2010/06/23

 「米朝よもやま噺 藝、これ一生」(桂米朝/朝日新聞出版)

 ラジオ番組を書籍化した「米朝よもやま噺」の第二弾だと思うが、本にその旨の説明が一切ない。なぜ?
 芸談は自分がまったく知らないことでも、聞く(読む)のは楽しい。


2010/06/24

 「告白」(湊かなえ/双葉文庫)

 映画を観てから小説をあたった。すぐに読みたかったので最近出た文庫を買おうとしていたら(図書館で単行本をリクエストすれば自分の順番が来るまでかなり待たされると思う)、川口のブックオフに中古本、それも文庫が一冊だけ置いてあったのであわててレジに持っていく。
 あっというまに読んでしまった。最初に小説を読んでいたらかなり衝撃を受けただろう。読後感はかなり悪い。
 映画で唯一理解できなかったことがある。女教師による少年二人に対する復讐。普通だったらすぐに学校全体に噂が広がって、大問題になるはずなのに、新学期が始まってもクラスメートだけの秘密になっている。小説にはその理由が書かれている。


2010/06/26

 「特撮魂 東宝特撮奮戦記」(川北紘一/洋泉社)

 1984年の暮れに公開された「ゴジラ」は期待が大きかっただけに、失望もまた激しかった。本編にも特撮にも完全に裏切られた。本編は「さよならジュピター」の監督なので仕方ないとして、特撮の出来が悲しかった。電気制御で動くサイボットゴジラと着ぐるみがまったくもって別ものだった。合成がいかにもそれっぽくて意気消沈した。
 「ゴジラvsビオランテ」は全体として満足するものではなかったが、特撮に関しては大進歩していた。特技監督が川北紘一だった。とにかくゴジラの造形が格段に良くなった。スーパーX2も前作のスーパーXとは比較にならないほどメカニックの描写が優れていた。「vsキングギドラ」は空飛ぶギドラの、地上に映りこむ影の使い方が斬新だった。
 夢中になって公開を待ち望んだのは次の「vsモスラ」までだった。特撮的には「vsメカゴジラ」までだろう。恐竜然としていたベビーゴジラは許せても、平成のミニラ、リトルゴジラは噴飯もの! その造形に満足している川北特技監督のセンスを疑ったものだ。神の視点による撮影を含めて。

 そんなわけで本書が出版されたときは、購入するかどうか迷ったのだが、池袋のジュンク堂に寄って発作的に購入してしまった。映画黄金時代から斜陽化に向かう際の、東宝における特撮チームがどのように変貌していったかが一番興味深い。


2010/06/29

 「新版私説東京繁昌記」(小林信彦・荒木経惟/筑摩書房)

 オリジナル版(中央公論社)は出てすぐに購入した。その後、筑摩書房から新版が出たが無視してしまった。文庫は買った。まあ、これでいいだろう。これで打ち止めにしようとした。ある方のブログで単行本と文庫では収録されている写真が違うと書かれてあった。単行本を買わなかったことを後悔しはじめた。
 池袋の古書店で割りと安価なものを見つけたことがある。次に訪れたときにはなかった。神保町の古書店にもあったがえらく高くなっていて手が出なかった。この数年よく利用するネット古書店で調べてみたら、安価だったのでさっそく注文した次第。

 文庫を読んだときの感想はこちらに。 



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Author:kei
新井啓介
ライターの・ようなもの
まぐまPB「夕景工房 小説と映画のあいだに」(studio zero/蒼天社)
「僕たちの赤い鳥ものがたり 1978-79」(文芸社)
神保町で働いています。

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