★4月

 「もう一度天気待ち」(野上照代/草思社)

 オリジナル本は既読。自伝的な部分はカットして、その代わりに黒澤明や三船敏郎の思い出話を追加。


 「冷血(上下)」(高村薫/毎日新聞社)

 実際の、世間を震撼させた殺人事件をモチーフにしたことで「レディ・ジョーカー」の世界再びの期待は下巻で砕かれた。こうきたか!
 

 「黒澤明と『赤ひげ』」(都築政昭/朝日ソノラマ)

 シリーズ最終作。


 「テレビアニメ魂」(山崎敬之/講談社現代新書)

 東京ムービーの文芸室員として(その後フリーのプロデューサー)、数々のTVアニメに携わった著者による、アニメ制作の裏話、トリビア話。視聴率がよくても打ち切られてしまうなんて、スポンサーとは何なんだ?



★5月

 「僕の音盤青春期 1971-1976」(牧野良幸/音楽出版社)

 イラストと文章によって、中学から高校時代にどのような音楽に触れてきたかが綴られる。同世代だから面白くないわけがない。


 「残月 みをつくし料理帖」(高田郁/ハルキ文庫)

 シリーズ第8弾。人気作だから図書館で借りるのがとんでもなく時間がかかる。


 「時代劇の見方・楽しみ方 時代考証とリアリズム」(大石学/吉川弘文館)

 大石学って大石慎三郎の息子ではなかったのか。ずっと親子で大河ドラマの時代考証を担当している学者だと思っていた。


 「夢でまた逢えたら」(亀和田武/光文社)

 蓮舫がどんなに上昇志向が強くてイヤな女なのか、がよくわかる。


 「まんがと図解でわかる7つの習慣 別冊宝島」(スティーブン・R・コヴィー/宝島社)


 「幻夏」(太田愛/角川書店)

 「犯罪者 クリミナル」の主人公たち3人が再登場。もしかして作者は本作品を書きたくて、「犯罪者」で小説家デビューしたのはないか? 「ウルトラマンダイナ/少年宇宙人」に心打たれた人は必読のこと。


 「倶楽部亀坪」(亀和田武・坪内祐三/扶桑社)

 坪内さんって、いったい何冊の本をだしているのだろうか?


 「木枯し紋次郎(七) 木枯しは三度吹く」(笹沢左保/光文社文庫)

 2000年、初めて読んだ紋次郎が本書だった。
 レビューは次のとおり。「木枯し紋次郎」は第一期シリーズのみDVDボックスを購入している。


     ▽
2000/08/25

 「木枯し紋治郎(七)木枯しは三度吹く」(笹沢左保/光文社文庫)

 今年6月、CSで市川崑監修・監督の傑作時代劇「木枯し紋治郎」が一挙放映されたという。もちろんわが家では観られない。市川監督作品を集めたLDが発売されたがすでにDVDの時代で今更LDを購入する気もない。
 利用するビデオレンタル店には2話収録のビデオが3巻おいてあって、何度か鑑賞済みだ。
 かつての映像ばかり追い求めていたわけだが、ふと原作の世界はどんなものだろうかと考えるようになった。江戸時代に興味をもつようになってから、時代小説にも触手をのばすようになった僕としては当然の帰結か。
 とりあえず図書館で借りようとしたら、川口も羽田も棚に一冊もない。「帰って来た」シリーズならあるのだが、旧シリーズが見当たらない。不思議なことに書店にも古書店にもないのである。
 で、やっと何軒も廻った末に川口駅近くの初めて行く古書店で見つけたのが本書だった。
 第一巻から読みたいけれどシリーズ自体一話完結のどこから読んでも問題ないらしいので、買ってきた。なんたって100円なんだから。

 笹沢左保の小説は初めての体験だ。
 小説を読むとTVシリーズがいかに原作のイメージに合った作りになっていたかわかる。紋次郎はまさしく中村敦夫しか考えられないし、文体からは芥川隆行のナレーションが聞こえてきそうだ。  
 4編が収録されている。表題作「木枯しは三度吹く」のほか、「唄を数えた鳴神峠」「霧雨に二度哭いた」「四度渡った泪橋」。
 最初の「唄を数えた鳴神橋」では紋次郎の死を予感させる終わり方をする。解説を読むと、作者はこの話でシリーズを完結させようとしたらしい。しかしファンが許すわけもなく、続く「木枯しは三度吹く」で再スタートをきったとのこと。
 ミステリの作りは予想していたとおり。どんでん返しによる驚愕のラストはだいたい最初の伏線でわかってしまうのがちょっとものたりないか。でもくせになりそう。
     △

 「あまちゃんはなぜ面白かったか」(小林信彦/文藝春秋)

  小林信彦ファンではなくて、週刊文春の1年間のエッセイをまとめた本だということも知らない、単純に書店の棚で書名を見て購入した人の中には、看板に偽りありだと怒りだす人もいるんだろうな。



★6月

 「木枯し紋次郎(八) 命は一度捨てるもの」(笹沢左保/光文社文庫)


 「昭和三十年代の匂い」(岡崎武志/ちくま文庫)

 著者は2歳上。子ども時代に2歳の差は大きい。巻末の岡田斗司夫との対談でわかった。関西と群馬の子ども文化ってけっこう似ているところがある。

 
 「偏屈系映画図鑑」(内藤誠/キネマ旬報社)

 著者について、個人的には、80年代に桂千穂とコンビを組んでさまざま映画シナリオを手がけた人というイメージが強い。興味深い本なのだが、文章から、自分の友人・知人にはこんな偉い人がいるんだぜ的な自慢話が垣間見えてしまうのは、気のせいだろうか。


 「歌謡曲から「昭和」を読む」(なかにし礼/NHK出版新書)

 若い頃、歌謡曲を莫迦にしているところがあった。作詞なんて誰にでもできらあなんて。そんな中学時代の私に本書を読ませたい。


 「人造人間キカイダー The Novel」(松岡圭祐/角川文庫)

 公開された映画がちょっと残念だったので、原作(とは映画にクレジットされていなかったが)を読んでみた。映画よりは世界感が理解できた、かな。


 「別冊映画秘宝 実相時昭雄研究読本」(洋泉社)

 ムックの形で実相寺監督の研究書が上梓されるとは思わなかった。特撮だけに限定されていないところが良い。


 「怪獣使いと少年」(切通理作/宝島社文庫)

 「昭和三十年代の匂い」とともに、地元のブックオフで購入した。単行本は上梓されたときにすぐに買い求めて読んでいる。


 この項続く




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Author:kei
新井啓介
ライターの・ようなもの
まぐまPB「夕景工房 小説と映画のあいだに」(studio zero/蒼天社)
「僕たちの赤い鳥ものがたり 1978-79」(文芸社)
神保町のブックカフェ二十世紀で働いています。さまざまなイベントを企画、開催していますので、興味あれば一度覗いてみてください。

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