今年の「したまちコメディ映画祭」では、伊東四朗がコメディ栄誉賞を受賞した。当然伊東四朗関連の映画が特集されるわけで、案の定、てんぷくトリオの一人として出演した「進め!ジャガーズ 敵前上陸」がラインナップされた。

 前田陽一監督の「進め!ジャガーズ 敵前上陸」は数あるGS(グループサウンズ)映画の一つである。GS映画というとタイガース、テンプターズ、スパイダースの映画が記憶にあるが(どれも観たことはない)、ジャガーズという、当時ワンランク、ツーランク下のバンド(「君に会いたい」が有名)の映画もあったのだ。
 僕がこの映画に興味を覚えたのはまったく別のところだった。脚本が中原弓彦(のちの小林信彦)ということで、小林信彦ファンとして一度はチェックしておくべき映画なのである。
 最初はスパイダース映画として企画され、のち井上順単独主演に変更となった。結局井上順が出演できなくなって、ジャガーズ主演になったといういわくつきの作品。ここらへんの顛末は、「われわれはなぜ映画館にいるのか」(晶文社)に所収されている「和製B級映画はどう作られるか」に隈なく活写されている。この本のちに「映画を夢見て」と改題されて筑摩書房から出版された。

 「進め!ジャガーズ 敵前上陸」はDVDになっているはずだがビデオレンタル店でお目にかかったことがなかった。ちょうどいいい機会だからスクリーンで鑑賞したいとちゃんと手帳にも書いていたのだが、果たせなかった。

 17日は池袋の新文芸坐で「祭りの準備」が上映された日でもあった。原田芳雄の追討特集日替わり上映初日で併映は「赤い鳥逃げた?」。浅草は間に合わなくても池袋だったら余裕ではないか。なんて考えがちょっとあった。甘かった。「祭りの準備」最終回の上映は16時20分から。間に合わない。こちらも諦めた次第。プログラムが逆だったらよかったのに。
 嗚呼!
 
 


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Author:kei
新井啓介
ライターの・ようなもの
まぐまPB「夕景工房 小説と映画のあいだに」(studio zero/蒼天社)
「僕たちの赤い鳥ものがたり 1978-79」(文芸社)
神保町で働いています。

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