先週、K氏が二日続けて試写会に誘ってくれた。7日が「シン・シティ 復讐の女神」、8日が「ビッグ・アイズ」。場所はどちらも有楽町のよみうりホールだ。

2015/01/07

  「シン・シティ 復讐の女神」(有楽町よみうりホール)

 アメリカンコミックの映画化作品にはあまり興味がないのだが、2005年に公開された「シン・シティ」には、その一種独特な映像世界に惹かれて、わくわくもので劇場に足を運んだ。
 まさか10年後に続編ができるなんて! あの世界観は1作限りのものではなかったのか? 確かに前作は大いに楽しませてもらった。とはいえ、今回は金払ってまで観たいとは思わなかった。なので、試写会への誘いはありがたかったわけだ。
 それにしても、本当に前作の続編であることに驚いた。ストーリーなんてもうほとんど忘れているって。

 案の定、二匹目のドジョウはいなかった。まあ、初めて観る人は楽しめるだろう。


2015/01/08

  「ビッグ・アイズ」(有楽町よみうりホール)

 別に熱狂的なティム・バートン監督ファンではないので、毎回、公開作品を押さえているわけではない。しかし、本作は予告編を観て興味を抱いた。皆同じ気持ちだったらしい、昨日はけっこう空席があったが、今日はほぼ満席だったから。
 ストーリーは実話に基づいているというが描かれているエピソードがどこまで真実なのかはわからない。ハリウッドの実話映画化には眉唾ものが多いから。

 佐村河内事件のアメリカ版、絵画版。ゴーストライターではなくゴーストペインター。それも10年間も世間をだましていたのである。 
 それにしても――
 旦那はなぜ松任谷正隆の道を歩まなかったのか? 出逢ってすぐユーミンの才能を認めたのなら、自分はプロデューサーとして、彼女をバックアップする体制をとるという方法だ。1960年代は女性の社会進出ができない状況というのなら、己の口八丁、手八丁の才能でそれこそ妻の才能をアメリカ全土に知らしめてやるくらいの気概を見せてやればよかったのに。

 映画のクライマックスは人気絵画ビッグアイズシリーズの本当の作者を確定するための裁判。そんなこと裁判するまでもないだろうと思っていたので、裁判長の提案にニヤリ。




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新井啓介
ライターの・ようなもの
まぐまPB「夕景工房 小説と映画のあいだに」(studio zero/蒼天社)
「僕たちの赤い鳥ものがたり 1978-79」(文芸社)
神保町で働いています。

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