昨日はシアターN渋谷で「七瀬ふたたび」を鑑賞する。

 本当は先週(木)チネチッタ川崎のレイトショーを押さえようとしたのだが、都合で叶わず、今週に延期した。翌週も上映があると予想してのことだ。が、上映はあることはあるものの、昼間の回のみ。
 だったら、水曜日1,000円のシアターNがあるじゃないか! 
 心配なのは時間だった。最終回は18時45分から。定時(18時)に会社を出たとして渋谷に着くのは40分過ぎ。劇場に電話して確認した。
「あの、本編が始まるのは何時でしょうか?」
「予告編が5分ありますので、50分からです」
「本編の前に、プロローグがつきますよね」
「そうです、プロローグは10分です」
「ということは、19時から開始ですね」
「はい」

 S氏からメールが入った。もう、「七瀬ふたたび」見に行っちゃっいました? 本日は水曜ですよ。
 渋谷で観ると返信したら、一緒に観ましょうと。劇場で待ち合わせすることになった。

 渋谷駅に着いて腕時計を見ると18時42分。定期券(Suica)で改札を通ろうとしたら扉が開かない。何度やっても拒否される。自動車免許の更新をしてからというもの改札で拒否される割合が増えた。免許のパスワードにICが導入されたからだと睨んでいる。定期入れに免許も入れているので互いが反発するのではないかと。最初は拒否されるが二度目にはすんなり通れるはず――なのに、今回は何回やっても反応しない。いったいどうしたことか。
 わかった! チャージが20円しかない。渋谷駅は定期では通れないのだった……

 それでも駅からダッシュで走ったためか、何とか予告編上映中に入ることができた。S氏はいない。遅れてきても声がかけられるように入口そばの席に座った。

 映画が始まった。まずは「七瀬ふたたび プロローグ」。
 「シネマdeりんりん」で小中監督のトークを聞いていなかったら、本編前の短編だなんてわからなかっただろう。監督が中川翔子だからもっとぶっ飛んだ内容を想像していたのだが、まるで違った。ヒロイン七瀬の少女時代を描きながら、きちんと「七瀬ふたたび」冒頭にリンクしているのである。なおかつ、クライマックスの敵との戦いに重要な意味を持たせるエピソードとなっている。
 七瀬の母親を演じるのは多岐川裕美。少年ドラマシリーズのヒロインが母親役という憎いキャスティング。実年齢からすると、幼い七瀬は娘というより孫になるのだろうが、外見が若いからまったく違和感がない。

 S氏はプロローグが終わってからやってきた。反対側の入口(スクリーンの左右にある)から入ってきたので声をかけることはできず、同じ列の一番端の席に着席した。

 この項続く




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Author:kei
新井啓介
ライターの・ようなもの
まぐまPB「夕景工房 小説と映画のあいだに」(studio zero/蒼天社)
「僕たちの赤い鳥ものがたり 1978-79」(文芸社)
神保町のブックカフェ二十世紀で働いています。さまざまなイベントを企画、開催していますので、興味あれば一度覗いてみてください。

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