2015/02/15

 「立川談四楼独演会 第198回」(北澤八幡神社 参集殿)

 3年ぶりに北澤八幡神社の「立川談四楼独演会」に足を運んだ。
 NHKアーカイブス「未来からの挑戦」を観たあと、風呂に入ったりしてゆったりしていたら家を出るのが遅くなった。開演30分前に到着するつもりが、18時ぎりぎりになってしまった。

 玄関のところに数人の男性がいて、中に入ろうとしたら一人に声をかけられた。今日は何しに来たのかという質問だったと思う。
「落語聴きにきたんですけど」
 そう答えると、じゃあどうぞと離れていった。
「えっ、何なの?」
 玄関には靴があふれかえっていてお客さんが多いことはわかった。

 玄関を上がり廊下をまっすぐ行きトイレの手前で左に曲がると、その先に受付がある。いつもなら受付にはおかみさんがいるだけ。入場料を払って、プログラムをもらうと、左側の襖を開けて会場となる参集殿に入るのだが、この日は違った。襖がすべてとりはずされ、廊下までお客さんが座っていたのだった。
 会場には女性、それも若い女性が多かった。
「これって、もしかして……」
 ゲストのゲッターズ飯田効果、なのか?

 後で知ることになるのだが、ゲッターズ飯田さんって直に一般の人を占うことをしないのだそうだ。占い師タレントとしてTV出演して共演者を占ったり、本を上梓したりするだけ。だから占ってもらいたい人が全国からやってきた。午後1時過ぎには北澤八幡には開場を待つ列ができていたというから恐れ入る。

 いつもは80人でいっぱいになる会場に180名が集まった。70人ほど帰ってもらったそうだ。それで玄関で声かけられたことに合点がいった。もし、僕が占いを目当てに来ていたのならその場でUターンさせられていたわけだ。
 師匠が一席めで言ったことだが、100回記念で談志家元がゲストのとき襖を取り外すほどのお客さんが集ったという。
 寸志さんが高座デビューを思い出した。あのときも出版業界からかなりのお客さんが来たけれど、襖をはずすまでには至らなかった。何度か膝送りをしたくらいだ。今回も開演までに何度か膝送りしたのだろう。

 というわけで、受付のテーブルのところで立ち見とあいなった。

  立川らくみん 「狸札」
  立川だん子  「つる」
  立川志ら鈴  「牛ほめ」
  立川談四楼  「ぞろぞろ」

   〈仲入り〉

  ゲッターズ飯田 占い&対談
  立川談四楼 「品川心中」

 ちょうど、らくみんさんが始まったところだった。志ら鈴さんはNHKの番組で知っていた。もう一人、志らく一門に女性が入ったのか。すごく元気がよかった。
 懇親会時に年齢を訊いたら26だという。平成元年生まれ?と問うと「昭和63年です」。わぁ、うちの娘と同い歳じゃないか。

 だん子さんは先月さばの湯に続いて2度め。さばの湯ではネタおろしだったのか何度か噺が止まって、という散々な出来だったので、今回はすんなり聞けた。

 志ら鈴さん、堂々の前座ではないですか。

 師匠の「ぞろぞろ」は久しぶり。この独演会が3年ぶりなのだから久しぶりなのは当たり前なのだが。

 仲入りがとんでもなかった。女性トイレに大行列ができて、途切れることがない。あまりの混雑のためか、帰られる常連の方(たぶん)もいた。
 立ち見のとき、斜め後ろの長椅子に座っていたMさんやWさんが客席の一番後方に移動した。ゲストコーナーが始まってその場所に少し余裕があったので、僕も移動させてもらった。

 ゲッターズ飯田さんは会場でゲッターズさんの本や師匠のCDを買った人から優先的に占うということで用意されたものは完売だとか。20年前なら僕も占ってもらっていたかもしれない。55になればどうでもいいや。

 「品川心中」も久しぶり。独演会が3年ぶりなのだから…・・・ってもういいか。
 今回は非常事態の中の拝聴、拝見だったので、聞こえなかったり、見逃したりしているところがあった。同じ演目をもう一度どこかでゆっくりじっくりと……




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Author:kei
新井啓介
ライターの・ようなもの
まぐまPB「夕景工房 小説と映画のあいだに」(studio zero/蒼天社)
「僕たちの赤い鳥ものがたり 1978-79」(文芸社)
神保町で働いています。

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