2011/09/22

 「萩原健一 ―LIVE2011 DEEDS,NOT WORDS―」(赤坂BLITZ)

 承前

 「ラストダンスは私に」を歌い終わると挨拶があった。こんなに早いMCは珍しい。
 曰く「結婚しました……」。
 不思議な感覚にとらわれた。あのとき東京、大阪で全3回開催されたトーク&ライブ ANGEL or DEVIL」。トークのお相手となった3人の女性の中で、独身だったのは阿川佐和子だけだったのに。まあ、いいや。結婚でショーケンの健康や芸能活動が好転するのであれば願ったり叶ったり、だ。
 ゲストミュージシャンの渡辺建を紹介。渡辺さんのベースはうれしい。

 渡辺さんのベースをフィーチャーした形で始まる「大阪で生まれた女」は 定年を迎えたサラリーマンの哀歌とでもいうべき内容になっていた。一部歌詞を替えているだけだから、全体のイメージはめちゃくちゃだけど。

  ♪長年勤めた本社の帰り
  ♪たどりついたら単身(赴任)の部屋

 「Famous Guy」は、ショーケンが徳間音工(バーボンレーベル)からアルファ・ムーン(ムーンレーベル)に移籍してリリースしたアルバム「Straight Light」B面ラストに収録された曲。
 「Straight Light」は僕が初めて買ったショーケンのスタジオ録音盤アルバムだ。それまではライブ盤しか聴かなかった。初期のアルバムが普通に歌われているので、スタジオ録音盤=通常歌唱、ライブ盤=変幻自在のショーケン節、という認識があって、聴く気がしなかったのだ。後年、そうではなかったとわかるのだが、このときはこのスタジオ録音盤で初めてショーケン節歌唱を取り入れたのだと一人喜んでいたことを覚えている。
 当時Famous Guyはジュリーのことだと言われた。ジュリーが、離婚問題、暴行事件でメディアで何かと叩かれていた時期で、そんなかつてのライバルにエールを送った歌だと。〈問題児〉の先輩として。

 「Famous Guy」は、今回のライブでは「GAMBLER」のように一人語りがメインになっている。
 まるで音楽とコラボした一人芝居。
「お前のチ×ポ、びびって縮んでるじゃねぇか!」 
 ショーケンが呼びかける相手は誰なのか? ゾルゲ手法の詐欺男、FakeGuy、Mr.Fakeman=Mr.Sとは?
 それからMr.W、Mr.Kとは?
 映画プロデューサーか?

 「シャ・ラ・ラ」。ああ、ずっとシャラララララ……と合唱していたい!

  大阪で生まれた女/Famous Guy/シャ・ラ・ラ

 2回目のMC。何話したんだっけ? 忘れてしまった。

 あまりローリング・ストーンズに詳しくないので、知らなかった「Ruby Tuesday」。ルビー(のような)火曜日という意味かと思ったら、女性の愛称なんですね。ぶっきらぼうな歌い方。あの歌い方はミック・ジャガーを意識してなのだろうか。(CDを聴くたびに好きになっていく)。  
 そのミックとショーケンのスタイル(特に腹!)を比較してなんだかんだ言う人もいるが、一言言いたい。
 相手はずっとヤクやってんですぜ。比べるなら尾藤イサオではないかと。

 野の百合のような人と紹介したジョー山中と一緒にシャウトした「愚か者よ」。ドンジャンの石間秀機のギターにしびれて、篠原さんもメンバーだったフラワー・トラベリン・バンドに注目した。ヴォーカルがジョー山中なので驚いた。そういうつながりがあったのか! CDになった「SATORI」、しっかり買いましたよ。
 「Ah! Ha!」熱唱中、ふと気がつけば、シャツは汗で濃紺と青の二色になっている。歌い終わるとソデに消えた……

  エメラルドの湖/Ruby Tuesday/愚か者よ/Ah! Ha!

 黄色いシャツに着替えたショーケンが登場。ドラムのソロ、ショーケンの紹介。瀬田さんのギターが響いて「ショーケン・トレイン」が始まった。

 モニターを見る。光(照明)にかこまれてショーケンの姿が、ない!  
 ここで、全員がソデにはける。ああ、これで終わりだったのか。

  ショーケン・トレイン

 当然、アンコールの拍手だ。
 全員がステージに集合。

 アンコールは前回ライブの大ラス曲「フラフラ」。

  ♪時代が止まって、フラフラ
  ♪どこもかしこも、フラフラ
  ♪フララ、フラフラ、フララ
  ♪映画もTVも、フラフラ
  ♪医者もスターも、フラフラ
  ♪狂って狂って、フラフラ
  ♪安いコメンテーター、フラフラ

 行動起こせ! 人生つまずくことだってあるさ! STAND UP! STAND UP! STAND UP! 自身を持ってTRYしろ! 自分の心を奮い立たせるんだ! できるさ、できるさ! DEEDS,NOT WORDS!

 メッセージはしっかり胸に刻み込んだ。
 だから、だから、あなたが今度僕の前には登場するのは、映画かドラマの主役ですからね。約束しましたよ。
 
 大ラスは「Thank You My Dear Friends」。久しくライブで聴かなかったな。
 この曲がラストということは、ショーケン、完全復帰だろうか。
 声はほぼ元にもどっている。もちろん完全ではないけれど、仕方がないよ。CDを聴けば確信できる。嘘じゃないから!

 ちえさんの〈稲妻落しサーブ〉ストロークに身体を合わせながら、思った。
 役者として早く次を魅せてほしけれど、ライブも毎年続けて欲しいよ。

 ありがとう、ありがとう……
 Thank You My Dear showken!

 【アンコール】

 フラフラ(春よ来い)/Thank You My Dear Friends


 「パッヘルベルのカノン」(もしかして「G線上のアリア」?)に送られて一人帰宅の途へ。
 誰かそばにいれば、赤坂の街で祝杯をあげていたのに!!!!!!!


showken2011

いつか、ブラック&マルローバンド(パーカッションは菅原さんだよ!)で
2003年のリベンジを!





関連記事
スポンサーサイト
NEXT Entry
リメイクドラマ「幸福の黄色いハンカチ」
NEW Topics
告知ページ
「シュリ」「海の上のピアニスト」「新選組」「ストーリー・オブ・ラブ」 ~ある日の夕景工房から
「天国と地獄」「どん底」 ~ある日の夕景工房から
「赤ひげ」「御法度」 ~ある日の夕景工房から
「ワイルド・ワイルド・ウエスト」「リトル・ヴォイス」「黒い家」 ~ある日の夕景工房から
1分間スピーチ #19 マスコミの悪意について
「双生児 ~GEMINI~」「秘密」「皆月」 ~ある日の夕景工房から
NHK「ファミリーヒストリー」は8月18日(金)に放送されます!
「シャロウ・グロウブ」「砂の器」「オースティン・パワーズ:デラックス」「マトリックス」 「バウンド」 ~ある日の夕景工房から
また、やっちまっただ! ~「パワーレンジャー」
Comment
No title
ライブを映像収録とかしてる様子はなかったですか?
 
スズキ さん
ないです。
会場内限定のCDがあればそれでいいのでは?
今回のアルバム、いいですよ! お薦めです。
No title
昨年の中野ZEROでkeiさんの隣の隣の席だった者です。
Sさんのブログにお邪魔してコメントしましたが、私も赤坂・横浜に行き、一人ぽつーんで帰りました(笑)。
keiさんの臨場感あるレポートありがたいです!
地下鉄駅から出てすぐの赤坂サカスや冷たい雨を思い出しました。そして当日の楽しいライブも。
赤坂は2階席をゲットできたので、のんびり見れましたが、物凄くショーケンに煽られて(妄想)席を立ちたかったですよ~。
本当に毎年ライブをやって欲しいですよね。
kaneko さん
ああ、やっぱり会場にいらしたんですね。
探したんですよ、というのは嘘だけれど、いるのかなあと思ったのは確かです。

ショーケンのライブに赤坂BRITZは最適ですね。椅子があっても、結局立ち上がってしまうし、立ったら、ラストまでそのままだし、だったら最初からスタンディングのいいですよ。2階席じゃなくてよかったと思いましたよ(笑)。
No title
え、新曲CD!? 
会場限定って、お薦めされても買えないじゃないですか~(泣)
 
 
スズキ さん
新曲は収録されていませんが、このCDを聴けば、当日のライブを体感することができる、というものです。
会場限定販売……そうですよね(笑)。15日の「談四楼独演会」でお会いしましょう!
No title
覚えていてもらえて嬉しいです。
赤坂の2階席でウップンが溜まって、行く予定はなかったのに横浜へ行ってしまいました(苦笑)。
今度は挨拶させてもらいますね~。っていつあるのかな。
kaneko さん
覚えていますよ、美人の方は!(笑)
書き込みいただいた方は、たとえ顔は覚えていなくても忘れることはありませんって。
私も、横浜が10月中旬以降だったら、行っていたかもしれません。
来年またライブがあったら会場で挨拶させていただきます。事前に書き込みしてくださいね。お願いします。
No title
思えば・・・
一年前は、keiさんとNさんとあたしと・・・
並んで駅まで歩きながら、何だかなあ・・・釈然としない、ちょっと切ない思いでいたと記憶しています。

あの後、名古屋はぐっとよくなって、大阪ではもっと・・・
と、ショーケンも調子を上げていましたが、今年はもっと。

こうなると、「ライヴはいいねん」派のあたしも、
「来年、もっといいの?」って気になっちゃいますよ。
No title
あはは。顔は見られていないはず。ライブがあったら書き込みますね。赤坂は前日に気がついて遅かったのでした。

showken-fun さん、昨年は人見知りでなかったじゃないですか(笑)。赤坂と横浜では赤坂の方が私は良かったです。横浜は出てきてすぐに調子悪そう…と思いました。最後に疲れちゃったのかな。
showken-fun さん
昨年の横浜……確かに気分爽快とはいきませんでしたねぇ。西川口に着いてから、一人いつも読書で立ち寄る居酒屋で一杯やったような。
そういえば、Nさんは今回どうしたのでしょうか。参加したのでしょうか?
来年は主演映画、ドラマで話したいですね、もちろん、ライブを含めて。
kaneko  さん
ぜひ、よろしくお願いしますね。
事前にショーケンのライブに触れることはないかもしれませんが、そのときは、適当なブログにコメントしてくださいませ。
Trackback
Comment form
 管理者にだけ表示を許可する
プロフィール

kei

Author:kei
新井啓介
ライターの・ようなもの
まぐまPB「夕景工房 小説と映画のあいだに」(studio zero/蒼天社)
「僕たちの赤い鳥ものがたり 1978-79」(文芸社)
神保町で働いています。

検索フォーム
ブロとも申請フォーム
QRコード
QRコード

Page Top