昨晩、TVのリモコンをいじっていてわかったのだが、TOKYO MXで21時から「小さな恋のメロディ」が放映された。それも字幕だ。やったぁ!とオープニングの「イン・ザ・モーニング」から観ていた。子どもたちの表情や行動が今見ても新鮮だ。ビー・ジーズの曲をバックにしたマーク・レスター、ジャック・ワイルド、トレーシー・ハイドたちのスケッチは、そのままミュージッククリップだよな。ドキュメントタッチの映像にかなり影響されているなあと今ごろになって気がつく。

「ねぇ、ずっとこの映画観るの?」
 かみサンに訊かれた。
 観るよ、と答えると、ちょっと機嫌が悪い。
「何か観たいの?」
「10時から『少年メリケンサック』があるんだけど」
「わかった、『若葉のころ』まで見せてよ」
「最初から観ないとストーリーがわからなくなる。それにあなたDVD持っているじゃない」
 持ってるよ、まだ開封してないけれど。
 22時からテレビ東京「少年メリケンサック」。
 劇場鑑賞してからもう1年以上経っているのか。

 就寝前に「映画脚本家笠原和夫 昭和の劇」読了。506ページからの「映画界の変質・プロデューサーの不在」で「宇宙戦艦ヤマト 完結編」の話がでてくる。やはり舛田監督との絡みなのだが、続いて「オーディーン 光子帆船スターライト」も手がけているのだ。ところがこれが大失敗。西崎義展は起死回生を狙ってヤマトの復活を試みるがまたまたうまくいかない。結果「ヤマト」の版権を手放さざるを得なかった。
 「愛・旅立ち」も笠原さんなのか。しかし、どうして名脚本家って、晩年でトンデモ映画を書くのだろうか。

 TVがつまらないのでDVDを観ようとセットしたが「博奕打ち 総長賭博」も「ほっこい高松純情シネマ」も反応しない。いったいどうして!?

 
          * * *

2010/10/03

 『「平凡」物語 めざせ! 百万部 岩崎喜之助と雑誌「平凡」と清水達夫』(塩澤幸登/河出書房新社)

 副題のとおり、平凡出版を創業した岩崎喜之助と「平凡」の編集を担当した清水達夫に焦点を合わせた『「平凡」物語』であり『めざせ! 百万部』である。さまざまな資料をあたり、自分の感想や意見を交えながら平凡出版(現マガジンハウス)の誕生から最初の黄金時代までを綴っていく。
 岩崎喜之助がいついかなる状況でどんな心境で清水達夫に雑誌を作ろうと声をかける(電報を打つ)のか、推理していく冒頭なんて、まるでミステリを読んでいる感覚だった。
 著者は元平凡出版の社員、編集者として雑誌にかかわっているから、単純に資料を鵜呑みにしない。自分の経験と照らしあわせ間違っているなら間違いだと指摘する。頼もしい。
 
 それにしても、岩崎喜之助の娘でエッセイストの新井恵美子って、あの方なのだろうか? 
 
 昔、うちでサンケイ新聞を購読していたときのこと。僕が小学6年生から中学時代にかけてなのだが、新聞の読者の投稿欄でよくその名を拝見していた。母親と同じ名前だからどうしたって注目してしまう。母親は戸籍上〈エミ〉なのだが、理由あって普段は恵美子を使っていた。
 母が生まれたときに両親(僕の祖父母)は恵三子と名づけるつもりだった。名前に三を入れるのはある種の決まり。叔母、叔父の名前には皆三が入っている。役所に届けたのは祖父(僕にとっての曾祖父)なのだが、ここで勝手な行動にでた。恵三子だと〈けいぞうし〉と読まれる可能性もあると思って、無断で〈エミ〉に変更してしまったのだ。報告は一切ない。なので、小学校の入学式で先生から名前を呼ばれるまで、母も祖父母もずっと「えみこ」を使っていた。以降、必要時以外は恵美子を名乗ったというわけだ。
 同姓同名ということで、母親も親近感を覚えて応援していたらしい。プロの文筆家になったと知ったときは二人で喜んだ覚えがある。
 

2010/10/06

 「全身落語家読本」(立川志らく/新潮選書/新潮社)

 面白い。書いてあること一つひとつに納得。でもどうして同業者に喧嘩売るのかな。


2010/10/11

 「悼む人」(天童荒太/文藝春秋)

 久しぶりに天童荒太を読んだ。出版されたころかなり話題になった。にもかかわらずどんな内容なのか知らなかった。こんなストーリーなのか! 夢中でページを繰った。
 静謐なテーマを持っているが、実際のところ、この小説の主人公が現れたら、自分はどんな反応を示すだろうか。けんもほろろのような気がする。




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Author:kei
新井啓介
ライターの・ようなもの
まぐまPB「夕景工房 小説と映画のあいだに」(studio zero/蒼天社)
「僕たちの赤い鳥ものがたり 1978-79」(文芸社)
神保町で働いています。

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