リハビリももう終わり。

 一昨日「SP 野望篇」を観に行き、チケットを購入するときに知った。今、「あたしんち」の劇場版アニメが公開されているのだ。TVアニメの劇場版なんて今どき珍しくもなんともない。3Dなので驚愕したわけだ。「あたしんち」ってきちんと観たことがないので、詳しいことはわからない。が、これでだけは断言できる。セル画、いや今はセル画なんて使わないか、つまり、いわゆる2Dである。一般家庭を舞台にした生活ギャグアニメというべきものだ。そんなアニメを3Dにする必要性があるのか?
 あの~、「サザエさん」が好きだからって、3Dアニメを観たいですか?

 矢島美容室の映画化とか、香取慎吾の座頭市とか、番組改変期の特番で十分なドラマをなぜ劇場映画にするのか。企画した人、出資する人の考えが全然理解できなかったが、「あたしんち」の3D映画はそれ以上に大声で叫びたくなる。
「何、考えてんだよ!」

 金曜ロードショー「魔法にかけられて」が観たいが、22時から「SPEC」がある。録画すれば簡単なのだけれど、まだ録画機がない。ボーナスはいつ支給されるのか。


     ◇

 ●STAR WARS EpisodeⅠ and T&D 2005/06/27

 先週金曜日は「タイガー&ドラゴン」の最終回。朝からしっかり録画予約しておいた。
 帰宅したのは21時ちょい過ぎ。TVをつけると日本テレビ「金曜ロードショー」枠で「スターウォーズ エピソード1」を放映していて、そちらを観る。
 もうすっかりそんな気持ちもなくなってしまったが、「SWⅠ」がロードショーされた時はかなり興奮していた。混雑を避けて確かウィークデーの朝イチの回に劇場に足を運んだのだ。大きな声では言えないが、会社には病院立ち寄りとか連絡して。

 今度のシリーズの個人的な特徴は一度劇場で鑑賞すると、ビデオ(DVD)がレンタルされても観直さないこと。1980年前後、「SW」「SW 帝国の逆襲」「SW ジェダイの復讐」が公開されていた頃はかなり熱中した。劇場には2度通い、「SW」のTV初放映時には、バイト仲間が部屋に集って、声優のキャスティングに罵声を浴びせながらの鑑賞となった(ルークが渡辺徹、レイア姫が大場久美子、ハン・ソロが松崎しげるなんだもの)。前シリーズはビデオを何度も借りているし、TV放映があれば必ずチャンネルを合わせた。
 しかし、「SWⅠ」「SWⅡ」は劇場で一度観たらもう満足。後に引かない。以前「Ⅰ」がTV放映された際も、ポッドレースのシークエンスだけ観てやめてしまった。

 今回もそのつもりだったが、かなりに夢中になって最後までつきあってしまった。
 アナキン坊やがかわゆくて、かわゆくて。表情もよかったが、その声に反応していたことも大きい。最後のテロップで確認すると矢島晶子だった。クレヨンしんちゃんおそるべし! アフレコ時に、お遊びでしんのすけ声でアナキンを演じスタジオ中爆笑になった、なんてね。
 オビ=ワン・ケノービの師匠クワイ・ガンの声は津嘉山正種だったのだが、村井国夫のようでもあり、困った。津嘉山正種といえば、「男はつらいよ」のタイトルバックのエピソードに必ず登場していた時期があった。「男はつらいよ あじさいの恋」では本編にも登場していた。どうでもいいことだけれども。

 いつもより放送時間を延長して「SWⅠ」は終わった。翌日、録画しておいた「タイガー&ドラゴン」最終回をワクワクしながら再生してみると、な、なんと前半が「金スマ」ではないか。テロップで「30分繰り下げて放送しています」なんてでている。これはいったいどうして? 
 一度、野球中継の延長で、同様なことが起こり、悔しくてたまらなかった。そんなわけで今回も予約には万全の注意を払ったのだ。スポーツ中継がないことを確認してG予約。その結果がこれだ。30分の延長は何が原因なのだ? 
 外出していたのならまだ諦めもつく。自宅にいて、本当はリアルタイムで観ようと思っていたにもかかわらず「SWⅠ」に最後までつきあってしまったあげくのこの結果。一度は6チャンネルを確認すべきだった。
 TBSのバカヤロー! って責任転嫁か。


 ●1978 「SW」の夏 2005/06/29

 「SW」の存在を知ったのは「キネマ旬報」の記事(広告?)だった。「アメリカン・グラフィティ」の監督ジョージ・ルーカスがSF映画を撮っているというもので、公開は1977年を予定。タイトルは「惑星大戦争」だった。
 いわゆるB級SFっぽい雰囲気で、宇宙が舞台のSFにそれほど興味のなかった私は食指を動かすこともなかった。
 ところがアメリカで公開されるや、大ヒットを記録、「惑星大戦争」は原題「スター・ウォーズ」に変更されて、日本の公開が1年延期される。こうなると、ハワイやグアムで「スター・ウォーズ」を鑑賞する批評家が続出し、その手の記事が映画雑誌を飾ることになる。「SW」ブームの到来だった。とにかく煽る煽る。マスコミに〈スター・ウォーズ評論家〉と揶揄される始末。

 78年になると、夏のロードショーに向けて各TV局が特集を組む。冒頭の巨大宇宙戦艦が画面手前から奥へ飛んで行くショット、クライマックスのバトルシーン、すべての特撮が斬新で一気に期待が高まった。シュノーケルカメラ(というもの)を使えば、ミニチュア模型も巨大感がでるのだと、とても感動したことを憶えている。
 日本の映画会社は「SW」が公開される前に、二番煎じの映画で一儲けを企んだ。
 特撮で名高い東宝は「海底軍艦」の轟天号を宇宙船にして、森田健作、浅野ゆうこ主演のスペースオペラ風映画を突貫工事で仕立て上げた。タイトルは「惑星大戦争」。何と安易な!
 東映は石森章太郎を原作者にして「里見八犬伝」を基にした「宇宙からのメッセージ」に着手。監督は深作欣二。主演にビック・モローを迎え、そのほか千葉真一、真田広之、志穂美悦子、アクション俳優をそろえた。特撮に本家同様シュノーケルカメラを使用したことが話題になった。
 今もってどちらの映画も観ていない……。

 「SW」の公開はちょうど今頃だっただろうか。当然のごとく大ヒットした。しかし、私はというとすっかり「SW」に飽きていたのだ。TVの特集の見すぎである。映画を観てしまった気分になっていた。
 78年は大学受験に失敗し、予備校に通っていた年。夏休みが終わって、また予備校に通いだしたとき、クラスの女の子から「SW」の前売券をもらった。もし彼女にチケットをもらわなければ劇場で「SW」を観なかったかもしれない。   
 後日渋谷東宝に一人で観にいった。評判の特撮より、得体の知れない宇宙人がたむろする酒場のシーンや、ストップモーション撮影の立体チェスに心踊らされた。

 翌年、日本語版も観ている。ルークは奥田瑛二、ハン・ソロが森本レオ、ダースベーダーは南原宏司(と思う)。レイア姫は誰だったのだろう。配役だけ聞くと「え!」ってなものだが、実際は見事にマッチしていた。さすがジョージ・ルーカスの監修だけのことはある。今では幻の日本語版だ。
 ちゃんとした日本語版があるにもかかわらず、TV初放映時になぜアフレコし直したのかわからない。渡辺某も大場某も松崎某も全然合っていなかった、というより、声を聞くと本人の顔がイメージされてしまうのだ。最悪。
 話題作りのために、声の出演に有名な俳優を起用することがある。昔フジテレビが「ある愛の詩」を放映した際、噂のビッグカップル山口百恵&三浦友和がアリ・マックグローとライアン・オニールの声を当てた。これもひどかった。山口百恵はどうやっても山口百恵なんである。逆に三浦友和の声はライアン・オニールになりきっていたのが不思議だった。
 話がそれた。
 

 ●その後の「SW」 2005/07/01

 「SW」の旧3部作が最新技術で加工され、特別編として順次公開されたのは何年前になるのだろうか。
 「SW 特別編」は家族3人で観た。これには感激した。まあ、かみサンはこの手の映画にはまるで興味がなく、父娘につきあっただけにすぎないが、娘と一緒に劇場で「SW」を観たということに意味があった。自分の子どもと「ドラえもん」の劇場版と「SW」を観ることが独身時代からの夢だったのだ。
 「東京ディズニーランド」のスターツアーズに夢中だった娘に一度は映画「SW」の世界を劇場で体験させたかった。で、娘が「SW」シリーズにはまってくれれば、……なんていう考えは甘かった。「帝国の逆襲 特別編」「ジェダイの復讐 特別編」は一人さびしく鑑賞した。

 さて、この特別編、意味があったのは「ジェダイの復讐」だけだったような気がする。
 当時発表されていた9部作の中間にあたる3部作の最終作であり、「帝国の逆襲」で提示された謎が解明されるとあって、公開を今か今かと待ち望んでいたのが「ジェダイの復讐」。ふたを開けてみると、ダースベーダーは本当にルークの父だし、レイア姫とルークは双子の兄妹だし、ってんで、ストーリー的には残念な結果になってしまったのだ。
 まあ、それはいいとして、不満だったのは冒頭に用意された宇宙人バンドの演奏シーンとラストだった。前者はちっともはじけていないし、後者は帝国を倒したお祝い(祭典)がイォーク族の惑星だけで催されていることに対する反発。それが「特別編」では見事に解消されていた。エンディングのフォルクローレ風音楽も良かった。

 「帝国の逆襲 特別編」はどこが加工されていたのが全然気がつかなかった。ちなみに私は「帝国の逆襲」が一番好きだ。ラストがあからさまに「次に続く」的でなかったら、完璧だったのにと思っている。
 映画がヒットして、3部作になると、2部、3部が連続物語になるというパターンは「SW」シリーズが作り出したのだろう。「バック・トゥ・ザ・フィーチャー」しかり、「マトリックス」しかり。

 とはいえ、ノーテンキな勧善懲悪、単純明快な「SW」の魅力も捨てがたい。最近むしょうに観たいのが「SW」だ。それも特別編ではなく、「EpisodeⅣ A NEW HOPE(新たなる希望)」のタイトルもついていない78年に公開された「SW」オリジナル版。ビデオレンタル屋でとんと見かけない。
 どなたかご存じないですか?


 ●あらためて「SW 特別編」 2005/07/07

 この前の日曜日、TVで「SW 特別編」が放映された。
 9時から観るよと言うと、かみサンと娘に思いっきり反対された。同じ時間帯にNHK教育でN響コンサートがあって、そちらを観たいと。
「SWは録画すればいいじゃない」
「録画するほどでもないんだよ」
「N響も同じ、リアルタイムで鑑賞したいの」
「じゃあ、多数決で」
 って、うちは3人家族。負けるに決まっている。
 ショックだったのは娘の一言だった。
「SWのどこが面白いの?」
 あのなあ、昔、映画館に観に行っただろう? 喜んでいたじゃないか。
「昔は昔、今は今。前に遠足のバスの中で「SW」のビデオをやっていたんだけど、つまんないから皆寝ていたんだよ」
 はい、はい、わかりました。
 Gコード予約して、ふてくされて寝てしまった。

 録画したビデオをやっと観た。
 「帝国の逆襲」以降、シリーズをとおして観なおしてみると、どうしてもある一箇所にひっかかってしまう。
 ルークとオビ=ワン・ケノービが初めて会ったシーン。ケノービがルークにルークの父とダース・ベーダーの思い出を語るその台詞だ。
「……(君のお父さんとは)いい友達だった」
「父はどんな最期を?」
「ダース・ベーダーというジェダイの騎士がいた。私の弟子の一人だったが帝国軍と組んでジェダイの騎士を次々と殺していった。君のお父さんも奴に裏切られたんだ」

 この時点ではルークの父とダースベーダーは別人だった。絶対そうだ。ルークの父とケノービは対等の友人、ケノービの弟子がフォースの暗黒面に取り入れられてダースベーダーになった。そうとしか考えられない台詞、演技なのだ。ケノービが思い出話中に少しでも逡巡する表情を見せてくれたらと思わずにはいられない。
 たぶん、映画がヒットし続編の製作が決定してから再度ストーリーが検討されて、インパクトをつけるためにダースベーダーとルークの関係が父子になったのだろう。そりゃね、「帝国の逆襲」クライマックスの「私はお前の父だ」の台詞には驚愕したよ。ルークの右手首だか左手首が切断されたショックの後の二段攻め。
 事実なのか否か? 「ジェダイの復讐」のストーりー的見どころはそこだった。あっさり肯定され、おまけにラストには改悛してしまいやがんの。

 当初のとおり、若きケノービとダースベーダーになる弟子、そこにアナキンが絡むストーリーでエピソードⅠ、Ⅱ、Ⅲが製作されたらどういう内容になったのだろう?




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No title
12月4日17時30分すぎ・・ 何もなければきっとシークレットライブの店の前で(または受付の手伝いで)ウロウロしている自分が想像される。朝1便の東京行きに搭乗し羽田には昼ごろ着いて、たぶんモノレールで浜松町で山手線に乗り換えて(最近の交通手段がわからないので)渋谷の予約していたホテルを確認して、渋谷から会場のある中目黒を目指し、ミニスカートの綺麗なお姉ちゃんたちにも心を奪われず、逆ナンパされても無視をして 14時頃には着いていたはず・・・
一番乗りかなと思いkeiさんにTELすると、もう近くの喫茶店いるという返事をもらい「なんだこの人たちは!」と呆れる・・ という設定を考えて(妄想)いました。
今日だったんですよね・・・
田舎モンの私はオシャレなライブハウスなるものを知りませんので、隅で買い込んだお弁当を食べながら深町純さんのピアノを聞いたり、泰代さんの歌声を聞いていたんでしょうね~ きっと。 釧路でお会いしてから2年ほど経っておりますので、雑談も楽しみでした!
深町純さんとも初めてなのでどんな人なのかも興味がありました。今回紙ふうせんと一緒に演奏される事で、今後も楽しみなところもありました。本当に残念です。
今日だったんですね・・・
ジンギスカン さん
紙ふうせんは明日静岡でコンサートがあるので、あまり会場にはいられないと思うんですよね。
で、私は、ライブ後は深町さんと話ができるのを楽しみにしていました。後藤さんの話も面白いですけど、深町さんも楽しいですよ。内容に一歩前にでますから。

本当に残念です。
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プロフィール

kei

Author:kei
新井啓介
ライターの・ようなもの
まぐまPB「夕景工房 小説と映画のあいだに」(studio zero/蒼天社)
「僕たちの赤い鳥ものがたり 1978-79」(文芸社)
神保町で働いています。

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