャー」
 「サザエさん 送辞をよむぞ!」

 ■1976年春期
 「ピーターパン」
 「ミッキーのがんばれ!サーカス」
 「ドナルドダッグのライオン大騒動」
 「チップとデールの怪獣をやっつけろ!」
 「ドナルドダッグの人食いザメ」
 「元祖天才バカボン」
 「勇者ライディーン」
 「タイムボカン」

 ■1977年春期
 「キングコング対ゴジラ」
 「巨人軍物語 進め‼栄光へ」
 「ヤッターマン」
 「円盤戦争バンキッド」
 「まんが日本昔ばなし 桃太郎」

 ■1978年春期
 「地球防衛軍」
 「ルパン三世 ベネチア超特急」
 「新・巨人の星 嵐の中のテスト生」
 「家なき子 はじめての友だちグレース」
 「まんが日本昔ばなし かぐや姫」

 詳細なデータのほかに佐原健二、高橋厚子、麻里圭子、石川博、川瀬裕之、大門正明、藍とも子、坂野義光、中野昭慶のインタビューが読める。




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Comment
リンクありがとうございました
こんばんは、おじゃまいたします。

リンクの件ありがとうございました_(._.)_ さっそくこちらでも反映させていただきましたので今後ともよろしくお願いいたします。

そしてチャンピオン祭りですが、私にとっては映画館デビューと同じでして、71年の「ヘドラ」が最初だったと思います。以降はおそらく「メガロ」以外は全部通った記憶があります。

当時はメイン作品のゴジラ以外でもあの大画面でウルトラマンやハッチを見ることができたのは子供心に感動しましたね~(^0^;)

この本ももう少し安かったら買ったんですけど、ちょっと値段見て二の足を踏んでしまいました。本屋でぱらぱらっとは読んだだけなので、こちらの図書館でも探してみないといけませんね。

しろくろshow さん
ありがとうございます。

ゴジラが飛行するシーンはどう思ったんでしょうか。
確かにTV[番組をスクリーンで観ることに価値があったような気がしますね。
それが不思議と記憶になくて
こんにちは。

「ヘドラ」のゴジラ飛行シーンですが、じつは初見の時は覚えてなかったんですよ(^_^;)後からソノラマのファンコレかなにかでそのことを確認するまで「え?そうだっけ?」と思っていたくらいでして・・・

そもそもあの当時五歳だった私の中のゴジラに対するイメージはガメラやウルトラ怪獣とそれほど差はなかったような気もしますので、あそこで唐突にゴジラが飛んでもあまり違和感は無かったんじゃないかと思っています(後年ビデオで見たときはさすがに笑いましたけど( ̄。 ̄;)むしろ頭に残ったのはとにかくヘドラが気持ち悪くてコワイという印象でした(__;))

翌年の「ガイガン」で怪獣同士がマンガみたいなフキダシで会話するシーンもウケてましたから(^0^;)あの頃の私みたいな低学年観客にはピンポイントで琴線に触れる内容だったんでしょうね。
しろくろShow さん
最初に観たゴジラ映画が「対ヘドラ」なら、そういうものという意識で観てしまうんでしょうね。逆にほかの映画を観てなぜ飛行しない?と疑問に思ったりして。

ウルトラ兄弟に対してもあまり偏見ないでしょうね。
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プロフィール

kei

Author:kei
新井啓介
ライターの・ようなもの
まぐまPB「夕景工房 小説と映画のあいだに」(studio zero/蒼天社)
「僕たちの赤い鳥ものがたり 1978-79」(文芸社)
神保町で働いています。

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