「GURUになります。」の簡単な感想を書いたついでに、3日観劇の「友情」について触れておこう。

 昨年の「船堀映画祭」はボランティアスタッフとして参加したのだが、その開催前の打ち合わせ会議に初めて参加したときのこと。
 スタッフの一人に若い女の子がいた。

 この娘が川島彩香さん。会議終了後打ち上げになってから映画の話で盛り上がった。話が合うのだ。たとえば映画「寄生獣」に対する感想とか。原作と映画化作品の対比について自論を述べると納得してくれた。マニアックな話を振ってもついてくる。もしかして美魔女か? 見た目より年齢がかなり上だったりして。
 年齢を訊くとうちの娘と同い年だった。名前も似ている。うちのは彩夏だ。読み方は違うのだけど。もっと驚いたのは出身大学。法政大学だって。オレの後輩ではないか。
 少し前まで錦糸町の映画館で働いていたのだが、そこを退職して映画美学校に通っていると。アクターズコースでつまり女優の卵ということ。

 川島さんから卒業公演の案内をもらった。
 タイトルは「友情」。俳優学校の生徒たちの公演で「友情」なんていうタイトルだとなんとなく内容がわかるというもの。娘みたいな子の卒業公演なのだからもちろん足を運ぶのは当然なのだが、あまり期待していなかった。
 作・演出の鎌田順也氏もナカゴーも知らなかった。ナカゴーの「堀船の友人」の拡大版だというのだが意味がわからない。堀船って船堀をひっくり返した名称か?

 3日(木)~6日(日)の4日間なので、初日しか行けない。
 オープニングの渋谷駅前シーンは役者も観客も硬かった。
 しかし、舞台が店長(だったかな)の部屋に移ってからの阿鼻叫喚から怒涛の展開になって大いに笑わせてもらった。こういう物語だったのか!
 それにしても阿鼻叫喚の演技はもっともっとはじけなければ。そんな中で川島さんは一番はじけていた。これは別に親の欲目ではない。
 キャストの一人に中国人役がいて、緊急事態で日本語から中国語になるタイミング、間、発音がそれっぽい。巧いなぁ、藤村有弘、タモリにつづくデタラメ外国語を駆使する役者なれるなあと感心していたら本物の中国人だって。
 笑わせながらラストでタイトルに偽りのないテーマを浮き彫りにする。セリフに胸が熱くなった。

 オリジナルにあったのかどうか知らないが、一番愉快だったのは、ボスと部下の会話。意味は通じているのに、疎通がなっていない。何とか理解させようとするボスの声と間が何とも言えずおかしかった。
 もし、もっとこちらに時間があるならもう一度観てもいいと思った。

 アフタートークで、3人が3人とも劇中、オマジナイのように何度も出てくる「ブー・フー・ウー」を童話「三匹の子ブタ」の名前だと勘違いしていた。
 「ブーフーウー」はNHKの「おかあさんといっしょ」内の人形(着ぐるみ)劇。主人公の子ブタ三兄弟の名前だから。黒柳徹子や大山のぶ代が声を担当していた。そんな番組があったことなんて知らないのだろう。こういうところに若さを感じる。




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Author:kei
新井啓介
ライターの・ようなもの
まぐまPB「夕景工房 小説と映画のあいだに」(studio zero/蒼天社)
「僕たちの赤い鳥ものがたり 1978-79」(文芸社)
神保町で働いています。

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