昨日の「立川吉笑勉強会」について書く前に、15日の談四楼独演会のことを――。

     ◇

2011/12/15

 「立川談四楼独演会 第179回」(北澤八幡神社 参集殿)

  立川寸志 「?」
  立川笑二 「?」
  立川こはる「?」
  立川談四楼 ~談志、真打昇進試験、立川流創設の思い出

   〈仲入り〉

  劇団月歌舎 お座敷劇「芝浜マクベス」
  立川談四楼「ねずみ穴」
 

 今年最後の独演会。平日なのに大入り満員だった。19時過ぎに受付するともう配付するプログラムがないというのだから。裏表を別々にコピーした代替プログラムを渡される。こんなことは初めての経験だ。
「12月って、いつもこんなに混むんだっけ?」 
 不思議な面持ちで参集殿のふすまをあけると確かにお客さんでいっぱいだった。後方の、ぽっかり空いていた座布団に座る。
 すでに師匠の一席めが始まっていた。立川流家元・立川談志の思い出話。それで合点がいった。皆、この話が聞きたかったのだ。(聞くところによると、談志バブルと呼ばれているらしい)

 一席めはネタに入らず、家元の思い出をたっぷり語ってくれた。
 談四楼独演会に通う方って、すなわち談四楼ファンだと思う。にもかかわらず、立川流創設に談四楼師匠が大きくかかわっていることを知らない人が多いように思う。「シャレのち曇り」を読めば詳細がよくわかるのに。

 ゲストは劇団月歌舎。一人は、下町ダニーローズの初期の公演のメンバーだった、よね? シェークスピアの「マクベス」に、日本の昔話「花咲じいさん」「さるかに合戦」が混ざり合い、いつしか「芝浜」の世界に収斂していく。
 同じ板の上の演芸でも、落語と芝居はずいぶんと雰囲気が違う。いやもっと軽演劇の肌触りがあればよかったのだろうが、いかにもな小演劇風だから、面食らったお客さんが多かったのではないか。笑っていいものかどうか、見まがえているというか。
 ある芝居の劇中劇だとか。

 師匠の二席めは「ねずみ穴」。11月、館林で観て(聴いて)いる。
 談志の追っかけだった当時高校生の師匠は、談志の「ねずみ穴」を観て弟子入りを決心したという。今回初めて知った。夢オチということはわかっているのに、そこまでの展開にやりきれなくなるのは毎度のことだ。




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Author:kei
新井啓介
ライターの・ようなもの
まぐまPB「夕景工房 小説と映画のあいだに」(studio zero/蒼天社)
「僕たちの赤い鳥ものがたり 1978-79」(文芸社)
神保町で働いています。

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