TVの連続ドラマが1クールで終了するようになったのはいつからだろうか。
 僕がドラマを夢中で追いかけていた70年代は2クールが基本だった。視聴率が良ければ新たに2クール伸びて1年間の放送になったり、極端に悪ければ1クールで打ち切られたり。TV番組全般がそういうものだった。番組は半年(2クール)続くもの、だから、4月と10月が番組改編期なのである。

 たとえば、特撮ドラマ、30分のTV映画であるが、ウルトラシリーズの作品群で当時の状況がわかる。
 「ウルトラマン」は全39話。毎週高視聴率なのでTV局としては当然2クールの延長を要望した。が、制作が追いつかず3クールで終了した結果だった。
 「ウルトラセブン」(全49話)だって、最初から49話が決まっていたわけではなく、2クール(26話)の結果が良かったため、23話が追加されたのだろう。
 「怪奇大作戦」(全26話)は視聴率が局が期待したほどではなかったため、当初の予定どおり2クールで終了してしまった。

 2クールごとの契約の弊害がでてきたのが、「帰ってきたウルトラマン」だ。MATの隊長が途中で交代するのは演じる役者の契約の問題だった。番組の延長が決まったものの、隊長役の俳優は所属する劇団の地方公演があって出演継続がままならない。そこで、劇中で隊長交代という苦肉の策がとられたのだ。

 ウルトラシリーズではないが、「シルバー仮面」という特撮ドラマがあった。等身大のヒーローものだが、裏番組の「ミラーマン」に敗れて苦戦していた。苦肉の策として、11話から巨大化したが視聴率はよくならず26話で終了した。
 アニメ「ルパン三世」や「宇宙戦艦ヤマト」も低視聴率で2クールで打ち切られている。調子が良ければもっと(1年間?)放送する予定でいたのだろう。

 連続ドラマに目をむけると、たとえば倉本聰がメインで脚本を書いた「前略おふくろ様」は全26回である。「北の国から」は全24回。
 同様に山田太一の「それぞれの秋」は……わからない。では、「高原へいらっしゃい」……あれっ、全17回だ。「想い出つくり」は全14回。山田太一のドラマは2クール(13話)より少ない。
 ということは、ここらへんが1クールの元祖か。
 鎌田敏夫の「金曜日の妻たちへ」は14回。
 1980年代前半から1クールのドラマは始まっていたのか! フジテレビのトレンディドラマが先鞭をつけたとあたりをつけていたのだが。
 一人のシナリオライターが全話担当するのには13回が適当という判断があったのかもしれない。

 今のドラマは1クールといっても、実質は10回前後の場合が多い。視聴率が悪いと、1、2話短縮されて、9回とか8回で終了となる。これって何か意味があるのだろうか。26回が13回になるのならわからなくはない。しかし、ドラマが1週もしくは2週早く終わろうが、代替の番組が急に視聴率をとるとは思えない。スタッフ、キャストへの見せしめ、スポンサーに対する配慮、なのだろうか。

 この冬、その時間、TVの前にいれば観ていたのが「ゴーストライター」「相棒 season13」「流星ワゴン」の3本だった。

 「ゴーストライター」

 たまたま第1話を観て興味を持ったのだが、毎週チェックしていたわけではない。展開が早いので見逃すと面食らうことになる。中谷美紀と水川あさみが手を結んだと思ったら、裁判沙汰になっているのだから。
 最終回はきちんと観た。もうほとんど予定調和的な終わり方で不満はないものの感激もない。

 「相棒 season13」

 ミッチーが降板した時点で、ドラマへの興味が薄らぎ、season11から熱心な視聴者ではなくなった。「season13」は1回めだか、2回めのスタッフクレジットに驚いた。生みの親ともいえるゼネラルプロデューサーの名前がなかったからだ。
 その後、女性週刊誌にその顛末を綴る記事が掲載された。
 TV番組、特にドラマの場合は長く続けばいいというものでもない。「太陽にほえろ!」がいい例だろう。
 「相棒」も、岸部一徳、高樹沙耶(益戸育江)、大谷亮介とレギュラーが辞めていき、魅力がなくなっている。
 3人めの相棒が右京さんのもとを去っていく最終話。
 殉職して番組を去るのはもう手垢がついた手法だ。確かに今回の方法は斬新だと思う。しかし、初登場のときから、この展開が決まっていて、シーズンごとに伏線が挿入されているのなら拍手喝采だが、単なるその場の思いつきではいただけない。

 「流星ワゴン」

 西島秀俊と香川照之の共演もいい加減飽きてきた、か。週刊文春の恒例のシーズンドラマ評(第1回視聴)で、今井舞はこのドラマをシーズン中で最低と評していた。それに反発したこともあって、出来る限りチャンネルを合わせた。後半になって面白くなってきた。次回が気になって、外出した際にはきちんと録画予約までするようになったのだから。
 最終回は大団円、それで良い。納得いった。




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新井啓介
ライターの・ようなもの
まぐまPB「夕景工房 小説と映画のあいだに」(studio zero/蒼天社)
「僕たちの赤い鳥ものがたり 1978-79」(文芸社)
神保町のブックカフェ二十世紀で働いています。さまざまなイベントを企画、開催していますので、興味あれば一度覗いてみてください。

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