2010/11/20

 「紙ふうせんリサイタル2010 なつかしい未来 VOL.5」(サンケイホールブリーゼ)

 西川口の駅ビルに入っている和幸で一口ひれかつ弁当を買って東京駅へ向かう。
 前々から思っていたのだ。ここで弁当買って新幹線の中で食べようと。安いし旨い。つまみは前日コンビニで手に入れていたので、ホームの売店では缶ビールのみ購入。
 12時40分発のぞみ171号に飛び乗った。旅の友は「吉田拓郎 終わりなき日々」(田家秀樹/角川書店)。
 新幹線に乗って大阪に向かっている最中が実は一番幸せなときなのかもしれない。コンサートが始まればあっというまに終わってしまうのだ。で、帰りの新幹線では「ああ今年も終わってしまったなあ」と祭りのあとの寂しさをかみしているわけだ。今年はどんなコンサートになるのか、あれこれ想像しているときの方が楽しいって。

 15時40分過ぎに会場に到着した。16時10分から打合せがあるというので、カフェに寄らず入口前で待機。FC有志がいつも行っているリサイタルの手伝い、入場するお客さんに「未来新聞」(&フライヤー)を配付する作業を手伝うつもりだった。しかし、直前に画家のえとう(まさゆき)さんに会ってとりやめた。開場してすぐにビデオ上映があると教えてもらったのだ。
 前々回のVOL.3では、紙ふうせん(ふたり)の絵が描かかれる過程を収録したビデオが上映されて興味深く拝見した。職人フェチの僕は、何かができるまでの工程にとてつもなく興奮する。その第二弾に挑戦したというのだから見ないわけにはいかない。手伝っていたら開演までロビーにいなければならない。ビデオを見る余裕なんてないのである。

 さて、そのビデオだが。
 NHK教育テレビで放送される子ども向け番組の1コーナーならば、オープニングで男の子と女の子の元気な声が聞こえてくるのではないか。「しりとりねんど~!」なんて。薄緑色の粘土がアップで出てくる。えとうさんの両手が粘土をこね、ある動物を作る。えとうさんの声で「ゾウ」。「ゾウのウ」。 そのままゾウを形作っていた粘土はまたこねられて「ウマ」に。「ウマのマ」。 ウマはマナティに。「マナティのイ」
 こんな調子で次々にしりとりが続く。イルカ→カンガルー→ウミガメ。その最中、まわりからビデオに反応する声が聞こえてきた。「ウサギ?」「オットセイ?」
 たぶんラストはクジラになるはず。そろそろ時間だ。いったいどうなるのだろう? ウミガメがこねられて何か太った体型の人間を作っている。「ハリーポッター」や「ロード・オブ・ザ・リング」に出てきた巨人は何て言ったっけ? トロルだから違うな。答えは「メタボリック」!
 ああ、なるほど! で、ラストは「クジラ」になるのか。

 このしりとりねんどのキーワードは「イルカ」と「クジラ」なのだ、と思う。
 それは第1部オープニングに披露された歌に直結する。
 「太地綾踊唄」。
 和歌山県東牟婁郡太地町の伝承歌である。

 
 この項続く




関連記事
スポンサーサイト
NEXT Entry
急逝 深町純
NEW Topics
「藤子・F・不二雄のまんが技法」「夢分析」「日本語練習帳」 ~ある日の夕景工房から
「活字のサーカス -面白本大追跡-」「司馬遼太郎と藤沢周平」「お洋服クロニクル」 ~ある日の夕景工房から
「居酒屋ゆうれい」 in 「第9回船堀映画祭」
1分間スピーチ #25 一休和尚の遺言
「ロードキラー」「トゥームレイダー」「赤い橋の下のぬるい水」「スパイキッズ」 ~ある日の夕景工房から
「柔らかな頬」 「ファイティング寿限無」 「もっとも危険なゲーム」 ~ある日の夕景工房から
「カルテット」「約束」「GO」 ~ある日の夕景工房から
飯島敏宏 テレビドラマ50年を語る ~「月曜日の男」から「金曜日の妻たちへ」「毎度おさわがせします」まで~
没後47年命日に捧げる 三島由紀夫、心の歌を聴け ~「告白」の肉声と朗読~
「すぐそこの江戸 考証・江戸人の暮らしと知恵」「第3の家族 テレビ、このやっかいな同居人」「知の編集術 発想・思考を生み出す技法」「へなへな日記」「新宿熱風どかどか団」 ~ある日の夕景工房より
Comment
Trackback
Comment form
 管理者にだけ表示を許可する
プロフィール

kei

Author:kei
新井啓介
ライターの・ようなもの
まぐまPB「夕景工房 小説と映画のあいだに」(studio zero/蒼天社)
「僕たちの赤い鳥ものがたり 1978-79」(文芸社)
神保町で働いています。

検索フォーム
ブロとも申請フォーム
QRコード
QRコード

Page Top