2011/02/06

 「大活劇祭」(かつしかシンフォニーヒルズ 別館 レインボーホール)

 K氏より連絡をもらった。制作に協力(撮影手伝い)した映画の上映会があるので見に来ませんか? 
 一昨年まで毎年夏に開催されていた「怪奇劇場」に代わるイベントらしい。「怪奇劇場」はB-SHOT PICTURESの主催だった。「大活劇祭」の主催はB級映画ランダム。テーマ(題材)はもちろんアクションだ。

 京成線・青砥駅に初めて降りた。京成線自体利用するのは2度目ではないか。一昨年の暮れ、柴又を散策した帰りに青砥駅で乗り換えて日暮里に出たのだった。
 家を出るのが遅れ、おまけに図書館に寄ったりしていたものだから、12時の開始時間より30分も遅れてしまった。受付を済ませ、ドアを開ける。すでに上映が始まっているとあわてて中に入ったら、まだ場内は明るく司会の女性が挨拶しているところだった。12時とは開場時間で、12時30分からの開演だったのか。

 アクション特集と聞いて、まず思ったのは自主映画でアクションが撮れるのだろうかというものだった。アクション(殺陣)自体が嘘っぽいとシラけてしまう。構図やカッティングのセンスが問われる。アクションをどう撮るかという技術が必要なのだ。好きなだけではどうしようもない。ホラー以上にハードルが高いと思う。

 休憩をはさんで以下の7本が上映された。 

「功夫之女王」(監督:阿部誠)
「コードネーム1103 学園理事長暗殺指令」(監督:繁田健治)
「秘密」(監督:千葉竜吾)
「えば」(監督:有瀬訓晴)
「タンゴはひとりじゃ踊れない」(監督:吉本昌弘)
「SACHI」(監督:中村幸一)
「ベスレイ」(監督:古川達郎)

 案の定、ちゃんとアクション映画としての体裁が整っていたのはトリの「ベスレイ」だけだった。設定は「ゼイラム」なので目新しさはないけれど、アクションにはキレがあって楽しめた。アクション監督は香港映画で活躍している方(田中精一)だとか。さすがプロ。
 ヒロインの女優さん(保坂沙織)も華があった。
 敵役の南原健朗さん、全身黒の衣装ならダーズベーダーのごとく演技すればよかったのに。確かお父さんの南原宏治さんがダースベーダーの声をあてていたような。字幕版のあとに劇場公開された「スター・ウォーズ」吹替版。ちなみにルークが奥田瑛二、ハン・ソロが森本レオだった。
 冒頭のヒロインと敵との戦い。レーザー銃が発射されて、特殊効果のレーザー光線が木に当たるとちゃんと火花が弾ける。こういう細かな作りに好感が持てる。

 タイトルは勇ましいが、笑いに逃げた(?)「コードネーム1103 学園理事長暗殺指令」があまりにバカバカしい。でも、そのバカバカしさに拍手。

 「秘密」は、「Mr.&Mrs. スミス」にインスパイアされたのかと思った。だったら恋人の男性の驚きの告白でジ・エンドになると予想していたのだが、真面目な悲恋ものだった。ラストの余韻といい、作り方次第ではもっともっと面白くなるのに。
 「えば」に挿入される「太陽を盗んだ男」のテーマ曲。本家の映画でも使用されているのだろうか?

 これのどこがアクションなの? と突っ込みたい「タンゴはひとりじゃ踊れない」。吉本監督が事前に状況設定だけを出演者に与えて撮った即興劇(映画)だ。前半は星野さんのテンション高い演技が印象的。後半は岩瀬さんの転調した出鱈目演技に大笑い。映像処理も一種独特だったような。音楽も良い。

 でもまあ、この手の上映会の本当の楽しみは、上映会後の打ち上げにあるのかもしれない。遊びとして、趣味としての自主映画があってもいい。

 僕はといえば、終了後まっすぐ帰路へ。TOKYO MX「ファイヤーマン」が最終回だったので。




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プロフィール

kei

Author:kei
新井啓介
ライターの・ようなもの
まぐまPB「夕景工房 小説と映画のあいだに」(studio zero/蒼天社)
「僕たちの赤い鳥ものがたり 1978-79」(文芸社)
神保町で働いています。

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