今日の「龍馬伝」、明光丸の衝突でいろは丸が沈没するアーバンタイトル。衝突の衝撃に驚いた龍馬が叫ぶ。「なんじゃ、こりゃ~!」
 シナリオライターは狙っていたのだろうか? 「太陽にほえろ!」ジーパン刑事編の最終回を。

 ドラマ部門で毎週トップを維持してきた「龍馬伝」の視聴率が夏あたりから落ちてきた。10月の改変期では最低を記録したとか。歴代の中で最低近くの視聴率で始まった「ゲゲゲの女房」が最終回に近づくにつれて視聴率を上げていったのとは対照的だ。ドラマ関係者には大問題だろう。まあ、一視聴者としてはドラマが面白ければいいのであって、視聴率なんて関係ないけれど。

 なぜ、視聴率が落ちてきたのか?
 ドラマが龍馬をヒーロー然と描くフィクションばりの展開だから? ならば始まったときからそうだった。こりゃ作ってるなあというエピソードが目立った。
 とすると、考えられるのは一つ。あの映像に違和感を抱く大河ドラマファンが多いということか。

 週刊文春の連載コラムに「テレビ健康診断」がある。亀和田武と青木るえかが交代で執筆しているのだが、青木るえかのTV批評に納得できないことがしばしばだ。あるとき、「龍馬伝」を取り上げて、画面が暗い! と指摘していた。昔、フィルム撮影のテレビ映画とビデオ収録のテレビドラマがあったとき、テレビ映画の画調を暗いと感じていた人がいた。「龍馬伝」はこれまでの作品に比べて一種独特な映像ではあるが、決して暗くはない。陰影がはっきりしているだけではないか。それを暗いだなんて。「何言ってんだ、この人は」と怒り狂った。
 でも、世間一般は同じ考えなのか、な。

 ドラマは第4部を迎えてとても盛り上がっている。確かに史実はたぶん違うんだろうなあという思いもあるのだが、それ以上にドラマに夢中になっている自分がいる。
 お楽しみの「龍馬伝紀行」BGM。今回はYuccaという女性の声のみ。これまたいい。ギター、ピアノ、チェロときて最後がヴォーカル。タイトルバックのメインテーマとともにこの4曲が収録されたサントラがあったら絶対買うのに。
 



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新井啓介
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まぐまPB「夕景工房 小説と映画のあいだに」(studio zero/蒼天社)
「僕たちの赤い鳥ものがたり 1978-79」(文芸社)
神保町のブックカフェ二十世紀で働いています。さまざまなイベントを企画、開催していますので、興味あれば一度覗いてみてください。

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