以前、某サイトのウルトラシリーズに関する論文を読んだ。そこに書かれていた、初代ウルトラマンに関する素朴な疑問に対して自分なりの回答をメールした。読んでもらったのかどうか、返信はもらえなかった。
 現在、TOKYO MXの円谷劇場で「ウルトラマンタロウ」を観ていて、感じていること、「A」以降の感想も含まれているのでここに掲載する。

          * * *

 初めまして。
 1959年生まれのウルトラファンです。
  「帰ってきたウルトラマン 造形 かっこ悪い」で検索していたら貴サイトがヒットし、「××××デザイン論」を読ませていただきました。

>初代マンAタイプのあのでこぼこの顔は、素人目で見てもかっこわるいが、これに対して初期ウルトラのファンは別段批判をしないのはどうしてだろう。

 上記の疑問ですが、初期ウルトラのファンを〈幼少時にリアルタイムで「ウルトラマン」を視聴していた〉ファンとすれば、批判しないのは当たり前だと思いますよ。「かっこ悪い」と認識していないからです。少なくとも私はそうです。

 1973年生まれの★★さんがウルトラファンになったときは、ウルトラ兄弟が当たり前にように存在しており、ウルトラマンシリーズ=ウルトラ兄弟という認識だった思います。

 ですから、「マン」「セブン」「帰マン」「A」「タロウ」「レオ」を同列で、すべて最初からあるものとして比較してしまう。でも、ウルトラマンは何もないところから登場してきたんです。 
 月光仮面、ナショナルキッド、といった等身大の、人間が仮面をつけているだけのヒーローしか観たことがなかった子どもが(少し前から「マグマ大使」が始まっていますが)、初めて「ウルトラ作戦第一号」を観たときの、ブラウン管に登場してきたウルトラマンに対する強烈な印象はいまだにはっきりと覚えています。私にとってはAタイプこそがウルトラマンなのです。
 BタイプやCタイプのマスクやスタイルは造形的に素晴らしいものですが、Aタイプにはそれだけではない何かがあるといっていいでしょう。初期ウルトラのファンにとっての、〈刷り込み〉、〈思い入れ〉といったものでしょうか。

 帰マンの、特に3クール以降の造形がかっこ悪いと私は思っていますが、生まれて初めて観たウルトラマンが「帰マン」だったウルトラファンの場合、それが帰マンではないかという認識で、かっこ悪いとは思っていません。「A」も同様。刷り込み、思い入れとはそういうものです。
 つまり、ものごころがつく時期に何のウルトラマンを見るかによって、ウルトラ(マン)シリーズに対する印象が決まってしまうんでしょうね。

 また、初期ウルトラのファンが第二期ウルトラ(マン)シリーズを何かと批判するのは、特に「A」以降で顕著なのは、セミレギュラー化したウルトラ兄弟が原因なのではないでしょうか。
 第二期ウルトラ(マン)シリーズに出演する初代ウルトラマン(やゾフィー)のかっこ悪さといったらありませんでした。初期ウルトラのファンからすると造形的にも、ドラマ的にもかっこ悪いんです。
 ウルトラ兄弟の客演がなければ、「A」「タロウ」「レオ」を独立したウルトラの作品と捉えて、「マン」や「セブン」と比較することもなく、印象も変わっていたのかもしません。

 というのは、第二期シリーズの中で唯一観たことがなかった(それだけ嫌っていた)「ウルトラマンタロウ」のDVDの第一巻と最終巻をレンタルして観たんです。貴サイトを覗いて観ず嫌いを返上しようとした結果です。
 タロウとZATの隊員たちが繰り広げるコメディドラマ(?)も悪くないと考えを改めました。できればウルトラシリーズではなく、タイトルにウルトラマンの冠がなければもっといいのに、と。
 ただし、そこにウルトラ兄弟が登場するともうダメです。「マン」や「セブン」の世界観を否定されたような感覚に陥るんですね。




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Comment
Aタイプのウルトラマンなら、もしかしたら ゼットンにも勝てたのではないか!?そんなふうに思うのは、自分だけでしょうかね…
名無しの権兵衛 さん
でもAタイプのウルトラマンって、3タイプの中で一番ひ弱な感じがしませんか?
一番得体のしれない謎の宇宙人って感じで、私は好きですが。
昨年、一昨年ですか、円谷プロが突然ネットでAタイプのウルトラマンとネロンガ(?)のバトルをネットにUPしました。ああいうヴィジュアル。大好きで、こんな感じで劇場映画作ってくれないものかと夢想しておりました。
護送中のベムラーを逃がしてしまうという、なんとも間抜けなAタイプですが、劇中で見せた不気味な笑い方といい、ミステリアスな宇宙人という強烈なインパクトを受けました!

ネロンガ?渋谷の町でのバトルの話でしょうか?
あれは たしか、4足歩行のザラガスということじゃありませんでしたっけ…
名無しの権兵衛 さん
ザラガスでしたが! 失礼しました。
不気味な笑い、揺れる声音。あれが私にとってのウルトラマンです。
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プロフィール

kei

Author:kei
新井啓介
ライターの・ようなもの
まぐまPB「夕景工房 小説と映画のあいだに」(studio zero/蒼天社)
「僕たちの赤い鳥ものがたり 1978-79」(文芸社)
神保町のブックカフェ二十世紀で働いています。さまざまなイベントを企画、開催していますので、興味あれば一度覗いてみてください。

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