承前

 岸野さんが後藤さんに「立って暗譜で歌って」と言われたこと。
 この後藤さんの言葉を耳にしたとき、暗譜をアンプと頭で変換してしまい、僕が「アコースティックギターなのになぜアンプ使うの?」なんて思ってしまったことはこちらに置いておくとして。

 立って暗譜で歌う……このスタイルは後藤さんのポリシーだ。
 まだ、赤い鳥の時代、「新譜ジャーナル」だったか「guts」だったか忘れてしまったが、メンバーのインタビュー記事を立ち読みしたことがある。この中で後藤さんが譜面台を置いて座って歌うシンガーを批判していた。「わあ、吉田拓郎批判している!」と思ったものである。実際にインタビューで名指ししていたかどうかは覚えていないけれど。
 思えば、当時、譜面台を前に座って歌うのはフォーク歌手の一つのスタイルだった。ソロ歌手の場合、特に多かった。

 立って歌うのは当然だと思う。
 というか、立たないと歌えない歌がある。カラオケは基本座っているが、これぞというのは立ってしまう。一人カラオケでも、だ。「私は風」なんて立たないと声がでないもの。
 シネカラ第2回で、参加した女性から僕の歌う「檸檬」がさだまさしっぽくなくて新鮮と言われて、気を良くして第3回は「防人の詩」を披露した。さだまさしは「ほおずき」(これはグレープだけど)、「飛梅」、「檸檬」しか歌ったことがなく、かなり練習した。当然「防人の詩」は立って歌った。
 声楽の専門家ではないので詳しいことはわからないが、立って歌う方が腹に力が入って声がでるのではないか?

 暗譜に関しては、後藤さんのインタビューを読んでからというもの、人前で何かを発表するときは暗記を心がけるようになった。
 とはいえ、昨年、歌詞を記載したメモを目の前に歌った。これは僕がギター小僧でないことでお許しいただきたい。ただし、しゃべりについては、前述の心がけが頭をかすめるのだ。

 前回、思っていることの半分もしゃべれなかったので、今回は文章にした。にもかかわらず、パフォーマンスは完璧とはいえない出来だった。
 しゃべりのところは目の前に文章があるにも読んでいないのだ。後藤さんの教え(?)が頭をかすめ、できるだけ自分の言葉でしゃべろうと思ってしまう。

 「砂絵」の朗唱はまあまあだったか。
 予定が狂ったのはすぎたさんのギター演奏だった。アルバムでは大村さんがエレキギターが奏でているのだが、それをすぎたさんにアコースティックギターでやってとお願いした。カスタネットは自分で買ってアルバム聴いて練習してらしくできるようになった。が、リハーサルのときすぎたさんのギターの音色があまりに美しすぎることがわかった。カスタネットの入る隙がない。結局本番では手には持っていたが一回も叩かず。

 「尺取虫」は同じところで音をはずすヘマをした。練習ではなんでもなかったのに。

 ということで、終わってからこう締めくくった。

 ありがとうございました。
 来年は「スタジオライブ」を取り上げ、「エーメン・コーラス」やりたいと考えております。といっても一緒にうたってくれる3人がいないとダメですが。


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 この項続く





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Comment
No title
とってもいい写真撮れてますね!次は「カメラ目線」を意識して!
ジンギスカン さん
カメラ目線なんて意識できるわけないじゃないですか! 
リハーサルならまだしも、本番のときはまるっきりカメラの存在忘れています。
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プロフィール

kei

Author:kei
新井啓介
ライターの・ようなもの
まぐまPB「夕景工房 小説と映画のあいだに」(studio zero/蒼天社)
「僕たちの赤い鳥ものがたり 1978-79」(文芸社)
神保町で働いています。

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