パターン化した夢というと、飛行機に乗っているのと、高層ビルのエレベータに乗って上昇するというのがある。日常だったら別になんということもないが、僕の夢の中では、これは大変な行為なのである。どちらもとんでもない衝撃(G)が生じる。遊園地のアトラクションみたいな感覚。座席に座って一気に上昇(あるいは下降)するのがあるじゃないですか。個人的にはジェットコースター以上に乗りたくないアトラクション。つまり夢の中では、飛行機に乗るのもエレベータに乗るのも命がけ。すごい度胸が必要になってくる。

 若いころは街にガイラ(フランケンシュタイン)が出現する恐怖を味わう夢を定期的に見た。
 突然のように街が静かになるところからその夢は始まる。さっきまでの騒々しさはどうしたのか? ヒソヒソ声が聞こえてくる。「ガイラが出た!」
 遠くを見ると、街中をガイラが獲物を探してさまよっている。

 あるいは山の中にある木造校舎というシチュエーション。2階の廊下を友だちと歩いていると、外にガイラがいて、とっさに窓ガラスの下に隠れた。ガイラからするとちょうど死角の位置だ。見つからないかドキドキしながらガイラがその場を離れることを祈っている。

 日記をつけていたころは、印象深い夢は必ず文字にしていた。その習慣はmixi時代にも続いていて、今に至る

     ◇

 ●ゴジ監督の自宅に押しかけた! 2005/08/30

 70年代に「青春の殺人者」「太陽を盗んだ男」の2本を発表して以来、沈黙している長谷川和彦監督の自宅を訪ねた。
 早朝。家は東京の郊外、いやもっと田舎だ。遠くに山々が見え、田んぼが広がっている。
 面白い作りのアパート(?)だった。ドアを開けるとコンクリートの階段があって、途中左側に下駄箱が設置されている。上段と下段にわかれていて長谷川家は上段を使用、そこで靴を脱ぐ。そこからは板の間の階段。あがっていくと行き止まり。左右に扉がある。長谷川家へは右側の扉から入る。
 左の扉は別のお宅で、階段途中にあった下駄箱の下段はそちらの家族が使用していることがわかった。しかし、1階のドアは鍵がかからない。誰でも中に入れるのだ。そんなところに靴をおいておくと誰かに盗まれる恐れがあるのになあ。学生時代、共同玄関のアパートで買ったばかりのブーツを盗まれた経験のある私は思う。

 扉を開けるとまた階段があり、あがっていって左側の部屋に入る。ゴジ監督はまだ就寝中。布団のまわりに書生(?)らしき若者が3名いた。久しぶりに見る監督は金髪、おまけにアイシャドーまでつけている! ど、どうしちゃったの? 監督! 
 寝ていたと思った監督は実は起きていて書生たちと映画の企画について討論している。
 しばらくすると枕元にあった箒を手にもってふりまわし念仏を唱えだした。まるで新興宗教の教祖さま。ほんとに、どうしちゃったの? カントク!!
 私は見てはいけないものを見てしまった感じで落ち着かない。それに奥さんはどこに行ったのだろうか?

 やがて監督は何事もなかったかのように立ち上がり、一言「おお、メシ喰いに行くぞ」。
 そのまま隣の部屋へ向かう。書生たちも後に続く。
 私が敷きっぱなしの布団をたたんでいると、書生の中で一番年配の方が顔をのぞかせ言う。
「何しているの?」
 見りゃわかるだろうと毒づきたくなるのを押えて、
「いえ、布団をたたもうと……」
「そんなことしなくていいの」
 みんなで外にでた。私も腹がへっている。どこで何を食べるのだろうか?
 まるで東京とは思えない田舎道を歩きだして……そこで目が覚めた。

 今朝見た夢の話です。


 ●また夢の話 ~ゴジラ編~ 2005/09/01

 スピルバーグ監督「宇宙戦争」の感想で、子どもの頃によく見た怪獣に追いかけられる夢の映像化と書いた。
 この夢、いくつかのパターンがあるのだが、上京してから、たぶん大学時代に見て憶えているのはこういうものだ。

 新宿の高層ビル、住友三角ビルの最上階。東京の街並みを眺めていると、はるか彼方にゴジラが出現した。
 突然のパニック。まわりの人々がわれ先にエレベーターに向かって駆け出した。
 次々にエレベーターの扉が閉まり下降していく。私がホールに来た時にはもうすべての扉は閉まっていた。次に到着するのを待っている時間が惜しい。窓を見るとゴジラが徐々にこちらに迫っていることがわかる。階段を使って降りるしかない。
 大急ぎで階段を駆け下りたいが、いかんせん、足が思うように動かない。踊り場にある窓から外を見ると、ゴジラの姿はいちだんと大きく見える。まっすぐこのビルに向かっているかのようだ。
 この窓から見える怪獣が徐々にこちらに迫ってくる様子というのが怖い。

 何とか地上に降りた。新宿駅に走る。まさに山の手線の電車が走りだす寸前。飛び乗った。同時にドアが閉まって走り出す。車内は満員。外を見るとゴジラとの距離はまだある。
「助かった! これでゴジラから遠くへ逃げられる」
 安堵するやいなや、巨大な尻尾が電車の最終車輌を叩きつぶした。私が乗っている車輌も衝撃の後に脱線。車内に阿鼻叫喚が炸裂する……そこで目が覚めた。


 ●またまた夢の話 ~SF怪奇編~ 2005/09/02

 中学時代に見た夢。

 山で道に迷った。あてもなく彷徨っていると森の中に大きな洋館を発見。助けをもとめてドアを叩くと、自分と同じ年頃のかわいい女の子が顔を見せた。屋敷には父娘がたった二人で住んでいることがわかり、泊めてもらうことになる。
 父親は科学者(T博士)で四次元世界へ行ける装置を研究・開発しているという。
 女の子(M子)に母親の所在を尋ねると浮かない顔に。それ以上詮索しないことにした。
 T博士の研究はなかなかうまくいかない。プロトタイプの装置は完成しているのだが、人体実験が必要なのである。
 いつのまにか屋敷に住みついていた私は、M子の母親がかつて実験の犠牲になったことを知った。

 ある日、研究の成果を狙って、謎の男たちが屋敷に忍び込んできた。私の活躍で男たちを撃退する。

 装置が完成した。
 T博士が自ら乗り込むことに。M子と私が見守る中、装置のスイッチが入れられた。しかし、四次元の世界へ移動できたが帰還できない! 実験は失敗か?
 嘆き悲しむM子。私の慰めも聞かず、M子は発作的に装置に飛び乗り、起動させた。
 装置の横に四次元世界を移すモニターがある。私はモニターに釘付けになった。
 真っ暗な世界。そこにM子が到着する。こちらにむかって笑顔を見せた。と思ったら、そのまま凍りつく。一瞬のうちにその顔が干からびていって崩れ去った……
 四次元世界とは、実は地獄だったのだ。
 
 私は叫び声を上げながら洋館から逃げ去った。

 まるで映画を観たような(主人公になったと言うべきか)感覚で、目が覚めてから、しばらく興奮していた。
 その日の授業なんてうわの空だった。

 この項続く




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プロフィール

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Author:kei
新井啓介
ライターの・ようなもの
まぐまPB「夕景工房 小説と映画のあいだに」(studio zero/蒼天社)
「僕たちの赤い鳥ものがたり 1978-79」(文芸社)
神保町で働いています。

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