2011/04/01

 「星条旗と青春と 対談:ぼくらの個人史」(小林信彦・片岡義男/角川文庫)

 ネット古書店で購入。
 99年に図書館から借りて読んでいる
 

2011/04/05

 「徳川吉宗 物語と史蹟をたずねて」(井口朝生/成美文庫)

 古書店で2冊100円でワゴンセールをしていた。覗いたら「キング・コング」があった。「餓夷羅」の参考になるのではと手にとった。あと1冊は何にしようか。別にこれ1冊で充分なのに。これも抱き合わせ商法というのだろうか。探していたら本書が目についた。ずいぶん前のこと。ずっと積ん読本になっていたわけ。目当ての「キング・コング」もまだ読んでいない……。
 江戸時代がマイブームになって、吉宗や享保の改革関係の本をいろいろ読んだものである。


2011/04/08

 「松田優作と七人の作家たち」(李建志/弦書房)

 プロフィールによると著者は関西学院大学教授。1969年生まれ。ということは、「探偵物語」が最初に放映されていたときは小学生。
 〈はじめに〉を読んで、不安になった。著者はこんなことを書いている。
 70年代から80年代にかけてのTVドラマは、1クール一人の作家(シナリオライター)が普通、一話完結の場合は、複数の作家が担当していた。それが当時のドラマ制作の特徴だと。

 違う!
 まず70年代や80年代のドラマを語るときは、ビデオ収録による連続ドラマと、16ミリフィルムによるTV映画の二つがあったことを念頭におかなければならない。それから、当時のドラマは、というか番組そのものが2クールが放送の単位だった。ドラマが1クール当たり前になったのはトレンディドラマが人気を呼んだ80年代後半からだろうか。
 連続ドラマは一人の作家に複数の演出家というのが一つのスタイルだった。例をあげれば倉本聰や山田太一のドラマ。ただ厳密にいえば、「前略おふくろ様」は1話(か2話)を市川森一が書いている。とはいえ、それは協力程度の認識。ドラマはあくまでも倉本聰の世界なのである。なぜ一人で全部を担当しないのか。僕も不思議に思っていた時期がある。2クール・26話(実際は24話か)を一人の作家がカバーするのはスケジュール的に厳しかったのかもしれない。
 対してTV映画は、複数のシナリオライター、複数の監督が基本だった。メインのシナリオライター・監督を中心に一話完結の作品世界が構成された。だからこそシリーズを通すとバラエティに富んだ作品になるのである。
 例として筆者は「泣いてたまるか」「傷だらけの天使」「三年B組金八先生」を挙げている。これはおかしい。「三年B組金八先生」は連続ドラマのカテゴリーだ。確かにシナリオを小山内美江子ほか複数のライターが担当している。とはいえ、その担当している数、あるいは、その後のシリーズを考えれば、「金八」は小山内美江子の世界であることがわかる。
 「泣いてたまるか」と「傷だらけの天使」を並列させるのもちょっと違う。「泣いてたまるか」は渥美清が演じる主人公の名前が同じ(だったと思う)だけでキャラクターは別人(の設定)、そんなキャラクターで毎回舞台や環境が違うドラマが作られていたのである。同一キャラクター(の主人公、レギュラー陣)による一話完結の「傷だらけの天使」とは一緒に並べるものではない。
 もし60年代のドラマをもってくるのなら、「ザ・ガードマン」あたりが妥当なのではないか。
 この手の複数作家のドラマは今はない、とも書いているが、そんなこともない。今はHD撮影が主流になって、フィルム、ビデオの区分がなくなったが、複数作家、複数監督のドラマは作られている。「相棒」なんて、その最たるものだろう。テレビ朝日系の東映作品はみなそうなのではないか? 

 本文になってから、誤植が目についた。深作欣二が深作欽二、三船敏郎が三船俊郎。一度だったら単なる誤記だと許せるが、何度も続くと情けなくなる。深作欽二なんて、4、5回続くのだ。校正作業はどうなっているの?
 「探偵物語」で岸田森がゲスト出演していた回。岸田森の坊主頭、かつらのエピソードを語るなら、「傷だらけの天使」の「殺人者に怒りの雷光を」を話題にしなくてどうするの?

 リアルタイムで当時を知っている者にとってはいろいろ難癖つけたくなる本である。研究意欲は大いに買うけれど。




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Author:kei
新井啓介
ライターの・ようなもの
まぐまPB「夕景工房 小説と映画のあいだに」(studio zero/蒼天社)
「僕たちの赤い鳥ものがたり 1978-79」(文芸社)
神保町で働いています。

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