兵庫県知事の「平清盛」批判。ドラマにでてきた瀬戸内海の海の青さがホンモノではないと。
 どんなことを言おうと個人の自由だと思う。
 だけど、マスコミの人に言いたい。お願いだからあのバカ、もとい知事の本業以外の発言、それも的外れの発言なんか記事にしないでください!
 記事にする必要性のある内容なのかどうか、十分吟味してほしい。だってあなたたち、ただ面白がって煽っているだけだもん。

          * * *

2012/01/16

 「立川流広小路寄席 昼席」(お江戸上野広小路亭)

 一度文字助師匠の高座を観てみたい。酒に絡んだハチャメチャエピソードの数々は談四楼師匠の著作でお馴染みだ。なのだが、落語は聞いたことはない。落語ファン、立川流ファンの方のブログで粋な江戸弁についての感想が書かれていて、期待はどんどんふくれあがっていく。

 毎年5月に国立演芸場で開催される「立川流落語会」で談四楼師匠と同じ日に出演すればいいと期待していたところがある。残念ながらこれまでなかった。
 だったら広小路寄席があるではないか。一昨年あたりからその機会をうかがっていた。談四楼師匠と共演する日、それも談笑師匠も一緒ならなおいい。
 昨年の3月16日(水)の昼席がちょうどその顔付けだった。有休をとって予約もした。16日が来るのを楽しみにしていたのだが、11日に東日本大震災があって中止。
 仕方ない。未曾有の大惨事で演芸関係の催しはことごとく中止もしくは延期になった。計画停電の影響もある(東京23区は足立区、荒川区以外実施されなかったが)。広小路寄席だけ開催されるわけがないのだ。そういえば、あのころ定席の寄席はどうしたのだろう?

 12月26日の吉笑さんの勉強会で久々に広小路亭に伺ったら、1月の立川流落語会のチラシがあった。昼席で3人が揃う! 3月同様予約して有休とった。


  立川寸志  「寿限無」
  立川吉笑  「道灌」
  立川談吉  「釜泥」
  立川幸之進 「黄金の大黒」
  立川志ら乃 「唖の釣り」
  立川雲水  「胴斬り」
  桂文字助  「雷電の初土俵」

   〈仲入り〉

  立川平林  「勘定板」&安来節
  立川談修  「宮戸川」
  立川談四楼 家元の思い出
  立川談笑  「片棒・改」


 夜席は一度観た覚えがあるが昼席は初めて。出演者の多さに驚いた。夜席の倍はいるのではないか?
 これで木戸銭2,000円。予約すると1,500円。こんな安くていいのか、と思ってしまうが、定席の寄席だって、3,000円で1日中楽しめるのだ(たぶん)、こんなものかも。
 開場(11時30分)30分前に到着してしまった。列の一番前に並ぶのは恥ずかしいので、近くのドトールで読書。時間を見計らって行ってみると、二人が並んでいたので、後に続く。
 開場になったら、次から次にお客さんがやってきて、開演間際にほぼ満員になってしまった。
「平日の昼なのに、ありがとうございます。でも、みなさん、仕事はどうしたんです?」
 高座にあがった噺家さんの第一声。

 寸志さんがまた持ちネタを増やした。落語の代名詞のような噺なのに、あまり高座で聴くことがない「寿限無」。まあ、高座といってもそれほど知っているわけではないが。もしかすると立川流に限ってのことかもしれない。
 続く吉笑さんは自信の「道灌」。オリジナルのくすぐりは何度聴いても笑える。

 新二つ目、談吉さんは昨年の国立演芸場以来。元気あります。二つ目披露の会は伺いたかったけれどスケジュールが合わず断念した。「釜泥」は初めて聴く。幸之進さんも昨年二つ目昇進組。「黄金の大黒」も初めて、かも。
 ベルジュラックこと志ら乃さん、これまた元気。調べたら、志らく一門の真打昇進トライアルで見事栄冠に輝き、今年、真打に昇進にするらしい。一門の弟子の中で一番タレントっぽい雰囲気を持っていると個人的には思っている。談四楼独演会での高座を観たときの印象だけど。

 雲水師匠は初めて。亡くなった文都師匠のほかに関西弁の噺家がいらっしゃったのですね。「胴斬り」はどこかで誰かの噺を聴いたことがある。侍に辻斬りされた男。あまりに突然で一瞬のうちだったので、上半身、下半身がそれぞれの人格で生活するその発想がすごい。

 待ちに待った生の文字助師匠、その容貌からドラマだったらインテリやくざが似合うのではないか。十八番の「雷電の初土俵」は、「柳田格之進」より講談に近い気がする。声は榎さんのようだった。TBSラジオのアナウンサーで、早朝の「榎さんのおはようさん」のパーソナリティをつとめていた方。あの方も歯切れが良かったなぁ!

 仲入り後、最初に登場したのは家元だった。違う、平林さんの変装。これがまたよく似ている。昨年だったか、一昨年だったか、R-1グランプリの一次予選に談志の物真似で出場したのだ。今年もR-1に挑戦するらしい。
 家元のマネでごくごく簡単な手品を披露して拍手喝采。個人的には家元版「浮世根問」が観たいのだけど。「勘定板」も初めてかもしれない。とんでもなく汚い噺。でも面白い。小学校寄席でやったら受けるだろうなぁ。

 すでに家元から「いつでも真打になって良い」と言われていた談修さん。今年あたりに昇進披露をするのだろうか。以前とは違ったサゲ。今風で面白い。

 談四楼師匠はヒザということで、マクラだけで引っ込んでしまった。家元のケチに関する思い出話は何度も聴いている。家元が亡くなってからというもの特に。でも、聴くたびに笑ってしまう。

 トリの談笑師匠、マクラはやはり家元のこと。都内に4軒だか5軒持っている家元の自宅(仕事場)。「我々はこれをサティアンと呼んでいる」に大爆笑。「片棒・改」は二度目か。「ミッキー!」と叫ぶところ、後ろの席の方は、慣れたもので最初から大きな声をだしていた。いいなあ、すんなり言えて。

 広小路亭が超満員になったところを一度だけ見たことがある。立川流の落語会ではない。江戸をテーマにした朗読会だった。今回人が多いということを休憩時トイレに行って実感した。すごい列だった。
 隣の人が、弁当を食べだしたのには困った。いや、弁当を食べることにではないですよ、おかずの匂いが僕の鼻孔を刺激することに。こちとら終わったら昼食にしようとしているわけだからねぇ。

 充実した寄席だった。
 まあ、定席には行かないから、落語協会、落語芸術協会と比べてどうのこうのいうわけではない。
 ただ昨年何度か立川流以外の落語会(独演会)を観る機会があって、最初に登場する二つ目(だったと思う)と比べると、立川流の前座の方が上手いよなぁと思ったことは確かである。




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Author:kei
新井啓介
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まぐまPB「夕景工房 小説と映画のあいだに」(studio zero/蒼天社)
「僕たちの赤い鳥ものがたり 1978-79」(文芸社)
神保町で働いています。

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