今年になって月10冊のノルマが果たせない。
 1月に続いて2月も10冊読めず。

     ◇

2016/02/07

 「マスコミ漂流」(野坂昭如/幻戯書房)

 僕は野坂昭如の本名が阿木由紀夫だと違いしていた。小説を書く前、三木トリローグループで構成やCMソングの作詞等で活躍していた時代の名前の方がペンネームだったのだ。
 独特な文体。だって、普通の感覚なら「……である」で一度〈。〉にするでしょう。ところが野坂昭如は、〈、〉を打ってまだ文章を続けるのだ。だからワンセンテンスが長い、長い。まあ、読みなれてくるとそれが癖になってしまうんだけれど。
 

2016/02/10

 「火の鳥 復活編」(手塚治虫/虫プロ商事)

 古書店で虫プロ商事が刊行した「火の鳥」を発見。それも「復活編」「鳳凰編」という、シリーズの傑作2作。日焼けがすごいが安価だったので買ったというわけ。トイレの友になった。
 従兄が大の手塚治虫ファンで、遊びにいったとき棚にあった本書を取った。それまでも「火の鳥」という作品は知っていたが、読んだことがなかった。
 読了してすっかり魅了されてしまった。その後、立て続けにシリーズを読み漁ったという次第で。


2016/02/11

 「廃墟の残響 戦後漫画の原像」(桜井哲夫/NTT出版)

 「手塚治虫」の著者の新刊。敗戦を知っている漫画家には廃墟の残響があるとの持論を展開している。得心しながら、少々無理やり感があるような気がしないでもない。


2016/02/13

 「火の鳥 鳳凰編」(手塚治虫/虫プロ商事)

 「復活編」が未来を代表する一冊だとすると、「鳳凰編」は過去編を代表する作品だ。


2016/02/14

 『誰も書かなかった「笑芸論」』(高田文夫/講談社)

 著者の高田文夫も神様によって生かされたんだな。松村邦洋もそう。


2016/02/26

 「日本語教室」(井上ひさし/新潮新書)

 紙ふうせん事務所の棚で発見。しばらく読んでいたが、帰らなければならず、残りは図書館で借りて読んだ。
 井上ひさしは僕の日本語の先生(の一人)で、日本語に関する本はほとんと読んだつもりでいたが、これは初めてだった。


2016/02/28

 「別冊映画秘宝 特撮秘宝 vol.3」(洋泉社)

 表紙がガイラだぜよ。
 「フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ」のシナリオも掲載されている。
 リンダ・ミラーのインタビューもある。「キングコングの逆襲」のヒロイン!


2016/02/29

 「本多猪四郎の映画史」(小林淳/アルファベータブックス)

 この新興の版元社長はぜったいウルトラホーク1号のファンだと思う。
 って冗談。
 切通さんの評伝が先に上梓されているので、二番煎じなのではとちょっと心配しながら読み始めたのだが、杞憂だった。
 本多監督のほぼ全作品(特撮作品以外の作品も)を時系列的に扱っている。きちんと公開された時代を背景にしているから当時の状況が鮮やかなに甦る。読み応え十分。
 「フランケンシュタイン対地底怪獣」の評価に快哉を叫んだ。




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kei

Author:kei
新井啓介
ライターの・ようなもの
まぐまPB「夕景工房 小説と映画のあいだに」(studio zero/蒼天社)
「僕たちの赤い鳥ものがたり 1978-79」(文芸社)
神保町で働いています。

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