昨日、ネットニュースでシーナの訃報を知って、大声をあげてしまった。61歳。若すぎる。大学生のときにシーナ&ロケッツのファーストアルバムを買った。けっこう夢中になった。昨年からほんと訃報ばかりで嫌になる。
 合掌。

          * * *

 承前

 通路にはテーブルやガラスケースが置いてあり、そこに少年ドラマシリーズ関連資料が陳列されていた。主にSFドラマの台本、原作本、シナリオ集。テーブル上の台本は、手に取って見ても良い。
 ということは休憩時に知ったのだが、実際に中を見ると、いろいろとメモが記されている。出演俳優やスタッフの提供によるものなのだ。

 木下清や熊谷俊哉のサイン色紙もある。木下清の色紙には11年とあった。つい最近ではないか。だったら余計にゲスト出演してほしかった。生がNGならビデオ出演とか。紺野美紗子がそうなのだから。まあ、本人の意向として「タイム・トラベラー」のイメージを壊してはならない、とは以前何かの記事で読んだことがある。

 開場となった。
 中に入ってまず驚いたのは席のいたるところに「関係者席」の張り紙があったこと。
 普通関係者席というのは、どこか一箇所に集中しているものだが、かなりバラけている。特に通路側の2席とか3席とか。
 前から3列めあたりの端に座ろうと思ったら、そこが関係者席だったものだから、中に入った、列の中心あたり。途中で抜け出さなければならないことはわかっていたが、できればいい席でステージを眺めたいという気持ちの方が勝ってしまった。

 13時30分。場内が暗くなり、スクリーンにあさま山荘事件のニュース映像が流れた。時代の説明があって、その時代に始まったのが少年ドラマシリーズであると。
 場内が明るくなって、司会の首藤奈知子アナウンサーが登場、少年ドラマシリーズ、「未来からの挑戦」について解説する。そして、イベント中の写真撮影がOKであるという伝えて場内のファンを歓喜させた。「スクリーンに映した映像は遠慮してください」と言っていたけど、写真撮影が大丈夫、NGでなくて遠慮してくれ、だからその後場内がどうなったか想像はつきますね。

 首藤アナがはけると「未来からの挑戦」の1回から6回までのダイジェストが上映された。
 で、知ったのだが、「未来からの挑戦」って主題歌があったんですね。ムード歌謡っぽい雰囲気で、あくまでも個人的な感覚だが「仮面ライダーアギト」の主題歌に似ているような。
 ダイジェストが終ると、第7回がまるまる上映された。
 ひとつ、疑問ができた。この7回はきちんとオープニング(タイトル、クレジット)から始まったのだが、タイトルには全10回とあった。
 しかし、展示されている「未来からの挑戦」の台本の表紙には全20回と印刷されていた。本放送は20回で、再放送時は再編集されて10回になったということなのか。

 第7回は敵側の未来人(熊谷俊哉)が主人公(佐藤宏之)を救うため、2人で太平洋戦争時にタイムリープし、そこで出会った少女との交流を描いていた。ブランコを使ったタイムリープ、その特殊効果はもちろんのこと、タイムリープ先が戦争時代といったところもまた「タイム・トラベラー」を意識した作りになっている。
 15日の「NHKアーカイブス」で放送された「未来からの挑戦」のラストでは、未来人がヒロイン(?)の佐藤美紗子(紺野美紗子)の記憶を消して未来へ帰っていくくだりがあった。これももろ「タイム・トラベラー」だった。
 僕らより少し下の世代は、僕らが「タイム・トラベラー」得た感動を「未来からの挑戦」で味わったのだろう。

 ドラマの上映が終了した。
 ステージにドライアイスの白い煙が充満していく。そこに学生服姿の関耕児(主人公)が! 全体的に少しふっくらしているが昔の面影はある。ドラマから抜き出した敵ボス(テレサ野田)とのやりとりはまさにドラマの再現だ。台詞を噛んだのはご愛嬌ということで。客席から登場したラーメン屋の吉田くん(手塚学)との寸劇はにやにやもの。2人がテレサ野田の超能力で倒されたところで、首藤アナが登場してチャンチャン。

 会場がどよめいたのは関耕児が、いや佐藤氏(ここから敬称あり)が髪をむしりとったときだ。ふさふさした黒髪はカツラだった。

 首藤アナが重たい口ぶりで熊谷氏の死を伝えたときも衝撃だった。肝臓癌で1月に亡くなったという。

 
daihon1
「未来からの挑戦」「暁はただ銀色」台本
daihon2
「夕ばえ作戦」台本
daihon3
「その町を消せ!」台本
shikishi
色紙(左、熊谷俊哉、右、木下清)

 すいません、あと1回だけ続きます。




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Author:kei
新井啓介
ライターの・ようなもの
まぐまPB「夕景工房 小説と映画のあいだに」(studio zero/蒼天社)
「僕たちの赤い鳥ものがたり 1978-79」(文芸社)
神保町で働いています。

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