2011/04/22

 「J'z立川流落語会 ~ジェイ・スピリット10周年記念 立川談四楼独演会~」(ジェイ・スピリット コンディショニングセンター内スタジオ)

 「ジェイ・スピリット」を簡単に説明すればスポーツジムだ。山手線駒込駅から徒歩3分(もかからないか)のマンション2階にある。部屋を改装してジムにしているのか。あくまでも外観だけで判断しているのだが。道を隔てた反対側のビルに自然食を売りにした喫茶店「J'z Cafe」があって、定期的にライブを開催している。ジャンルは音楽からものまねまでさまざまだ。
 オーナーのM氏は談四楼師匠の中学、高校の後輩。そんな関係から師匠に落語会を実施したい旨相談した。誕生したのが談四楼プロデュースと銘打った「J'z立川流落語会」。立川流の二つ目を中心に昨年から毎月開催されている。
 一度は覗いてみようと、キウイさん出演時にはと思いながら結局ズルズル。何のことはない、真打登場でやっと足を運んだ次第。

 会場は、ジムと同じくマンションの2階の一室。それこそ1ルームあるいは2DKの壁をとっぱらって改装した部屋で、床はフローリング。落語会のときはそこにゴザを敷いて、畳部屋っぽくしている。小さな座布団が20ほど。プチ×2北沢八幡神社参集殿という感じ。実にまったりしている。悪くない。
 

  立川春太 「浮世根問」
  立川談四楼「明烏」

   〈仲入り〉

  立川談四楼「浜野矩随」


 トップバッターは前座の春太さん。サゲ、肝心要なところでかんだ。でも本人、別に気にする様子もなく何事もないように頭を下げて高座から降りた。こりゃ大物になる! らく兵さんなら苦りきった顔で舌打ちし「もうこの世終わりだあ」オーラを発散しながら降りるのではないだろうか。私はらく兵タイプなのでらく兵さんも応援していますが。

 個人的資質だろうが、僕はこれまで人情噺で涙を流したことがなかった。もちろんぐっとくることはある。ただよく言われる「泣けた!」という状態にはならない。ならない自信があった。ところが今回、母親の息子への愛が今まで以上にしみて目頭が熱くなり、気がついたら涙がひとすじ頬を伝わっていた。

 初めて思った。この噺、キウイさんはどんな気持ちで聴いていたのだろうか? 偉大な父親(師匠)を持ち、同じ道に進みながら、まったく評価されない矩随に思うところはなかったか?

 打ち上げは、「J'z Cafe」に移動して。木戸銭はこの打ち上げまでを含んでいる。1ドリンク+軽食。バイキング形式のサンドイッチとおにぎりとスープ。各テーブルにはつまみ用のメキシカンチップス(タコス味)。ビールがあって、これがつまみなら言うことなし。スープが美味い。

 仲入りのときに挨拶されてMさんが10歳下だとわかった。
 打ち上げが終わって、帰り間際にMさんに言った。
「高校時代ラグビー部でした。そうは見えないでしょうが」
 Mさんが驚く。
「えっ! 私もです。キャプテンでした」。
 どひゃー!
「じゃあ、Tさんご存知ですか」
「同級生でした」
 Tはラグビー部の部長だった。小学、中学、高校と一緒で鉄棒以外はスポーツ万能。ラグビーは1年からレギュラーだった。筑波大学に進学し、就職前に事故死した。

 そこらへんの思い出はここに。 




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プロフィール

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Author:kei
新井啓介
ライターの・ようなもの
まぐまPB「夕景工房 小説と映画のあいだに」(studio zero/蒼天社)
「僕たちの赤い鳥ものがたり 1978-79」(文芸社)
神保町で働いています。

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