北海道のジンギスカンさん、完全に失念しておりました。
 もう完結しているものだと思っていました。久しぶりに読んでみたら途中で終わっていて、「あれっ?」。
 ……な、わけない! ずっと気になっていたんですから。
 やっと最終回です。

     ◇

2015/10/10

  「新宿 フォークソングが流れる街」(新宿文化センター)

 その3から続く

●大塚まさじ

 大塚まさじといえば、友部正人、西岡恭蔵、中川イサトとともにインプットされている。元ディランⅡ(セカンド)。調べてわかったのだが、ディランⅡの前にザ・ディランがあった。だからⅡなのか。
 デュランといったら「プカプカ」が有名だ。いろいろな方がカヴァ―している。東の「雨が空から降れば」、西の「プカプカ」、だろうか。
 ディランⅡは3年半活動したという。
 関西からやってきたといい、出演者の中で一人だけだと強調する。おいおい、紙ふうせんもそうだよ~。
 ギターワークに聴き惚れた。本家の「プカプカ」が聴けて感激。

  月のまつり/天王寺想い出通り/いのち/プカプカ


●なぎら健壱

 なぎらさん(なぜかさんづけ)は、ある種フォークの権威である。「日本フォーク私的大全」「五つの赤い風船とフォークの時代」という著書もある。
 このコンサートに先駆けて開催された「フォーク大集会」、行けばよかったと今になって後悔している。なぎらさんが講師だったのだ。
 最近は(というかもう十数年ばかり?)フォークシンガーというよりタレントとしての活躍が目立つ。個人的にはなぎらさんはウーロンハイを飲むしぐさが絶妙だと思っている。対抗できるのは鶴瓶さんのみ。ほんと、うまそうに呑むんだよね。

 今回のライブではサポートが二人に入った。

 サポート:松本典明・雨宮直己

 一人はエレキギターベースなのだが、やはりこういう場合はウッドベースがお似合いなのではないか。

 今日の格言。
「人の不幸はこころのオアシス」

  誰かがお前を待っている/労務者とはいえ/証~3・11 AKASHI~/昭和の銀次

 なぎらさんの司会で、小室等さん(六文銭)、後藤さん(赤い鳥)、西岡たかしさん(五つの赤い風船)の鼎談をしてほしい。BSやCSだったら企画できるのでは?


●紙ふうせん

 トリは紙ふうせん。
 すぎたさんがサポートに入っての、ギター2本編成。

 サポート:すぎたじゅんじ

 これが良い。
 もうずいぶん前になるが、横浜の某所で行われた紙ふうせんのミニライブがギター2本でこんな演奏があるんだと感激したことがある。特に「冬が来る前に」が顕著で聴き惚れてしまう。すぎたさんが弾くチャランゴの音色と後藤さんのギターテクに。
 ステージは大いに盛り上がった。

  竹田の子守唄/PPMメドレー /虹/冬が来る前に/紙風船


●全員

 ラストは出演者全員による「翼をください」。
 紙ふうせんのステージで披露されなかったので、予想していた。
 基本は平山さんの歌唱で、途中、ハコさんがソロをとる。その声が「A Hard Day's Nightt」のポールみたいで、実にかっこよく心地よかった。
 友川さん(流れとしてさんづけ)あたりは、なぜオレが「翼をください」を歌わなければならないんだ? なんて思っていたのではないか。何が「翼をください」だ!

  翼をください

 とても充実した4時間だった。
 何より、この手のコンサートによくある、同じバックバンドが演奏するスタイルでなかったことに喜んだ。アコースティックギター1本、2本でもかなり激しい音がだせることに驚いた。
 内容がまるで「ALFA MUSIC LIVE」のアンチテーゼみたいだった。
 個人的には、こちらのコンサートの方が心にズシンとくるものがあった。紙ふうせんがフィーチャーされた構成ということもあるだろう。おしゃれな音楽にそれほどの興味がないということもある。
 バラエティに富んだアーティストの歌唱と演奏が新鮮で、4時間少しも飽きなかった。

 コンサートを通じて考えていたことがある。
 新宿駅に向かって歩いているときに、Wさんに言われた。「歌詞が聞き取れないものがあったね。紙ふうせんはそんなことがないのに」
 考えていたのは、まさにそのことだった。
 紙ふうせんの場合、Wさんも僕ももういつも聴いているので、他の歌手より楽曲に馴染みがあり、すっと歌詞が入ってくるということはある。だから一概に比較できないことはわかっているが。
 8月、友人に招待されてレベッカの復活コンサートに行った。「フレンズ」や「ラズベリードリーム」といったヒット曲の詞はきちんと耳に入ってくるのだが、そのほかはまるで何を言ってるのかわからなかった。
 ロックだからとそういうこともあるだろうとそのときは思ったのだが、フォークでも同じ現象があって驚いたのだ。
 フォークソングと歌詞の関係についても考えをめぐらすことにもなったコンサートだった。
 



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Comment
No title
ご無沙汰してます~ 長かった~ やっとかいてくれましたね・・・ なぎらさんといえば当時はお相撲さんのまわしが取れた内容のコミックソング的な印象しかなく、今では所ジョージのように息のながい存在の一人の印象でしかありません。その方が番組を持っているのですから意外です。これからは見方をかえて観察していこうと思います。時代なのかもしれませんが昔のフォークをやっていた方々が出てくる番組、機会が多く感じられ 嬉しく思います。昔はTVには出てくれなかったよね。 keiさん次もお願いしますよ~!
ジンギスカン さん
明日から3連休です。
土曜日、関西でお会いしましょう!
(いらっしゃるんですよね?)
No title
明日から向かうんですか? 前泊? 私は土曜日朝に出て日曜日に帰ってきます。
ジンギスカン さん
明日、昼に立川流の国立演芸場の落語会があるので休み、深夜バスで大阪へ。ライブ後、また深夜バスで東京へ戻り、そのまま仕事です。今日、明日だったら定休を含めて1日休むだけでよかったんですけどね。
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プロフィール

kei

Author:kei
新井啓介
ライターの・ようなもの
まぐまPB「夕景工房 小説と映画のあいだに」(studio zero/蒼天社)
「僕たちの赤い鳥ものがたり 1978-79」(文芸社)
神保町で働いています。

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