3月11日、東日本大震災が発生してTVは震災報道一色になった。民放はCMを自粛。一週間後CM枠は復活したが、CMを流す企業はない。当たり前だ。視聴者から何文句言われるかわからない。今度は企業によるCM自粛である。流すCMがないのならそれまで同様ずっと番組をやっていればいいではないかと思ったが、そこは民放。CM枠込みのフォーマットなのだろう。流れるのはACジャパンの広告ばかり。それも5、6本しかないから視聴者から同じCMを目にすることになる。いい加減にせぇよ! の大合唱に。
 蔵出しして、かつての社団法人公共広告機構時代のCMも流せばいいのにと思ったのは僕だけだろうか。

 とにかく、某女優の38歳で子宮頸がんのCMはもういい! そんな多くの声がACジャパンの事務局に押し寄せて第二弾のCM群が作られた。その一つ、ヨーロッパで活躍するサッカー選手が被災地、被災者を励ますCM(今、ネットで調べた。岡崎慎司&長友佑都&内田篤人の3人)を初めて見たときのこと、BGMの最初の音が耳を捉えた。
 音楽、音符、楽器、コードに弱い人間だから、断定はできないが、最初の音はCだと思う。なぜかというと、まるで「翼をください」のイントロのはじまりのような、赤い鳥時代の「紙風船」、後藤さんが弾くギターの最初のストロークのような、そんな音だからだ。初めてのとき、まさか! って感じでTVの方を振り向いた。その後も、わかっているのに最初の一音に反応してしまう。

 「翼をください」にしろ「紙風船」にしろ、震災復興のテーマ曲にぴったりだろう。
 何年前になるのだろうか、新聞の日曜版で歌を特集する記事があり、「翼をください」が取り上げられた。紙ふうせんのおふたりが取材されていた。
 後藤さんが答えていた。
 阪神淡路大震災を経験して「翼をください」の(歌詞の)意味することがわかったと。これって鎮魂歌なんだ!
 赤い鳥解散後もずっとこの歌をうたい続けているからこそ言える言葉ではないか。
 「竹田の子守唄」にしてもアマチュア時代から40年歌い続けてきた。歌い続けてきて、やっと真髄がわかったとこれまた発言している。

 ACジャパンのCMで注目されたのが金子みすゞの童謡だった。「こだまでしょうか」の詩を朗読しているのがUAだということを知ったのはつい最近だ。このCMで金子みすゞの童謡集が売れているらしい。この現象について平山さんはどう思っているのだろうか。
 02年の秋のコンサート(リサイタル)「うたあふれるままに」で平山さんは金子みすゞをモチーフにした新曲を発表した。タイトルは「みすゞさん」。本当はみすゞさんの童謡に曲をつけたいのだけど、すでに歌手の皆さんがやってらっしゃるので、と言っていた。
 今回話題になったことで、ちょっと調べてみた。驚いた。僕自身、かなり昔から金子みすゞを、その名前だけは知っていると思っていたのだが、そうではなかった。金子みすゞの童謡が世間に知られるのは80年代になってからのこと。長い間忘れられた存在だったという。
 もしかしたらライブで「みすゞさん」を披露するかな?

 GWの恒例「紙ふうせんシークレットライブ」である。昨年同様、神戸の〈JAZZ&COFFEE JamJam〉で開催されたのだ。 

 この項続く




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Author:kei
新井啓介
ライターの・ようなもの
まぐまPB「夕景工房 小説と映画のあいだに」(studio zero/蒼天社)
「僕たちの赤い鳥ものがたり 1978-79」(文芸社)
神保町で働いています。

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