先週、22日(金)は、経堂のさばの湯(雑把亭 談四楼独演会)へ。2ヶ月ぶりか。ここは開場が19時半、開演が20時だから東京のはずれで働くサラリーマンにはありがたい。金曜の夜、疲れた身体を癒してくれるゆったりまったり感も魅力。

  立川こはる 「湯屋番」
  立川談四楼 「もう半分」&「弥次郎」

 こはるさん、何度かとちったりしていたが無理もない。客席の一番うしろ、まん真ん中に談四楼師匠がいるのだから。でも、安心して観ていられる前座さん。二つ目も近い。もし勉強会(?)があったら足運ぶだろうな。
 「もう半分」、はおかみさんのキャラが大嫌いなので好きな噺ではないのだが、呑みっぷり、食べっぷりがいい。何より映像がはっきりくっきり頭に浮かぶ。「弥次郎」はギャグだけで成り立つ噺。ずいぶん前に下北沢で観た(聴いた)ような観なかったような。

 ちょっとした打ち上げ(懇親会)のあと、代々木上原へ。駅ビルの中にある居酒屋、SさんとSさんの友人K氏の飲みの席に合流する。
 K氏とは久しぶりだ。高輪に「ウルトラセブン/緑の恐怖」でロケセットとして使用された建物がある。そのころSさんが勤めていた会社の施設、社員なら誰でも借りられるということで、同好の士を集めて忘年会を開いたことがある。K氏も参加し、ウルトラ、特撮の思い出話で盛り上がった。
 六本木のライブハウスで開催した「まぐま」完成パーティーにも参加してくれたっけ。講演、映画上映、ライブ、あまりに盛りだくさんで懇親(飲食)する暇がないとのクレームもあった。三次会のカラオケまで盛大なパーティーだった。

 飲み会終了後、K氏と別れて東北沢のシアターSへ。原田芳雄氏の自宅横の道を通って行く。Sさん、昔、原田宅の隣に住んでいたこともあって、家族の交流があったらしい(松田優作氏とも)。原田宅は静かで線香の匂いが漂っていたような。
 この日のシアターSのプログラムはカラー版「ウルトラQ/宇宙からの贈りもの」。ブルーレイ(DVD)が発売される前にWOWOWで放送されたものらしい。カラーリングにそれほど違和感がなかったが、酔っ払っていて途中で寝てしまった。後半は全然覚えていない。うーむ、残念。

 翌23日(土)は、三鷹市芸術文化センター星のホールへ。Fさんご招待の落語会「古今亭菊之丞独演会」。13時30分、ホール前にいつものメンバーがそろった。

  柳亭市助「道具や」
  古今亭正太郎「寄合酒」
  古今亭菊之丞「鰻の幇間」

   〈仲入り〉

  柳家小菊 粋曲
  古今亭菊之丞「井戸の茶碗」

 今回はFさんからの案内メールで知った噺家さんだ。あわててネットで画像を見たら歌舞伎役者みたいな雰囲気だった。当然高座は初めて。
 「鰻の幇間」は談修さんが二つ目になったころ、よく独演会にかけていた。自分がだまされたことを知った主人公の幇間が鰻屋のあれこれに文句をつけるくだりで、壁にかかった額も容赦しない。談志が書いた「勝手に生きろ」。談四楼フォロワーズ大爆笑! 
 「井戸の茶碗」は談四楼師匠の、「柳田格之進」と並ぶ十八番である。演者が違うとこうもイメージが変わるのか!

 終演後、前回同様、三鷹駅前の和民で飲む。17時、オープンと同時に。
 この日はFさんの誕生日。注文を取りに来た店の人に何か誕生日の特典はないのかと訊き、なかば強引に最初の生ビールを無料にさせてしまった。
 Mさんは前日が誕生日だった。「じゃあ、私にも誕生日プレゼントを」と鞄から扇子を取り出す。「Fさん、これに何か書いてください」
 元辣腕編集者、現映画ジャーナリストのFさんは書家でもある。談四楼師匠の「寿限無のささやき」(暮しの手帖社)の表紙はFさんの筆による。Fさん、「こういうのはノーギャラだと受けないんだけど」と言いながらも万年筆で「勝手に生きろ」と書き、昨日と今日の日付と自分のサインを追加した。これがまたいい味。Wさんと僕はうらやましがるばかり。
 都々逸の「恋に焦がれて鳴く蝉よりも 鳴かぬ蛍が身を焦がす」や菊之丞版、談四楼版、二つの「井戸の茶碗」談義に花が咲く。




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Author:kei
新井啓介
ライターの・ようなもの
まぐまPB「夕景工房 小説と映画のあいだに」(studio zero/蒼天社)
「僕たちの赤い鳥ものがたり 1978-79」(文芸社)
神保町で働いています。

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