9日は試写会で「アメリカン・スナイパー」を鑑賞。
 18時に退社して新橋から一橋ホール18時30分の試写に駆けつけるのにはそりゃ体力いりますよ! 公開されたらもう一度観に行きます。

 14日はTOHO シネマズのサービスデーなので、有楽町の日劇で「エクソダス:神と王」鑑賞。リアル「十戒」になるのだろうか。帰宅して早速赤い鳥「祈り」を聴きました。

 15日は北澤八幡神社の「談四楼独演会」に足を運ぶ。3年ぶりである。とんでもない混みようで……その話はまたあとで。

          * * *

 承前

 熊谷氏は今回の同窓会トークショーについてオファーを受けていたとのこと。佐藤氏はある人を介して昨年暮れに入院している熊谷氏を見舞ったそうだ。会うのはドラマの収録以来。「車椅子に乗ってでもいいから出てよ」との佐藤氏の願いは叶わず、年が明けて体調が急変して逝ってしまった。53歳。そうか、僕より2歳下だったのか。

 少年ドラマシリーズでは小学生時代に「ユタとふしぎな仲間たち」の主人公を演じている。やがて「明日への追跡」や「未来からの挑戦」、「その町を消せ!」に出演して人気者になるが、その前には「傷だらけの天使」のある回で松尾和子の息子役で登場している。「火曜日の女」シリーズの「ガラス細工の家」にも出演しているのか。このころ名前を覚えたのだろう。少年ドラマシリーズで彼を見るたびに、同級生のOに似ていると思っていた。

 そういえば、最近ドラマで見かけないな、俳優を辞めてしまったのだろうか。トークの中では言及されなかったので、帰ってきてから調べてみた。
 驚いた。所属がイイジマルームだったのだ。イイジマルームだったら田口主将さんと同じ事務所ではないか。田口さんに電話して、熊谷氏について訊いてみた。田口さん熊谷氏が亡くなったことを知らなかった。「そういえば、最近見なかったよね、いつもは新年会では顔をあわせるんだけど」。
 この何年かドラマ等に出演されていなかったことを尋ねると、「彼はね、三味線のお師匠さんとしての活動があって、俳優と二足のわらじを履いていたんだけど、そっちの方が忙しくて、事務所には籍を置いているだけのような状態だったんじゃないかな」と説明していた。

 さて、ステージの話。
 カツラをとった佐藤氏は現在東京都某市の公務員で学校給食を担当していると自己紹介した。手塚氏は現在も俳優を続けている。舞台で活躍しているみたいだ。
 首藤アナから当時の思い出を振られて、台詞の量が多いのによく覚える、尊敬していたと手塚氏が当時の佐藤氏の努力ぶりを讃える。
 ところが佐藤氏にしてみればあまりの台詞の多さに根をあげてしまったという。脚本家は当時佐藤氏が所属していた事務所の社長なので、減らしてもらうよう直訴した。「社長も考えてくれて、その後、僕の台詞が飛鳥(熊谷氏)の台詞になったりしたんですよ」と佐藤氏は笑う。

 第1部の「未来からの挑戦」復刻上映とトークが終了すると、休憩が入り、その後はお待ちかねの第2部少年ドラマシリーズ同窓会トークショーだ。

 トイレから戻ってくると、ステージには白い丸テーブルと人数分の椅子が並んでいた。
 首藤アナの紹介によって、それぞれ番組ごとの出演者が登場する段取り。

 最初は「なぞの転校生」の主演トリオ。
 伊豆田依子さんは紹介されなければそうとはわからない。多くの女性がそうであるように大人になって痩せているので。役者は辞めて主婦業に専念しているという。
 星野利晴氏もまた言われなければ本人だと気づかなかったと思う。別に体型が変わったとか頭髪の問題といったものではない。当時ドラマの中で笑顔を見せたことがないので、始終笑顔の現在とギャップが激しいのだ。現在はNHKEテレ「にほんごであそぼ」で振付の仕事をしているとか。
 高野浩幸氏を少年ドラマシリーズで括るのはちょっと違うと思ってしまう。特撮ファンには円谷プロの空想特撮シリーズでお馴染みだ。「ウルトラセブン/円盤が来た」「怪奇大作戦/霧の童話」、「帰ってきたウルトラマン」のエレドータスの回。平成ウルトラマンの1作目「ウルトラマンティガ」ではキリエル人に扮していた。

 続いて、「明日への追跡」コンビ。
 沢村翔一(当時は正一)氏は「明日への追跡」より「幕末未来人」の印象が強い。僕はこの方の名前を変な風に覚えてしまって、少年ドラマシリーズの代表的なディレクター、佐藤俊哉氏の活字を見ると、沢村氏の顔が脳裏に浮かんでしまうのである。
 現在は何足ものわらじを履いていて、一つは引田天功(プリンセス天功)の助手としてステージに立っている。もうひとつは特殊撮影の演出家、もちろん俳優としての顔もある。
 斉藤とも子さんのデビュー作が「明日への追跡」であることは知らなかった。小さいときからTVで見ていたような気がするのだが、浩子さんとイメージがダブっているのかもしれない。小雁さんとの年の差結婚には驚いた(後に離婚)。
 クラスの優等生という印象が強いが、トークの中で「若い広場」のマイブックコーナーに触れたので、たぶんそこから派生したのだろう。個人的には旺文社文庫のイメージがある。

 最後は「その町を消せ!」からヒロイン一人。
 このドラマだけは観ていない。まったく記憶にないのだ。ただ、原作の一つ、「その花を見るな」は小学6年生のときに学校の図書館で借りて読んでいる。
 斉藤浩子さんも小さいときからドラマで見ている。円谷プロ作品だと「猿の軍団」が有名だが、僕は観ていない。調べてみたら、「河童の三平 妖怪大作戦」や「好き!すき!!魔女先生」「仮面ライダー」等々、数多くの東映テレビ作品に出演している。イメージがキャロライン洋子とダブってきた。最近見ないなと思ったら、結婚されて引退されていたんですね。
 登場時、一列目に座っていたファンの方々から声援コールが飛んでいた。

 この6名に「未来からの挑戦」の佐藤、手塚両氏が加わってトークショーの始まり、はじまり……。

 トークが始まって同窓会というのは単なる名目ではなかったことがわかった。高校が一緒という人が何人もいた。堀越学園と都立代々木高校。最初は母校自慢だもの。オーディションで一緒だったということも。彼らにとってドラマ出演って、クラブ活動みたいなものだったのだろう。
 とにかく話題がつきない。
 「タイム・トラベラー」が大好きで少年ドラマシリーズに出たかったという人が数人いた。

 とも子さんは「明日への追跡」がデビュー作だから、もう台詞を覚えるだけでいっぱいいっぱいだった言うと、佐藤氏はけっこう余裕があったと応じてみんなを驚かせた。
 その流れで「しろばんば」の話がでて、佐藤氏が「しろばんば」の主人公を演じていたことを思い出した。まだ小学生で小さかった。

 NHKに行くとまず食堂に寄ってラーメンを食べるとか、夜8時になるとタクシーチケットがでるので、8時前に収録が終わりそうになると何とか時間が来るまで粘ったとか。
 タクシーチケットの思い出ならと星野・沢村の「幕末未来人」コンビはチケットが出ると、もう電車の時間を気にする必要がないから、そのまま某居酒屋で時間をつぶしたという。とはいえ遊んでいたわけではない。どうやったらドラマが面白くなるのか徹底的に話し合ったのだとか。

 「なぞの転校生」のラストでは、伊豆田さんの泣く演技があるのだが、感極まって号泣してしばらく涙が止まらなかったという。そこのシーン見られますとスタッフに要求すると、少しバタバタがあった後再生された。シーンでは少し泣くだけだのだが、「この後がすごかったんですよ、皆さん!」。

 トークショーというと、1990年代半ば、平成ウルトラマンシリーズがウルトラ第一世代の人気を呼び、ロストプラスワンで関係者をゲストに呼んだ一連のイベントが思い出される。あのときも客席と出演者が一体となって大いに盛り上がったが、アルコールという潤滑油があったことははずせない。今回は皆素面。にもかかわらず大いに盛り上がっているんだからすごい!

 冒頭でトーク時の写真撮影OKという天使の囁きがあった。それはいいのだが、僕の右隣の隣の男性がスマホで撮る回数が尋常でなかった。トークなのだから、ステージでの動きなんてないのだから、1、2枚撮ればいいだろうと思うのだが、ほとんど連写のようにシャッターを切るのはどういう理由なのか。困るのはそのシャッター音だ。うるさくてたまらない。注意したくても撮影の許可はでているのでできない。

 時計を見ると16時30分。17時からマンションの理事会なので、本当ならこの時間で帰ろうと思っていた。最後の30分は質疑応答だろうと予想していたのだ。はずれた。白熱したトークが続いている。席を立てるわけがない。
 
 ふいに携帯電話が振動した。見ると組合でマンションの管理会社担当者から。理事会では理事長をサポートしてくれる。18時近くなっても来ないから心配して電話したのだろう。でるわけにいかないのでほっとおく。鳴りやんだ。しばらくしてまた鳴り出した。あわててメールする。「すぐに行くので、先に始めてください」

 17時、トークが終わり、クイズの正解と当選者の発表の時間となった。配付されたフライヤー類の中にアンケート用紙とともにクイズが出題されていて、回答を記入、切り離して設置されているBOXに入れおくことになっていた。
 「未来からの挑戦」の原作は○○○○○学園というのが問題だ。
 佐藤氏が「正解は、ほりこし学園ですね」と言って出演者、客席を笑わせている中そっと会場を抜け出した。

 本音をいえば、帰りたくなかった。
 イベント終了後、数々の展示物をゆっくりと眺めたかったし、通路で出演者の方たちが観客を見送ったというからそのとき立ち話もできただろう。

 スタッフの方には確認したかったこともある。
 土曜日30分番組のときと、平日3回~4回の帯になったときとでは、作り方に差はあったのか否か。ビデオとフィルムではスタッフに変更があったのか否か。
 少年ドラマシリーズのテーマ曲(主題歌)特集のレコード(もしくはCD)はなぜ企画されなかったのか? エトセトラ、エトセトラ。

 トークの途中、お客さんに意見を求めた。2名が応えた。どちらも少年ドラマシリーズの熱狂的なファン(研究家?)だった。その一人が、今の少年少女のためにドラマシリーズを復活してほしい旨発言した。
 その気持ちは痛いほどよくわかるけれど、無理だろう。
 NHKは90年代から00年代にかけて、少年ドラマシリーズの流れの「ドラマ愛の詩」シリーズを放送していた。その一つに「幻のペンフレンド2001」があるところからしてスタッフの狙いがわかった。終了してからどのくらい経つのだろうか。
 今、子ども向けのドラマというと、スーパー戦隊もの、仮面ライダー、ウルトラマンのシリーズしかない。あとはアニメだ。たぶん需要がないのだろう。
 そうか、時代劇も少年ドラマもNHK頼みということなのか。

 NHK関係者の皆さま。もういちど同窓会イベントを企画していただけないでしょうか。
 「明日への追跡」が復刻されたということですから、ぜひ、お願いいたします。


tokiwokakerusyojobook
すべては「タイム・トラベラー」から始まった。
ファンの三種の神書(?)
全部持っています。隣の「幕末未来人」シナリオ集も。 




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kei

Author:kei
新井啓介
ライターの・ようなもの
まぐまPB「夕景工房 小説と映画のあいだに」(studio zero/蒼天社)
「僕たちの赤い鳥ものがたり 1978-79」(文芸社)
神保町で働いています。

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