もう7月。本当なら6月中にしなければならなかった5月の読書録を中途半端なままUPしておく。

     ◇

2016/05/06

 「シャレのち曇り」(立川談四楼/PHP研究所)

 談四楼師匠の小説デビュー作。1990年に文藝春秋から刊行されたが絶版となり、18年後、ランダムハウス講談社文庫に入った。しかし、版元が倒産したことでまた絶版となっていた。
 文藝春秋版を図書館で借りて読み、やがて、古書をネットで買い求め二度めの読書。三度めの読書が文庫になったとき。今回が四度めとなる。
 四度めの読書で初めて泣いた。第四章の「借金取り」。自分でも驚いた。

 以下は初読のときの感想である。
 文中真打試験受験者第1号というのは間違い。登場人物は全くの実名と書いているが、一部仮名がある。

     ▽
1999/08/24

 「シャレのち曇り」 (立川談四楼/文藝春秋)

 作者の立川談四楼はわが母校・太田高校の出身である。僕の知る限りでの太高出身者唯一の芸(能)人だ。
 彼の名前を知ったのは第1章「屈折十三年」に描かれているような真打試験受験者第1号にして不合格になってしまった不運な二つ目だったか。小説も書く才能豊かな落語家だったか。どちらにしてもその時母校の先輩として記憶に刻まれたのだった。
 図書館で何気なく見上げると棚にこの本が置いてあり、タイトルの良さで手にとった。
 落語界を舞台にした私小説で、登場人物は全くの実名、赤裸々な心情吐露また個人に対してかなり辛辣な表現をしているものの落語の語り口そのままなそこなかとないユーモアで読ませてしまう。  しかし、業界内では問題にならなかったのだろうか。
 小説中に登場する二つ目の志の輔が今や真打、マスコミの人気者になっている現在、先輩の談四楼自身はマスコミ的には未だ名前は通っていない。この現状をどう考えているのだろか。
     △

2016/05/09

 「ウィリアム・ロス 映画人生五〇年 -妻、そして外国人俳優の仲間たち」(ウィリアム・ロス/美智恵・ロス/染谷勝樹/ブイツーソリューソン)


2016/05/14

 「ウルトラマン・ダンディー ~帰ってきたウルトラマンを演った男~」(きくち英一/風塵社)

 本書が刊行されたとき、立ち読みでほとんどを読了してしまった。毎日、仕事帰りに地元の書店に立ち寄り、読んでいたのだ。やっぱり手元に置いておこうと思ったときには、もう書店で見かけなくなって、結局そのままになってしまった。
 きくちさんと知り合って、偶然古書店で見つけた。
 神様の思し召し、か。


2016/05/19

 「決定版 ルポライター事始」(竹中労/ちくま文庫)


2016/05/24

 「健さんと文太 映画プロデューサーの仕事論」(日下部五朗/光文社新書)


2016/05/27

 「古い映画と新しい邦画と 本音を申せば」(小林信彦/文藝春秋)


2016/05/31

 「ニッポンの音楽」(佐々木敦/講談社現代新書)




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kei

Author:kei
新井啓介
ライターの・ようなもの
まぐまPB「夕景工房 小説と映画のあいだに」(studio zero/蒼天社)
「僕たちの赤い鳥ものがたり 1978-79」(文芸社)
神保町で働いています。

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