昨日は地元シネコンで映画を2本観る。毎月20日はMOVIXの日ということで、1,000円になるのだ。「インセプション」と「ソルト」。
 午後、ちょうどうまい具合にプログラムされていて続けざまに鑑賞できると出かけたら、20分ほどのダブりを発見。ほかの映画にするか、1本だけにするか、悩んだ末、時間をあけることにした。「インセプション」は13時10分の回。一度家に戻り夕飯を食べてからもう一度劇場へ。「ソルト」は19時40分の回。これなら帰宅して「うぬぼれ刑事」を視聴できるのだ。

 13時05分から「龍馬伝」の再放送。キャストクレジットに加瀬尊朗の名を発見。「ウルトラマンダイナ」のカリヤ隊員ではないか!

         * * *

2010/08/14

 「歸國」(TBS)

 倉本聰がTBSの終戦ドラマスペシャルを書いたと知って驚いた。その昔、1970年代だったら何とも思わない。TBSは日本テレビとともにホームグラウンドだったから。TBSというよりTBS系といった方がより正確か。TBS系列の北海道放送で秀作、傑作ドラマをいくつもものにしていたのだ。「日曜劇場」の「うちのホンカン」シリーズ、大好きだった。あるいは「りんりんと」「幻の町」。今では連続ドラマの枠になってしまったが、当時は毎週1回で完結する単発ドラマを放送していたのである。

 連続ドラマなら日本テレビだった。70年代「君は海を見たか」「2丁目3番地」「前略おふくろ様」に夢中になった。80年代になると「昨日悲別で」が人気を呼ぶが、その前に「北の国から」が大ヒットして活躍の場は主にフジテレビになっていた。ショーケン主演の「ガラスの知恵の輪」とか、「君は海を見たか」のリメイク等々。
 連続ドラマの「北の国から」が終了すると、スペシャルとして単発ドラマが定期的に長きにわたって放送されることになる。80年代中ばから00年代の初めまで。今多くの人が倉本聰の代表作としてイメージする「北の国から」というドラマはこのスペシャルシリーズだろう。
 その後、木曜ドラマ枠で連続ドラマを手がけていたが、一昨年(08年)の「風のガーデン」が最後だと宣言していた。

 倉本ドラマ=フジテレビという印象が強くなっていて、おまけにもうTVドラマは書かないと思っていたので、TBSの終戦ドラマスペシャル「歸國」に驚いたのである。

 それにしても放送が14日でよかった。15日だったら「談四楼独演会」とかぶって観られなかった。そう、この日、毎週楽しみの「ファイヤーマン」「龍馬伝」、パスでした。ああ、早く録画機器を購入しなければ!
 
 リアルタイムで鑑賞した「歸國」であるが、実は最初の30分ほどでチャンネルを替えようかと思った。いまいち夢中になれなかったからだ。観念的、という言葉が適切かどうかわからないが、そんな印象を抱いた。ああ、これはやはり舞台劇なんだと。
 「歸國」はあくまでも舞台用に書かれたものなのではないか。倉本聰が主宰する劇団(富良野GROUP)の新作用に書かれた脚本をTVにアレンジしたもの……TBSの鴨下信一が舞台劇「歸國」を知り、スペシャルドラマ化を熱望した結果ではないか。まったく個人的な憶測であるが。

 ほかに興味のある番組がなかったことを感謝したい。そのまま観続けていたらどんどん引きずりこまれていった。
 これは倉本聰の遺書なのかもしれない。本音がかなり直截的に語られていた。
 小栗旬と八千草薫のシーンに涙があふれそうになってしかたなかった。近くには机に向かっている娘がいる。泣いている姿を見られたくないので、涙をこらえる。鼻の奥がツンとなる状態を何度も体験することになった。
 ビートたけしと石坂浩二のシーンでは涙が笑いにブレンドされていて、鼻の奥がツンツンしてたまらなかった。「風のガーデン」のあの涙&笑いはフロックでないことを確信した。

 ラストショットの青緑に映える南の海が心に刻まれた。テーマを象徴していた。




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Comment
鵠沼のジョリーシャポーかなぁ‥‥
「デュワッ!」
取手呉兵衛 さん
正解です!
モロボシ・ダンのお店ですね。
訪れたことがあるのでしょうか?
階段のところ、立ち入り禁止区域に、かなりレアなグッズの数々が飾ってありました。
あんみつがおいしかったですよ。

あっ、書き込みありがとうございます。
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プロフィール

kei

Author:kei
新井啓介
ライターの・ようなもの
まぐまPB「夕景工房 小説と映画のあいだに」(studio zero/蒼天社)
「僕たちの赤い鳥ものがたり 1978-79」(文芸社)
神保町で働いています。

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