2010/11/01

 「萩原健一 トーク&ミニライブⅡ ANGEL or DEVIL」(なかのZERO 大ホール)

 承前

 6時30分。ほら、音楽とともにショーケンの煽りが聞こえてきたぜ。

 ――なのだが、時計の針をちょっと巻き戻す。
 4列め(の席の)中央付近、僕の左右にはまだ誰もいなかった。しばらくして女性が一人左隣に座った。空席の列に男女が並んで着席している姿を想像してほしい。
「何も知らない人からみると、私たちカップルみたいですよね?」
 冗談まじりに話しかけてみようと思った。やめた。だいたい僕に見知らぬ女性に声をかける勇気なんてあるわけない。無視されたら傷つく。何より下心がありそうに思われたら心外だ。相手が二人連れならたぶん「横浜は行かれましたか?」と訊いていただろうけれど。「わたしに声かけないで」オーラを発していたことも要因か。どうして一人で来たのだろう? と思えるタイプなのだ。

 始まる直前にNさんが僕の前を通って、左隣の隣の隣あたりに着席した(たぶん列のまん真ん中)。通ったときに目があって挨拶。横浜のとき終演後に知り合った。HNはSさんのサイトのコメント欄でよく目にしていた。名前からてっきり男性だと思っていた。Nさんが隣の女性にも挨拶した。知り合いらしい。ショーケンファンの人間関係ってけっこう狭いのではないか?

 それにしても人は見かけで判断してはいけない。
 ショーケンがステージに登場するやいなや立ち上がった(立ち上がるのは当然)と思ったら、思いっきり「ショーケ~ン!」。もう叫ぶ、喚く。さっきまで醸し出していたおしとやかなイメージはもうなかった。

 横浜のときも開演前からステージ全体が見渡せた。2月の銀座同様、篠原さんはグランドビアノを弾くものだと思っていた。が、ステージには見当たらない。キーボードの類がないのである。えっ、篠原さんピアノ弾かないの? そんなわけないだろう。篠原さんが登場してわかった。真正面に一段高く鎮座していた茶色の四角い物体がハモンドオルガンだったのだ。客席からだと鍵盤がまったく見えないので(まさに立方形の物体に見えた)、それがキーボードだと思えなかった。
 当然今回も同じ位置にハモンドオルガンがあって篠原さんが座る。
 オルガンを中心に、上手に長井ちえさん、下手に瀬田さん。
 ショーケンが現れると場内全員が総立ちになって、怒涛のライブが始まった!

 何の曲をどんな順番で歌うのか。「ENTER THE PANTHER」のときは手帳片手に曲名とステージの印象をすばやくメモしていたが、トーク&ミニライブでは必要がない。入場時に購入したCDに収録された曲が収録された順に披露されるわけだから。

 銀座のときは会場内だけしか販売しない、「2010LIVE記念盤」と銘打たれたミニアルバムだった。収録曲は5曲。「愚か者よ」「AH! Ha!」「シャ・ラ・ラ」「ハロー・マイ・ジェラシー」「HE IS COMING(ショーケントレイン)」。
 このアルバムを私家版だとすれば、今回のライブにあわせてリリースされたCDはインディーズ盤だろうか。ショーケンのライブアルバムにはお馴染みの「イントロダクション」から「フラフラ」まで全16曲が収録されている。私家版からの流用もあるので新たに録音されたのは11曲か。

 イントロダクションのあとの「テンダーナイト」。「DONJUAN LIVE」にガツンときたものにはやはりオープニングはこの曲でなくちゃ。
 初めて生のコンサートだった「R」も、13年ぶりの「ENTER THE PANTHER」も、2月の「ANGEL or DEVIL」もすべて短髪だったショーケン。やっと髪を伸ばしてくれた。
 このときを待っていたんだ!  
 
 この項続く




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Comment
No title
最近、萩原健一と私に良く似ている(とまわりで言われている?)小栗旬のコマーシャルをみかけますが、萩原健一はいい表情になってきましたよね!味が出てきている役者さんの感がします。
ジンギスカン さん
チケット届きました。有効活用させていただきます。

ショーケン、早く次の映画にとりかかれればいいのですが。
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プロフィール

kei

Author:kei
新井啓介
ライターの・ようなもの
まぐまPB「夕景工房 小説と映画のあいだに」(studio zero/蒼天社)
「僕たちの赤い鳥ものがたり 1978-79」(文芸社)
神保町で働いています。

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