2011/03/14

 「マンガ戦争1945-1980」(幸森軍也/講談社)

 マンガ(雑誌)の足跡を黎明期から最盛期までを丹念に追いかける。最盛期というと語弊があるか。要はマンガの需要が広がり、青年誌の創刊が相次いだ。書名にある「1945-1980」とは終戦から青年誌の創刊ラッシュの年を表している。
 とにかく自分の記憶の隙間を埋めてくれるとてもありがたい本である。
 著者はダイナミックプロのスタッフだとか。軍也は〈いくや〉と読むんですね。


2011/03/18

 「ウルトラマン ジャイアント作戦」(千束北男/講談社)

 地元駅前にあるブックオフで見つけた。2月のシネりん前に購入していたら、会場で飯島監督からサインもらえたのに(千束北男は飯島敏宏監督がシナリオ執筆時に使うペンネーム)……。残念。
 「ウルトラマン」本放送時に、劇場用に企画された作品が「ウルトラマン ジャイアント作戦」だ。結局実現しなかった。TV作品を何本か再編集して「長編怪獣映画 ウルトラマン」として公開することに。以降なかなかオリジナルのウルトラマン映画は製作されなかった。〈東宝チャンピオンまつり〉の1プログラムとして、TV作品を35ミリにブローアップして公開するのが当たり前だった。ウルトラマンタロウの成長を描いたのが初のオリジナルだろうか? タイとの合作でハヌマーンが主役の映画だったか? どちらにしても観る気がしない。
 本書は「ジャイアント作戦」のシナリオを小説化したもの。ハヤタの性格がTVとずいぶん違う。


2011/03/22

 「朝日新聞血風録」(稲垣武/文春文庫)

 もう朝日新聞なんてやめてしまいたい。でもできない。長年の習慣とはげに恐ろしや。


2011/03/24

 「ばかもの」(絲山秋子/新潮文庫)

 映画観たあと、図書館で単行本借りようと思っていたところ、ブック・オフで文庫を見つけたので思わず買ってしまった。シネりんのプレイベントでゲストで来ていた、金子監督と脚本の高橋美幸さんが、原作と映画の一番の違いとして、主人公のアル中(の状態)を挙げていた。映画では年上の女性に振られたことでアル中になるが、原作は最初からアル中だったと。原作でも振られたから飲酒の度合いが増えたようにと思えるのだが。
 上州弁がうれしい。
 大学の同級生で女友だちが、大学を中退し株トレーダーに本腰を入れるため上京する。映画では恵比寿の高級マンションに住んでいるのだが、小説は目黒だった。
 いろいろ自分の実生活とダブるものがある。
 「イッツ・オンリー・トーク」を読んでみよう。


2011/03/27

 「わが青春の黒沢明」(植草圭之助/文春文庫)

 昨年10月大阪へ行った際に古書店で見つけた。
 私小説になるのだろうが、作者と黒澤明の関係、時代背景等々、とても興味深く、なおかつ面白い。戦争が日常生活と重なっていることがわかる描写がある。著者が空襲に遭遇しながら成城の東宝撮影所を訪れるくだり。空襲があっても山手線や小田急線は動いている。空襲は地震みたいなものなのか。
 読みながら、記憶が甦ってきた。この著者もひとつ小説を書いていたな。当時ドラマ化もされて話題になった。「冬の花悠子」だ。


2011/03/30

 『「仮面ライダー響鬼」の事情』(片岡力/五月書房)

 本書が出版されたときに興味を持ったにもかかわらず、高価なので手が出なかった。BOOKOFFで見つけあわてて買ってきた。
 内容を勘違いしていた。「仮面ライダー響鬼」は、途中でプロデューサーが更迭されて、ファンの間で問題になった。その顛末を書いているのだとばかり思っていたのだ。
 文芸協力で作品の設定、背景等を考えるチームにいた著者が、作品がどのように企画され、変更され、撮影、放送されたのかを綴っている。著者自身もわりと早い段階でチームを更迭、スタッフを降板しなければいけなくなる。
 東映の許可を得ていないことから、写真や企画案の段階のキャラクターの絵、イラストはまったく掲載されていない。それでも十分面白い。




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プロフィール

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Author:kei
新井啓介
ライターの・ようなもの
まぐまPB「夕景工房 小説と映画のあいだに」(studio zero/蒼天社)
「僕たちの赤い鳥ものがたり 1978-79」(文芸社)
神保町で働いています。

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