昨日は休み。地元シネコンで映画を2本観た。
 まず、9時から「小川の辺」。辺は〈ほとり〉と読む。篠原哲雄監督の時代劇、藤原周平原作の海坂藩もの第2弾。原作の短編(「海坂藩大全」所収)は読んでいる。短編の味わいをそのまま映画にした感じ。ある種のロードムービーで、ロケーション撮影とクライマックスの殺陣が魅力。とはいっても前作「山桜」同様の〈静かな映画〉である。
 篠原監督なのでディティール描写にわくわくしてしまう。何気ない生活描写と言い換えてもいい。菊池凛子の役、寺島しのぶでもよかったかも。いわゆる美人女優、かわいい女優だとリアリティがなくなるので。
 朝一番の上映(モーニングショー)ということで1,200円だった。上映自体がこの回しかないのだが。朝早いためかお客さんは少なかった。平均年齢が高い。たぶん皆70歳前後なのではないか。

 12時40分からは「忍たま乱太郎」。夏休みなので混雑するだろうと思ったがそれほどでもなかった。親子連ればかりで、一人は僕だけ。この映画にはかなり興味があった。監督が三池崇史で脚本がアニメと同じ浦沢義雄。期待しないわけがない。にもかかわらずこの映画、子ども向けということで夜の上映がないのである。仕方ないので休みの平日に観たのだった。こちらは無料。ポイントが貯まったのでさっそく利用させてもらったというわけだ。
 TVアニメは娘が小学生のときに夢中だった。いつのまにか原作のコミックを買い集めるようにもなった。このころ娘は血小板が少なくなる病気で入院していた。娘を喜ばせようと新刊が出るたび買ってやったものだ。
 「忍たま乱太郎」にはいろいろな思いがあるので、娘を誘ってみた。けんもほろろだった。「どうしてあたしが行くのよ!」
 もうすぐ23歳になるんじゃ仕方ないか。

 アニメ同様、実写版も面白かった。面白かったけれど、もっとはじけてよかったのではないか。
 たとえば加賀丈史の歌をフィーチャーするシーン。あっというまに豪華なステージに様変わり、若い女の子たちをバックに従え、ギンギラギンに歌い踊るミュージカルシーンになればいいのにと思った。「ヤッターマン」もそうだったが三池監督ってダンス&ソングのシーンって、あまり得意ではないようだ。
 エンディングロールは、メイキングが観られる。本編には登場しないカット(撮影)がいくつかあったが、あれは単純にシナリオにはあって撮影したけれど編集でカットされたものなのか。それとも映画以外で露出されるのか。

 夜は新橋の交流サロンSHUで「シネマDEりんりん」。阿部誠監督の2作品「湖の中の観覧車」「SHINSENGUMI」がハリウッドで上映されたということで、その報告と暑気払いを兼ねた集い。




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新井啓介
ライターの・ようなもの
まぐまPB「夕景工房 小説と映画のあいだに」(studio zero/蒼天社)
「僕たちの赤い鳥ものがたり 1978-79」(文芸社)
神保町で働いています。

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