2012/02/02

 「ロボジー」(MOVIX川口)

 地元シネコンでは今週でレイトショーが終わってしまうので「ロボジー」を観てくる。前日だったら1,000円なのだが、水曜日は「相棒」があるので。そういえば今シーズンの「相棒」、正月スペシャルはなかなかの出来だったが、その後、ちょっと気が抜けていないか?
 そんなことはどうでもよくて。

 「ロボジー」の主演は五十嵐信次郎。70歳過ぎの新人俳優だ。ミッキー・カーチスの別名なんだけど。
 ミッキーさんは、最近、自伝を上梓した。老化ビリーなんてくそくらえ、数年前に再婚(それも若い奥さん!)、音楽(70年代はじめ、キャロルをプロデュース)に落語(立川流Bコース真打、ミッキー亭カーチス。変な外人が登場する古典落語が得意)に大活躍。俳優としても、これまで、脇でさまざまな役柄を飄々と演じてくれていたが(上手いというより、存在感がある)今回はなんと主役だ!
 ミッキー・カーチスと五十嵐信次郎の違い。それはずばり髪ではないか。ミッキーさん長い髪をすっぱり切っているのだ。だから本当におじいちゃんおじいちゃんしている。

 この映画、予告編でくるものがあった。
 某電機メーカー(たぶん中小企業)で二足歩行のロボットの開発を社長に命じられた若手社員の3人。開発に失敗すると、直前に迫ったロボット博覧会のため応急処置として中に老人を入れて参加する。このロボットが評判を呼んでさあ大変!

 確かに楽しめた。声たてて笑えるところもある。でも、すっきりしない。どこか消化不良だ。途中から「嘘でぇ」という言葉が頭の中をぐるぐるまわっていた。どう考えてもあるところで人間が入っているってわりかりそうなものだ。孫たちにいいとこ見せようと、タクシーで娘夫婦の家を訪れるところからあたりから映画のための展開になってきた。面白いことは面白いのだが、やはり問題はシナリオなのか。

 ハイボールのCMで、そのちょっと跳んでいるキャラクターに注目した吉高由里子を初めてスクリーンで拝見。良いんでないかい。あっ、この映画の前に「ヒミズ」で観ているけれどあっというまに退場してしまったのでした。

 ロボットのマスクをはずした主人公は、「スター・ウォーズ」の敵方、兵士のストームトルーパーに扮したルークかハン・ソロみたいだった。かっこいいのよ、これが。

 快哉を叫んだのはエンディングロール。歌はかつてヒットした洋楽。「ドモアリガト、ミスターロボット」のフレーズが印象深かった「Mr.Roboto」。この歌を使ったことも膝を打ったが、歌手が最高。
 だって、五十嵐信次郎とシルバー人材センターですぜ!!
 そういえばシナリオ協力に矢口姓の女性名があった。監督の奥さんか。

 この時代にあってオリジナル映画は大いに評価したい。それは強調しておく。


 【追記】

 YouTubeで観たのだが、シルバー人材センターメンバーのキーボードはミッキー吉野なのか?




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Author:kei
新井啓介
ライターの・ようなもの
まぐまPB「夕景工房 小説と映画のあいだに」(studio zero/蒼天社)
「僕たちの赤い鳥ものがたり 1978-79」(文芸社)
神保町で働いています。

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