前々項から続く

2011/11/18

 「紙ふうせんリサイタル2011 なつかしい未来Vol.6」(サンケイホールブリーゼ)

 東京駅を出たのは11時30分ちょうど(のぞみ31号)。10月の大阪行同様、新幹線内の昼食用に西川口駅ビルの和幸でヒレカツ弁当を買った。前日にはセブンイレブンで「こだわりの柿ピー」を購入していたので、ホームではビールを買うだけ。
 ちなみにコンビニの(100円台の)カキPでは、セブンイレブンの「こだわりの柿ピー」が一番うまい。ピーナッツが抜群の味なのだ。利き柿ピーすれば瞬時にわかる。口にいれるときは柿の種3(もしくは4)にピーナッツ1が目安。そういえば「こだわりの柿ピー」、最近パッケージが変わった。どうでもいいけれど。

 14時30分には会場に着いていた。いつもなら入口で開催の確認(?)をしてから、近くのカフェで読書となるのだが、今回は違う。開場時にお客さんに配付するチラシのセット作業を手伝うことになっていた。
 15時過ぎ、会場に入った。ロビーでまず「なつかしい未来新聞」の二つ折り。前々回から発行されているこの新聞、開けば今回のセットリストが掲載されているのだが、そんな余裕はない。黙々と折り込み作業に没頭していた。
 こういう単純作業は嫌いではない。好きなBGMがかかっていると、作業がはかどるというわけだ。
 素晴らしいBGMが始終ロビーに流れていた。
 ホールでリハーサルが行われていたのである。壁の向こう側なので、音そのものは小さいが紙ふうせんの生歌が流れてくるのだからたまらない。

 新聞の二つ折りがなんとか終わると、今度は別の場所に用意されていた長テーブル上に置かれたチラシ(フライヤー)類を、順番に差し込む作業。昨年に比べて種類が極端に増えた。少しは景気が回復したということか。A~B、B~C、C~Dとチラシの差し込み作業を区分けし最後に二つ折りした新聞に差し込んで完成。
 紙ふうせんの歌を聴きながら、「ああ、今回は××を歌うんだ」「あれま、これも!」ある種至福のとき。
 リハーサルが終了してBGMなしの作業がつらくてつらくて。

 作業が終了したのが17時ごろ。次の手伝いは来場するお客さんにチラシ類を挟んだ新聞を配付すること。開場は18時30分だから、1時間以上時間がある。手伝い有志組で地下のカフェへ。
 作業時には見られなかった「なつかしい未来新聞」に目を通す。目当ては2面のセットリスト。
 わあ、第一部で「放浪者の子守唄」と「雪の降る夜は」が披露される!
 「いかつり唄」は第一部ラストだぁ!

 18時過ぎにロビーに集合。チラシ配付の準備だ。
 若い男女の一団(男性1名、女性4名)がやってきた。な、なんと、後藤さんのクラス(大阪芸術大学短期大学部)の有志たち。リサイタルの手伝いだという。
 えぇ! 10月、後藤さんに確認したのだ。
「今度のリサイタルには教え子たちが来るんですね?」
 後藤さんが答えた。
「いや、来ないよ。別に何も話していないから」
 今年19歳。うちの娘の4歳下なのか。ということは1992年、93年の生まれ。阪神淡路大震災のときは3歳なのか。記憶にあるのか否か。
 もしかしたら、彼らにとって大震災といえば東日本大震災なのかもしれない。

 チラシの配付は彼らに任せた。
 ……〈取材したい病〉がムクムクとあふれてきた。
 しましたよ。
「赤い鳥や紙ふうせんって知っている?」
「どうして後藤さんの授業を選択したの?」
「授業は面白い?」

 答えはこうだった。
「知りませんでした。お父さんやお母さんは知っていたけれど」(だよね!)
「先生の授業、必修科目なんですよ」(そうなの!)
「面白いです」(つまらないなんていえないよね)

 腕時計をみると19時近く。
 リサイタルが始まる時間だ。


 この項続く




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プロフィール

kei

Author:kei
新井啓介
ライターの・ようなもの
まぐまPB「夕景工房 小説と映画のあいだに」(studio zero/蒼天社)
「僕たちの赤い鳥ものがたり 1978-79」(文芸社)
神保町で働いています。

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