すいません、前項の続きじゃありません。

          * * *

 白い一日の14日(土)、昼前に有楽町へ出た。14日はTOHOシネマズの割引デー(TO=10、HO=4 合わせて14だから?)なので、「6歳のボクが、大人になるまで。」が上映されているなら、朝一番で観賞しようと計画していた。
 しかし、シャンテの上映は前日で終了。日劇の夜のみに変更になった。夜は別の予定があるので、この日公開の「イントゥ・ザ・ウッズ」にしようと思ったが、朝になって、隣の丸の内ピカデリー「ソロモンの偽証 前篇・事件」に変更した。感想はまた後で。

 映画鑑賞後、三鷹へ向かう。
 「柳家花緑独演会」が18時から三鷹市芸術文化センター星のホールで開催されるのだ。F氏の誘いによる落語鑑賞はずっと欠席していたので3年ぶりになる。
 星のホールは駅からけっこう距離があるがいつも歩いて行く。途中の古本屋で時間をつぶすのが恒例となっているのだ。

 この古本屋は昔ながらのお店だから、棚に並ぶ本の背表紙を順番に見ていく。
 小林信彦の「われわれはなぜ映画館にいるのか」(晶文社)を2冊発見。1冊はビニールで梱包されていて値段が確認できない。もう1冊は裸のままで、背表紙が焼けている。値段を見ると3,000円。とすると、ビニールの方は状態が良いからもっと高いのか。

 2冊の文庫を購入。
 「二流小説家」(デイヴィッド・ゴードン/青木千鶴訳/ハヤカワ・ミステリ文庫)
 『夢を食った男たち 「スター誕生」と黄金の70年代』(阿久悠/文春文庫)

 支払時、店主に訊ねた。「われわれはなぜ映画館にいるのか」は2冊あるけど、値段はいくらなのでしょうか? 店主は2冊あることに驚いていた。背表紙が焼けている本が3,000円なのだから、ビニール梱包されている方は5,000円くらいか。
「1,500円です」
 な、なんと!
 すでに同書は東京駅八重洲の地下街にある古書店で手に入れているから、別に購入する気はないけれど。キネマ旬報社からリニューアル版が出たから古書の方が安くなったのだろうか。「東京のドン・キホーテ」なら即購入なのに。

 17時30分待ち合わせに少し早く着いてしまったので、ホールロビーでしばしの読書。
 17時15分に入口へ移動。Wさんが外の喫煙所で煙草を喫っていた。遅れてFさんが合流。最後にMさん。

     ▽
2015/03/14

 「柳家花緑独演会」(三鷹市芸術文化センター 星のホール)

   柳家花どん 「金明竹」
   柳家花緑  「初天神」&「権助提灯」

     〈仲入り〉

   柳家花緑  「中村仲蔵」


 前座の花どんさんが元気いっぱい。噺も楽しめた。前座の場合、噺の巧拙より元気の有無だな。

 花緑師匠の一席めは二本立て。「初天神」は途中で始まって、団子のエピソードでサゲとなった。子どもの描写がらしくて良かった。対して「権助提灯」は談四楼師匠で何度も観ているから、女房と妾の女っぷりという点で比較してしまって……。いや、別に悪くないんですよ、十分面白いんですから。

 都電荒川線の電車内で行う落語の話が愉快だった。大塚から三ノ輪までの40分の高座なのだが、時間の経過によってはサゲの前に終点になってしまうんだとか。
 先週だったか、もっと前だったか、週刊誌の記事(グラビア)で見た。こん平師匠が客席にいて、司会は師匠の娘さん。その横の高座に花緑師匠がいるという構図。
「新聞3紙が褒めていたよ~」
 と会場から男の声。
「お父さん、読んだの?」
 花緑師匠が応えると、「お父さんじゃないよ、お兄さんだよ」と返す。
 師匠は客席全員に向かって「……何て返したらいんでしょうか?」

 「中村仲蔵」はよく目に、耳にする演目だが、実際生で観た(聴いた)のは初めて。「芝浜」の系譜になるのだろうか。できた女房が登場しその励ましで亭主が覚醒、出世するという点で。
 感嘆。満足。
     △

 独演会を楽しんだ後は、駅前の和民にて飲む。これもいつものコース。Fさん、Mさん、Wさんは団塊の世代。僕だけ一世代下だけど話は合います。
 Mさん、Wさんは先週「紙ふうせんリサイタル」に来てくれた。終了後は僕らのグループに加わらず、二人で飲んだそうだ。ということで、少しばかり、赤い鳥、紙ふうせん講義。

 
 翌15日(日)は地元シネコンにて「イントゥ・ザ・ウッズ」観賞。
 14時の回は、親子連れやカップルで満席だった。ブロードウェイミュージカルのヒット作の映画化、監督が「シカゴ」のロプ・マーシャルということで、かなり期待していたのだが、見事につまらなかった。

 この映画に比べたら、ゴールデンラズベリー賞で、キャメロン・ディアスが最低女優賞に選ばれようが、最低続編・リメイク賞を受賞しようが「ANNIE/アニー」の方がよっぽど面白かった。楽曲やダンスにノレたし、観終わったときのある種の幸福感に浸れたのだから。




関連記事
スポンサーサイト
NEXT Entry
「紙ふうせん 40周年記念リサイタル ~なつかしい未来~」 その2
NEW Topics
告知ページ
1分間スピーチ #16 サマータイム導入問題
BC20世紀 賄い料理その2
「花戦さ」&「22年目の告白 ~私が殺人犯です~」
「美しい星」
1分間スピーチ #15 倉木麻衣と宇多田ヒカル
紙ふうせんシークレットライブ 2017 その4
ちょっとひとやすみ その4
紙ふうせんシークレットライブ 2017 その3
紙ふうせんシークレットライブ 2017 その2
Comment
Trackback
Comment form
 管理者にだけ表示を許可する
プロフィール

kei

Author:kei
新井啓介
ライターの・ようなもの
まぐまPB「夕景工房 小説と映画のあいだに」(studio zero/蒼天社)
「僕たちの赤い鳥ものがたり 1978-79」(文芸社)
神保町のブックカフェ二十世紀で働いています。さまざまなイベントを企画、開催していますので、興味あれば一度覗いてみてください。

検索フォーム
ブロとも申請フォーム
QRコード
QRコード

Page Top