承前

2011/09/22

 「萩原健一 ―LIVE2011 DEEDS,NOT WORDS―」(赤坂BLITZ)

 今年のライブは〈ANGEL or DEVIL Ⅲ〉ではない。新しい名称になっていた。〈DEEDS,NOT WORDS〉。「不言実行」という意味だそうだ。イメージ的にはこれまでは助走で、今回は離陸(飛行)になるのだろうか。
 フライヤーもこれまでとは一線を画していた。はっきり言って過去2回のそれは素人がデザインしたみたいなものだったので。
 名古屋を皮切りに京都、大阪、東京(赤坂)と続き、ラストが横浜。赤坂にするか横浜にするか、一瞬悩んで赤坂にした。赤坂BLITZは一階はスタンディング、二階が指定席だ。できれば二階の最前列の席にしたい。ゆっくりじっくり鑑賞するには最高ではないか。

 考えることは皆同じだった。チケット販売2日めにチケットぴあで予約しようとしたら、2階席は完売していた。仕方ない、1階スタンディングの一番後方で鑑賞しよう。最前列で片手振り上げながら、一心不乱になるより、ある程度の距離を置いてショーケンのパフォーマンスを堪能したい。ステージに向かって「ショーケン!」とも「ハギワラ!」とも叫べないけれど、決して醒めているわけではない。自分なりのノリを大切にしたいだけだ。

 チケットは後日セブンイレブンで手に入れた。
 この時点では知らなかった。チケットに整理番号がついていることを。
 2003年のライブツアーの最初はSHIBUYA-AXだった。AXも1階はスタンディングだ。あのとき行っていたら入場の仕組みがわかったのに。初日ということでパスして、後日の渋谷公会堂に足を運んだのだ。
 今年になって初めて訪れた。娘に誘われてPOLYSICSというロックバンドのライブで。開演ギリギリだったので、整理番号なんて関係なく入場できた。
 そんなわけで、スタンディングの場合、入場時が大変だろうなあと思っていた。誰もがステージ前のスペースを確保するため、早くから並ぶのかもしれない。そういうのは嫌だ。自分は後方でいいや。一番後ろで壁にもたれて観る(聴く)ことにしよう。

 とはいえ、定時で退社すると開演時間に間に合わないので、午後休をとった。
 赤坂には何度も行っているが、TBS界隈まで足を運んだことはない。特に今の建物になってから。当然赤坂サカスも。赤坂BLITZは赤坂サカスに面した建物のひとつだった。それしてもそのあまりの変貌ぶりに驚いた。まるで違う一角。
 時間は17時。隣のスターバックスでしばしの読書。

 18時過ぎ。
 外では雨が降っている。午前中はあんなにいい天気だったのに、午後になってから雨雲が空を覆った。いつ雨が降ってきてもおかしくなかった。まあ、雨なら仕方ない。前日だったら台風直撃でライブは中止(延期)になっていたはずだから、雨くらい何てこともない。
 入口に向かうと列ができていた。当日券購入の人たちだった。
 係員が叫ぶ。
「この列は当日券を購入される方の列です! すでにチケットをお持ちの方は、チケットに記入されている整理番号順にご入場していただきますので、時間がきたらお集まりください」
 ここで初めて入場の仕方を知ったのだった。チケットを確認すると確かに番号が書かれてあった。280番だったか。
 開場にはまだ時間がある。雨のため気温も下がって寒くなってきたので、暖かいところで時間をつぶしたい。目の前に地下に降りる階段があった。降りて驚く。地下鉄千代田線への通路のほか、ビルの地下街があってさまざま飲食店が並んでいた。最初からこちらに来ていればよかったと思っても後の祭り。書店があったので、立ち読みして開場を待つことにする。


 この項続く




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Author:kei
新井啓介
ライターの・ようなもの
まぐまPB「夕景工房 小説と映画のあいだに」(studio zero/蒼天社)
「僕たちの赤い鳥ものがたり 1978-79」(文芸社)
神保町で働いています。

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