今日はマーケティングの話をします。

 少年マンガ週刊誌の世界では、長い間少年ジャンプがトップを独走してきましたが、現在、少年マガジンがその座を奪っております。
 勝因として、作家に依存せずに編集者主体で内容の舵をとっているからと言われています。今、人気を博している「金田一少年の事件簿」も漫画家はあくまでも絵を担当しているだけでしかないと聞いたことがあります。
 ただし、この編集者主体の編集方針は今に始まったことではなく、少年マガジンの第一期黄金時代を築いた1960年代から70年代にかけても同じだったんですね。

 当時の編集長、内田勝さんが書いた「奇の発想」にそのへんのことが綴られております。
 あのころ、少年サンデーに発行部数で水をあけられていたマガジンは、背水の陣で形勢逆転を狙っていて徹底的に小学生たちにアンケートをとったそうです。そのデータからいくつかのキーワード(どういうものだったかは一昨年読んだものなので忘れましたが)を引き出し、そこから作家さんを選択し、誕生したのが、今ではコミックの金字塔、名作といわれる「巨人の星」、「あしたのジョー」、「愛と誠」なんですね。
 決して作家側から発想された企画ではないわけです。もちろん梶原一騎の原作、川崎のぼる、ちばてつや、ながやす巧らの絵というコンビがヒットの要因ではあるのですが。

 「奇の発想」を読んで、少年コミックの世界にこれほど徹底したマーケティング戦略があるものなのかと、目から鱗が落ちたのです。
 今、プレステ2の話題でもちきりのゲーム業界、社長の話ではななかなかヒットがでない状況の中で、この内田さんの発想をもとに、少年たちの胸を熱くするようなソフトを開発してほしいと切に願う次第です。




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No title
こんにちは。作る者側の理論が必ずしも市場のNeedsと一致するとは限らないという一例でしょうか。会社としてどちらを向くべきか的確に判断できれば勝てる?
菊池さん
いつカレー食べにきてくれるの?(笑)

個人的にはマーケティングなんて「てやんでやんでぇ」と思っている私ですが、この本読んで、「巨人の星」や「明日のジョー」がアンケートの結果から導かれた作品と知って、だったら、ゲームも同じようにできるのではないかと考えたんですね。当時、私が勤めていたS社はドン底状態でしたので、何とかヒットをとの願望もありまして。
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新井啓介
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私家本「僕たちの赤い鳥ものがたり」
まぐまPB「夕景工房 小説と映画のあいだに」

神保町のブックカフェ二十世紀で働いています。遊びにきてください。

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