帰宅時図書館に寄った。
 前回の返却したときからしばらくは図書館を利用しない、当分積ん読本読破期間にしようと決めたのだが、最近禁断症状がでていて困っていた。これ幸いに立ち寄りしてしまった。

 借りた本&DVD

 「松田優作と七人の作家たち 『探偵物語』のミステリ」(李建志/弦書房)
 「ユージュアル・サスペクツ」(監督:ブライアン・シンガー)
 「日本の話芸 特選集 ~ことば一筋、話芸の名手たちの競演会~」

 3日(日)は午前中、SKIPシティへ。「手塚治虫からの贈り物(メッセージ)」最終日だった。
 午後はMOVIX川口で「SP 革命編」を鑑賞。「野望編」と比較にならないほどの緊迫感!

 話は続かないけれど「終りに見た街」の感想をどうぞ。

     ◇

 ●23年前の「終りに見た街」 2005/12/03

 本日のテレビ朝日系「終りに見た街」はリメイクである。新聞の紹介記事でまったく触れられていないが。
 同じ山田太一の脚本で1982年の11月3日に放送された。
 その時の日記にこう書いている。
     ◇
 午後、TV「終りに見た街」を観る。
 山田太一脚本によるタイムスリップというSF的発想を借りて、現代人に戦争を考えさせるドラマだった。
 過去にしばられている大人とその〈時〉に適応してしまう子供たちの対比が興味深かった。
 こういうドラマはやはりビデオでは無理でフィルムを使ってほしかった。
 またせっかくいいシナリオなのに演出がいまいちだった気がする。
     ◇
 
 翌4日も山田太一ドラマが放送された。同じく日記から。
     ◇
 西武スペシャル「季節が変わる日」を観る。
 またも山田太一脚本だ。
 大人の恋というものはこんなものだろうかと岡田真澄と八千草薫の二人を見て思った。
     ◇

 山田太一という人は本当に戦争というものにこだわっている。
 戦争中の教育、軍国主義、スパルタ、軍歌。
 それらを否定するのではなく、肯定するでもなく、そういう時代があったのだと、そう訴えているように思う。


 ●2005年の「終りに見た街」 2005/12/10

 一昨日、録画しておいた「終りに見た街」を観る。当日は裏番組の「ロストワールド ジェラシックパーク」を観ていたので。

 ストーリーはほぼ23年前と変わらない(と思う)。あまりに救いのないラストに唖然となって、確か23年前も同じ気持ちだったことを思い出した。
 終戦60年特別企画。今観るとドラマのテーマがはっきり理解できる。今、この時代にリメイクすることに意味があることを。
 主人公と同世代ということがたぶんにある。「ふぞろいの林檎たち」の二人(中井貴一、柳沢慎吾)だから、彼らの学生時代から現代までの足跡を(自分の生活と照らし合わせて)勝手に想像してすぐに感情移入できた。人の親になったことも要因のひとつ。
 23年前は中途半端な立場だった。細川俊之となべおさみが演じた大人たちとは年齢が離れているし、かといって、時代に順応してしまう子どもたちの視線にもなれなかった。
 
 まったく戦争を知らない世代、本や映像でしか戦争を知らない親が、昭和19年にタイムスリップ。彼らが〈現在の常識〉で時代に対峙しようとする姿に意味がある。
 あるシーンに戦慄を覚えた。何とか無事に終戦を迎えようとする親たちの態度を子どもたちが批判するくだり。23年前、子どもはすぐに現状に適応するから、くらいの皮肉ととらえていた。しかし今回は、世の中いろいろと右傾化のきざしが見え、またそんな状況を若い世代が容易に受け入れやすいということを肌で実感しているからだろう。
 中井貴一の奥さん役・木村多江 に注目!




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Author:kei
新井啓介
ライターの・ようなもの
まぐまPB「夕景工房 小説と映画のあいだに」(studio zero/蒼天社)
「僕たちの赤い鳥ものがたり 1978-79」(文芸社)
神保町で働いています。

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