2010/08/15

 「談四楼独演会 第171回」(北澤八幡神社 参集殿)

 承前

  立川長四楼 「牛ほめ」
  立川春樹  「狸鯉」
  立川春太  「元犬」
  立川談四楼 「巌流島」

   〈仲入り〉

  甘味けんじ  ぼうず漫談
  立川談四楼 「鼠穴」


 違いはその後3番目に登場した春太さんの一言でピンときた。
 同じ前座でも長四楼さんの先輩にあたる春太さん、年齢では22歳下になる。このギャップをどう埋めるか、あれこれ悩んだ末、親戚のおじさんだと思えばいいと自分を納得させて、今は「長さん」と呼んでいるとか。なんだか長四楼さんが下川辰平に思えてきた。
 で、春太さんが言ったのだ、「なんですか、あの情感たっぷりの『牛ほめ』!」
 大笑いとともに得心した次第。
 それにしても春太さん、高座に貫禄ついてきたな。

 2番バッターの春樹さんは初めて。「狸鯉」も初めて聴く噺。助けられたお礼に狸が化けて人助けする噺はいくつあるのだろうか。サイコロに化ける「狸賽」、お札に化ける「狸札」はこれまで何度も独演会で耳にしているのだが。

 ゲストの甘味けんじさん、いったい何者? ってな感じだったが、普段は浅草東洋館で活躍している漫談家(コメディアン)。ボーイズバラエティ協会所属。独演会への出演は古今亭八朝師匠の紹介だとか。出身が奄美大島(?)。これが芸名の由来。しゃべっていることのどこまでが本当なのか。冠婚葬祭の葬祭に関係するだけに確認したことはいくつもあった。

 師匠の一席目、すでにプログラムに演目が記載されている。なぜ「巌流島」なのか少し考え、膝を打った。前日(14日)大阪で小次郎選手の試合があったからではないか! 
 師匠の息子(二男)さんはプロボクサーだ。最初は東京のジムに所属して、2度ばかり後楽園ホールに応援しに行ったのだが、なかなか勝利することができなかった。その後試合の情報が伝わってこなくなってちょっと心配していたら、大阪のジムに移籍したことを知った。なかなかいい成績らしいことも。リングネームが高田小次郎。巌流島といったら宮本武蔵の相手が佐々木小次郎。だから「巌流島」なのでは?
 小次郎選手、今年は「西日本新人王大会」に勝ち進み、昨日が決勝戦だった。
 残念ながら試合はドローで、試合内容から次のコマに進めたのは相手選手だった。
 そこらへんのことを「親ばかですけど」とことわってから思う存分語ってくれた。

 それから舘ひろしの話題。ビールのCMでドラムを叩きながら披露する「嵐を呼ぶ男」の歌詞変更の件。「何がやんちゃなドラマーだ! 責任者出て来い」 禁煙のCM。「昔、石原プロ制作の刑事ドラマでは皆プカプカやっていたぞ!」
 もう吼える吼える。「太陽にほえろ!」ならぬ「ひろしにほえろ!」。「太陽にほえろ!」は東宝の制作だけれど。
 大爆笑。

 「巌流島」といっても武蔵も小次郎も出てこない。 渡し舟上で短気な侍と若侍が決闘することになるが、船頭の機転で事なきを得るという噺。調べてみると元は塚原卜傳のエピソードとのこと。ということは出典は「本朝武藝小傳」なのか。

 二席目の「鼠穴」、初めての人にはかなりインパクトがあっただろうな。
 真冬の噺をこの時期披露するのは24日の「晩夏に聴く『芝浜』」を意識してのことでしょうか?




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プロフィール

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Author:kei
新井啓介
ライターの・ようなもの
まぐまPB「夕景工房 小説と映画のあいだに」(studio zero/蒼天社)
「僕たちの赤い鳥ものがたり 1978-79」(文芸社)
神保町で働いています。

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