昨日はショーケンのトーク&ミニライブⅡ「ANGEL OR DEVIL」。18時開場、18時30分開演。場所が中野(なかのZERO大ホール)だから、定時に退社したのでは間に合わない。午後休を取ろうと思っていたところ、1日であることに気がついて、有休を申請した。映画サービスデーなので、昼間は映画を楽しもうと。
 午前(10時)は地元シネコンで「SP 野望篇」、その後、渋谷(シアター・イメージフォーラム)へ出て、13時30分から「死刑台のエレベーター」というスケジュールを考えた。邦画のリメイクに連動したのか、ルイ・マル監督のオリジナル版がニュープリントで公開されたのだ。

 家を出るのが少し遅くなった。途中郵便局に寄ったりして、10時に間に合わなくなるかもしれないと何度か走った。ハァハァ言いながらシネコンに到着したらチケットカウンター前はすごい行列だ。人数が半端ではない。「最後尾はあちらです」と係の人が案内する。カウンター前のスペースだけでは収まりきれず劇場外にももう一つ列ができていた。
 平日の朝なので劇場はガラガラだろうと予想していたのに。これでは上映開始までにチケットが購入できないではないか! よくみると行列の大半は小中学生だ。おいおい、平日なのにいったいどういうわけ? 係の人に訊いてみた。
「振り替え休日だそうです」
 だめだ、こりゃ。午前の映画鑑賞は諦めた。

 「死刑台のエレベーター」のテーマ音楽にはちょっとした思い出がある。
 もう10年以上前のこと。トランペットが奏でるミステリアスなメロディーに興味を抱いた。できるならCDが欲しい。そういえばこの曲ずいぶん昔から耳にしていた。TVやラジオでよく流れている。にもかかわらず曲名はもちろん誰が演奏しているのかも知らなかったのだ。
 ジャズの有名な一曲だろうとあたりをつけたものの、どうやって調べればいいのか。ジャズ好きの人に確認するがわからないと言う。たぶん説明の仕方が悪かったのだ。しばらくして当時取引のあった業者さんに曲のイメージや雰囲気を伝えると、あっさりと「死刑台のエレベーター」だと判明した。あのトランペットはマイルス・デイヴィスだったのか。胸のつかえがとれてすぐにCDを購入した。しばらく就寝時に聴いたものだ。

 映画は観たことがない。ビデオやDVDも目にしたことなかったような。いわゆる幻の名画だったわけ。
 そんな経緯があったので、今回の公開をとても楽しみにしていたのだが、あの設定の無理やりさは何なのだ? 最初の完全犯罪なんて、あの状況(明るさと人通り)だと、ロープを使って上の階によじのぼる男を目撃する一般市民が多数存在するだろうに。社長がまだいるというのになぜビルの電源を落としてしまうんだ? だいたい硝煙反応で自殺か否かなんてわかるだろう。
 ドイツ人は愛車がカマを掘られても怒らないのだろうか? また、モーテルに宿泊する際、キーをつけっぱなしにするものだろうか? 
 ラストの写真、あの小型カメラで撮ったにしてはあまりに巧すぎる。誰に撮ってもらったのだろうか? 男のカメラに女が写っているだけで十分なはずなのに。
 ストーリーだけを取り出せば、出来の悪い松本清張の短編を読んだ気分だ。 
 密室を作るときや、エレベーターに閉じ込められた際の、男のナイフを使った小細工に職人フェチを刺激されたけれど。
 公開当時、あの設定、展開に皆納得したのだろうか? 

 ちなみに、ショーケンのライブは横浜に比べて段違いの充実度だった。声には相変わらず一喜一憂してしまったのだが。
 このライブについては書くぞ~!

 ただその前に、ほら前々々項の続きがある……。




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スズキマサミ さん
そりゃ続きますよ。
ですので、追記!
No title
keiさん。お邪魔致します。「死刑台のエレベーター」はJAZZ界ではマイルスだと周知の事実です。因みに「白昼の死角」は?日野さんです。
自分は本田さんのコンサートで泣いたのでどうしても弟子になりたいと。でも亡くなっちゃって。。。
昨日のショーケン・コンサート。行く前は自分としては実は半信半疑でした。疲れるかなって。
 でも「神様お願い」で。ぶひぶひぶひ=と自分泣き続けてしまい。わー。ショーケンだぁ。(故大口フアンより)
追伸*これからショーケン。映画。。。「ヴェニスに死す」にして欲しいなあ。「デルス・ウザーラ」もやって欲しいなあ。
山本征李亜 さん
>「死刑台のエレベーター」はJAZZ界ではマイルスだと周知の事実

いや、面目ない。マイルスの名は知っていたし、トランペット奏者であることも理解していたにもかかわらず、あの曲と結びつけられなかったんですよね。

即興音楽ということも驚愕でした。

「死刑台のエレベーター」は日本でリメイクされましたが、音楽はどうなんでしょう?
深町純さんに依頼して、同じく即興で作ったらよかったのに。深町さんの即興音楽、とんでもなく素敵ですよ~。
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Author:kei
新井啓介
ライターの・ようなもの
まぐまPB「夕景工房 小説と映画のあいだに」(studio zero/蒼天社)
「僕たちの赤い鳥ものがたり 1978-79」(文芸社)
神保町で働いています。

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