2015/01/12

  「海月姫」(MOVIX川口)

 NHK朝のテレビ小説「あまちゃん」が終了後、能年玲奈が映画「ホットロード」に主演すると聞いてもまったく食指が動かなかった。
 今日本映画を侵食している、旬の若手俳優(男女)を起用した少女マンガ原作のラブストーリー。
 もう、ほんと、嫌になる。食わず(観ず)嫌いはいけないが、観たいと思わせてくれないんだから仕方ない。この傾向はしばらく続くのだろうか。TVドラマの安易な映画化とともに撲滅したいのだが。

 それはともかく。
 「ホットロード」にはまったく興味がわかなかったが、「海月姫」は映画化の話を聞いたときから絶対劇場に駆けつけようと思った。もちろん原作を知っているわけではない。おたくを主人公にしたコメディの方が今の能年玲奈にはピッタリだってこと。単に「あまちゃん」のイメージを求めているだけだって。

 映画はそれなりに面白かった。
 最初は笑いがなかなかはじけなかったが、途中からニヤニヤ、ムフフ、アハハとなったから良しとする。
 お話は他愛ない。予定調和で進行するし、展開はほとんどありえないと思えるものだ。クライマックス、ファッションショーの会場が主人公たちが暮らすアパートなのだが、どこにそんな広い空間があったんだぁ! と突っ込みたくなる。
 でも能年玲奈のおたくっぷりがかわいいし(なぜか中川翔子とダブってくる)、何より菅田将暉の女装姿に萌える。足がとんでもなく美しい。必見! この役者、「ごちそうさん」で知ったのだが(ヒロイン夫婦の長男役)、もともとは「仮面ライダーW」の主人公だったのか。

 エンディングになってSEKAI NO OWARIの主題歌が映画にフィットしているなあと思いながら、キャストクレジットを見ていて驚いた。おたく仲間に池脇千鶴と篠原ともえがいたのだ。
 仲間たちの中で見た目でわかるのはアジアン馬場園だけ。池脇千鶴はアフロヘアで顔が見えないのだからしょうがないが、篠原ともえのメーキャップと演技には騙された。もう一人は、太田莉菜。確か「脳男」で二階堂ふみとぶっとびコンビを組んだ人だ。松田龍平の奥さんなのか。知らなかった。
 菅田将暉の兄、30歳の童貞エリートを演じる長谷川博己は二枚目よりヘンな役の方が断然魅力的だ。




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Author:kei
新井啓介
ライターの・ようなもの
まぐまPB「夕景工房 小説と映画のあいだに」(studio zero/蒼天社)
「僕たちの赤い鳥ものがたり 1978-79」(文芸社)
神保町で働いています。

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