先月末から始まった「神田古本まつり」と年末に出版される「まぐまPB⑧ 特撮特集(仮)」の寄稿(執筆と版下作成)で忙殺されていた。古本まつりが終わると、版下作成に集中した。本当は10月末が締め切りなのだが、完全版下なので10日延長してもらった。
 そこに、この本を販売するコミケ会場にある方がゲストで来てもらえるかもしれないことが判明。あわてて追加の原稿(版下)を執筆(作成)した。「シン・ゴジラ」の原稿はブログ更新と同時進行だ。14日までに納品しますからとまたまた延長してもらい、なんとか15日の午前中に送付することができた。
 ということで、この期間書けなかったことを順々に。

          * * *

 先月、ちょうど「神田古本まつり」の初日(28日)、BC二十世紀でトークイベントがあった。ピンク映画の監督生活20周年を記念した吉行由美さんのトークライブ。聞き手は切通理作さん。お客さんに白石さんと呼ばれる方がいて、話の内容で吉行さんの自主映画のスタッフ(出演者とのこと)らしいということがわかった。

 懇親会で切通さんとも知り合いだとわかり、ピンときて訊いてみた。
「もしかして白石さんって、白石雅彦さんですか?」
 そうです、と言われて、「わぁ!」となった。
 白石さんの「円谷一 ウルトラQと“テレビ映画”の時代」『飯島敏宏 「ウルトラマン」から「金曜日の妻たちへ」』、「ウルトラQの誕生」(すべて双葉社)、皆即購入している。

 「まぐまEX 怪獣文化とウルトラマン」に寄稿したものの一つに「特撮極楽読書録」がある。
 HP「夕景工房」に掲載した特撮及び特撮関連本のレビューを集めたものだが、この中にどうしても載せたくて、あわてて書いたのが以下の文章だ。

     ◇

 「円谷一 ウルトラQと“テレビ映画”の時代」(白石雅彦/双葉社)

 書店で見つけたときは歓喜して、すぐ手に取りレジへと急いだ。
 円谷一の初の本格的評伝とオビにある。確かにそうかもしれない。しかし、金城哲夫がそうであったように、ファンタスティックコレクションを始めとするウルトラシリーズを総括したムックや第一期シリーズの関係者によって上梓された書籍等によって、円谷一の「ウルトラQ」以降の半生や功績については十分刷り込まれてしまったような感覚になっている。  
 今さら、「ウルトラQ」の番組がどのように企画され、そこに円谷一がどのようにかかわってきたかということには関心はない。
 ではなぜ歓喜したかというと、〈テレビ映画の時代〉という言葉に反応したのである。
 かつて、TVには、16mmフィルムで撮影される〈テレビ映画〉というジャンルが存在した。特撮もの、刑事もの、時代劇等はすべてテレビ映画だった。フィルム独特の陰影や奥行きのある映像に夢中になった。
 当時、ビデオ収録のドラマは〈スタジオドラマ〉といって、バカにしていたところがある。あまりに鮮明で、極端に薄っぺらな画面がどうにも好きになれなかった。
 時代劇であるにもかかわらずビデオ収録の大河ドラマにはいつも違和感を憶えたものである。スタジオはビデオテープ、ロケはフィルムといった使い分けしているドラマなんて問題外。まったく世界観が違うのだから。それを良しとするスタッフの気が知れなかった。
 テレビ映画が、日本においてどのように生まれ発達していったか。その過程を綿密な調査によって綴ったのが本書である。
 何よりうれしかったのが、1962年に芸術祭文部大臣賞を受賞した円谷一演出の「煙の王様」に対する言及である。その成り立ち、スタッフ・キャスト、ストーリー紹介。
 特撮好き、ウルトラ好きに限らず、TV映画に影響を受けた者は絶対読むべき一冊、だと思う。(2006/7)

hisyou
白石雅彦/双葉社



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Author:kei
新井啓介
ライターの・ようなもの
まぐまPB「夕景工房 小説と映画のあいだに」(studio zero/蒼天社)
「僕たちの赤い鳥ものがたり 1978-79」(文芸社)
神保町のブックカフェ二十世紀で働いています。さまざまなイベントを企画、開催していますので、興味あれば一度覗いてみてください。

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