21時からの銀座シネパトス「マタンゴ」を鑑賞する。Tさんからチケットをもらったので。ありがとうございます。

 東宝の変身人間シリーズ4本のうち、唯一子どものころに観ている作品だ。といってもTVでだが。そのほかの「美女と液体人間」「ガス人間第一号」「電送人間」は観る機会がなかった。あまり興味がなかった。その後、「ウルトラQ」の音楽が「ガス人間第一号」の流用として知って、急に関心がわいた。確認したくて仕方なかったがやはりその機会がなかった。DVDを借りたのは最近である。
 観ているといっても「マタンゴ」をスクリーンで鑑賞するのは初めてだ。いや、文芸坐で観ているか。まあ、いいや。

 久しぶりに観て驚いたことがあった。佐原健二の前歯(犬歯の隣あたり)が1本ないのだ。役のためにそういう風に作ったのか、単純にないのか。本当になかったとしたら、俳優としてそんなことが許されるのだろうか。
 マタンゴの声がバルタン星人だった。すっかり忘れていた。最初にこの映画を観たときに気がついていたはずだが。

 かなりよく出来ていた。美術がすごい。人間模様は、桐野夏生の世界をもっとソフトにした感じ。1963年という時代を考えればかなり襲撃的な映画だったのではないか。幼いときにこの映画を見て、マタンゴの姿がトラウマになったと書いていた特撮ファンがいた。「宇宙船」の投稿欄で読んだ。だからもう二度と見たくないと。すぐそばに「これですか?」とのキャプションつきでマタンゴの写真が掲載されていた。さすが編集部。

 この前「電送人間」を観に行ったときに知った。1月2日に放送45周年記念でウルトラQ大会がある。第一部、第二部とあって作品の上映とともに関係者によるトークショーがセットになって通しで5,000円。昨日行ったらチケット完売とあった(当日7名だけチケットが販売されるらしいが)。
 変身人間シリーズのコンセプトを活かしたのが「ウルトラQ」だったんだと今にして思う。途中で怪獣路線になるわけだけど。

 代々木忠を取材したドキュメンタリーも来年早々公開される。これは楽しみだ。




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新井啓介
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まぐまPB「夕景工房 小説と映画のあいだに」(studio zero/蒼天社)
「僕たちの赤い鳥ものがたり 1978-79」(文芸社)
神保町で働いています。

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