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 昨日(4日)、念願の佐原散策へ。
 佐原を知ったのは20年以上前のこと。セガの映像事業部時代、営業で千葉へ行った。社用車で1日走り回ったのだが、そのとき通り過ぎた街が佐原だった。
 市川崑監督の金田一シリーズに登場するような街並みに心和んだ。
「今度、ゆっくり佐原の街を歩いてみよう」
 そう思ってからずいぶん時が経ってしまった。

 東京駅から総武線の快速で成田へ。成田から成田線で佐原へ。
 ちなみに佐原は〈サハラ〉ではなく〈サワラ〉と読む。
 東宝特撮映画やTV「ウルトラQ」でお馴染みの俳優、佐原健二は〈サハラケンジ〉だよね?
 この読みを知らないと、こんなやりとりを友人とすることになる。
「佐原って行ったことある?」
「サハラって、サハラ砂漠?」

 川越がそうであるように、佐原駅前からあの街並みが続いているわけではない。
 さて、どこへ行けばいいのか。
 観光案内所で散策地図を入手しようとしたら、それらしきものが見当たらない。待合室に観光スポットを記載したチラシ(?)があった。それによると小野川沿いが目当ての場所らしい。
 では小野川に向かおうと矢印の方へ歩き出したのだが、道は途中でなくなっている。矢印はもうない。仕方ないので商店街のある通りへ出て、小野川があるらしい方向に歩く。が、全然川にぶつからない。

 ひなびた商店街を歩くこと十数分。ほんとに目的地にたどり着けるのかいなと思っていると、木でできた蔵が。そんな蔵を初めて見た! そこから少し行くと、「東京バンドワゴン」の看板を掲げた喫茶店があった。少し休憩することに。
 年配のご主人は話好きだった。
 満州から引き揚げてきたという。そのとき履いていた靴が店に飾ってある。今の感覚からしてもかなり上等なものでかわいらしい。
 ピンときて訊いていた。
「『どこにもない国』観ました? NHKのドラマ」
「いや、私、TVって観ないから」
 タバコを喫いに灰皿のある中庭へ出ると、そこが表玄関から入る庭だった。道路に出て改めて店をながめると〈遅歩庵〉という看板があった。こちらが正式名称らしい。
 〈伊能〉の表札もあったからその理由を訊くと、
「伊能家の本家なんですよ。(忠敬の)家は分家なの」
 そうなんですか!

 裏の入口に掲げられている〈東京バンドワゴン〉の看板は同名のTVドラマのロケの際に使われたもの。撮影が終わってもそのまま掲げられていて、今では亀梨和也(ドラマに主演した)のファンの聖地になっているとか。
「私、亀梨さんを知らなくて、〈きなし〉って言ったら笑われてね」

 店を後にして、小野川の反対側にある伊能忠敬の旧宅を覗く。なんと入場無料なのだ。

 昼食をとってから小野川に沿って歩き観福寺へ向かった。鑑福寺には伊能忠敬の墓がある。この墓には忠敬の爪と毛髪が収められている。

 また小野川に沿って上流に向かって歩く。
 おみやげ屋があったので中に入る。
 壁に、佐原でロケされた映画、ドラマの撮影スナップが貼られていた。
 へぇ、二宮和也主演の「坊っちゃん」もそうなのか!
 そういえば、喫茶店の主人が言っていたな、佐原はギャラリーが少ないのでロケしやすいって。

 スナップを一つひとつ眺めていると、突然「ウルトラマンダイナ」の写真があった。スーパーGUTSの隊員たちが揃っている。
 ダイナも佐原でロケしたことがあったのか? そんなエピソードあったかな?
 キャプションを読んで驚いた。

 カリヤ隊員(加瀬尊朗)は当家の三男坊です。

 え~!! カリヤ隊員の実家だったのか。
 特製のしょうゆ飴と茹で落花生を買った。

 今回、佐原を訪ねて疑問に思ったことがあった。
 佐原って佐原市ではなかったか? 確か以前はそうだったはず。
 ところが今は香取市佐原なのだ。なぜ?
 観福寺から戻ってくる途中、某小学校のフェンスで掃除(?)をしていた男性に質問してみた。
「佐原市とまわりの町が合併したんですよ」
「あっ、平成の大合併のときですか!」
「でも、普通なら合併しても佐原市でしょう? どうして香取市になったんですか?」
 わが郷里の太田市も隣接する薮塚町、新田町、尾島町と合併したが、名称はそのままだ。
「それはね、合併するまわりの町が反対したんですよ」
「それで、香取郡の香取をとって香取市になったんですね!」
 しかしなあ、香取より佐原の方が有名だろうに。

 このまま続けます。


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佐原駅

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まるで映画のセットのような気がしませんか?

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最初に立ち寄った喫茶店(正面)

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この喫茶店、TVドラマ「東京バンドワゴン」のロケセットに
使われたんですね。裏の入口に取り付けられたドラマ用
の看板。今もそのままになっている。

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ここでいろいろな映画やTVドラマのロケが行われています。

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伊能忠敬の旧宅

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ここで第一の殺人事件が起こり

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向こうから金田一探偵が歩いてきそう

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まるで郷里(群馬県太田市)に帰ったよう

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伊能忠敬の墓がある観福寺の桜

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観福寺はかなり大きかった

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とにかく暑かった!



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No title
お元気そうですね、ご無沙汰してます!今回は写真が多いので楽しめます。北海道にはない町並みですね~ 桜も満開だし、この時期は1か月違いの感じがします。お仕事バテぎみの様ですので、ご自愛下さい。
ジンギスカン さん
ご無沙汰しております!
忙しい毎日でブログ更新が停滞してます。すいません。
佐原、いいところでしょう!?
いろいろ書きたいけれど、それは本文で。

ところで、シークレットライブ、今年も歌いますよ、私。
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プロフィール

kei

Author:kei
新井啓介
ライターの・ようなもの
まぐまPB「夕景工房 小説と映画のあいだに」(studio zero/蒼天社)
「僕たちの赤い鳥ものがたり 1978-79」(文芸社)
神保町で働いています。

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